INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

2012年3月17日ダイヤ改正(4)

2012年03月06日 |   ┣ ダイヤ改正2012
(つづき)
・「74番」が「青洲会病院」に乗り入れ



74番」の「広義の終点」の役割を長年にわたり果たしてきた「坪見」がなくなり、代わりに「青洲会病院」に乗り入れ、こちらが新たな終点となる。

また、坪見の折り返し場廃止により、都心方面のバス停がなくなることから、「坪見」(改正後は郊外方面のみ残る)と「戸原」の間に「毛田池公園」が設置される。

バス利用者の高齢化が進む中、医療機関へのバス乗り入れが今後さらに進むかも…ということは以前にも書いた
また、以前の記事で「74番」について、
“個人的に「74番」はとても好きな路線ではあるのだが、周辺の交通環境の整備や商業施設の新設など、時代の変化についていこうとせず、取り残されている感があるのは否めず、それが需要と合わずに「廃止候補」となっているのではないかという気がする”
ということを2回ほど書いた。

今回のこの変更について、「ようやく重い腰をあげた」と見るべきなのか、それとも「最後の賭けに出た」と見るべきなのか、現時点ではまだわからない。

なお、「上脇田行き」は現状の本数のまま残るもよう。

・「4番」の経路変更



土井営業所と福岡タワー南口を、八田遊園地、若宮田、千早駅、西鉄名島駅、千鳥橋、石堂大橋、昭和通り、天神、大濠公園、地行経由で結んでいる現在の「4番」だが、千鳥橋~大濠公園間の経路が「石堂大橋、昭和通り経由」から「築港口、明治通り経由」に変更となる。

現在
【千鳥橋~石堂大橋~蔵本~天神(昭和通り)~法務局前~大濠公園】
変更後
【千鳥橋~築港口~蔵本~土居町~天神(明治通り)~赤坂門~大濠公園】

明治通りからタワー方面へは、昨年春から「70番台」が運行されており、今回さらに「4番」も明治通りに移すことでフリークエンシーを高めようという意図があるのかもしれない(ただ、それだったら「310番」のタワー延長はいまいち整合性がとれないのですが)。

一方、明治通り(大手門以東)から貝塚、名島方面というバスは現在なく、「4番」が一時間に3~4本以上運行されるような頻発路線であれば話は別だが、現状の本数で明治通り東行きを走らせたとしても、貝塚、名島方面の客はなかなか拾えないのではないだろうか。

これらを合わせて考えると、「4番」は、今回の改正のように全て明治通り経由にするのではなく、
西行き(タワー方面)は明治通り経由で、
東行き(千早駅、土井方面)は貝塚、名島方面へのバスが多く走る昭和通り経由
というイレギュラーなカタチでも十分に成り立つのではないだろうか(東行きが、荒戸交差点の右折に時間をとられることもなくなるし)。

「東蜷田」の記事で、
“行きたいところの近くまで連れていってくれれば、想定していた場所と多少ずれたとしても、それはさほど大きな問題ではない(「数分後に同じバス停で乗り継ぎをする」とか「迎えに来ている人が居る」などの事情がない限り)。これは、「どこで降ろされるのか」というのが、既にバスに乗っている人にとっての問題だからである。一方で、「どこで乗れるのか」というのは、未だバスに乗っていない人にとっての問題であり、最悪の場合、“バスに乗れない”という可能性もあるため、この意味で、「どこで降ろされるのか」と比較して「どこで乗れるのか」は常に大きな問題だといえる。…と、なんだかもっともらしいことを書いたのだが、実はごく当たり前のことではある。ただ、この当たり前のことが、新路線やルート変更などを考えるうえで結構重要な要素となるし、また、論理学というか哲学的な側面もあって(ないですかね?)面白いと思う”
と書いた。
今回のケースは、まさにその典型例と言えるのではないだろうか。

起点が香椎浜から土井になったり千早経由が西鉄名島駅前経由になったり、そして今回の変更が行われたりと、「4番」の試行錯誤は続く。
天神から名島、香椎方面へのバスの行先番号は「20番台」が基本なのだが、「4番」については「20番台」ではないのをいいことに(?)、固定概念に束縛されることなく自由に泳いでいる感がある。
もし、「4番」ではなく「24番」などの番号が付いていたとしたら、「明治通り経由に変えよう」という発想は出てこなかったかもしれない。

なお、今回の経路変更により、福岡市博多区の「呉服町」交差点は、4つ全ての方向から「直進、右折、左折」するバスが存在するという、福岡ではかなり珍しい交差点になる(ただ、新「4番」用に新たな乗り場は設置されないため、「4番」は、「呉服町」交差点は通るものの「呉服町」バス停には停車しないようですが)。
まあ、このことに対して価値を見出だす人がどれたけ居るのかという問題はありますが(笑)。

・「26B」はついに運行終了



これまで度重なる試行期間の延長でなんとか生き延びてきた「26B」だったが、結局、3月16日をもって運行終了とのこと。
これまでとは違い、春からは、和白通りから見て「イオンモール香椎浜」とは反対側に「イオンモール福津」もでき、商業環境も大きく変わることから、“なんとか生き延びてきた”程度の路線には成長性は見込めないということなのかもしれない…残念。
(つづく)


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2 コメント

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Unknown (soramame)
2012-03-06 17:15:49
ちょんびんさん、こんにちは。

>呉服町交差点の件は、改正告知の紙を撮影してからネタにしようと思いましたが、先を越されてしまいました。

すみません(笑)。

今回の4番のような隙間を縫う路線というのも、「あるにこしたことはない」と思うのですが、もう少し本数がないとなかなか利用されないのではないかなぁという気がしています。

>星の原団地複乗は、微妙な本数ですね。先に路線新設の事実だけを知ったので、「グランドパスの利用履歴に、団地から飯倉乗り換えで野芥方面への移動需要を見出したか?」と思いましたが、ただの試行ぽいですね(苦笑)

たしかに微妙で、複乗のデメリットのほうが目立ってしまいそうですね。
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Unknown (ちょんびん)
2012-03-05 21:38:10
リンクありがとうございます。
呉服町交差点の件は、改正告知の紙を撮影してからネタにしようと思いましたが、先を越されてしまいました。

星の原団地複乗は、微妙な本数ですね。先に路線新設の事実だけを知ったので、「グランドパスの利用履歴に、団地から飯倉乗り換えで野芥方面への移動需要を見出したか?」と思いましたが、ただの試行ぽいですね(苦笑)
返信する

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