INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

2025年3月15日ダイヤ改正(2)

2025年03月02日 |    ┣ ダイヤ改正2025

(つづき)
・「27B」「28B」などの“再編”

「運転手さん不足による減便」の中で、「利便性の維持」をいかに行うかという難しい課題について、複数の路線間で調整して、各路線から可能な限りリソースを持ち寄って解決を目指しました、というのが今回の東部地区再編から受けるイメージ。

冒頭の概念図はそれをよく表した例で、これまで(ほぼ)全便が都市高速道路経由で運行されていた路線(27B、28B)の半分を一般道路(国道3号)経由(27番、28番)に振り替えることで、国道3号経由の路線の減便を補う、という構図。
従来の「27B」「28B」などの利用者は、都市高速経由が減って都心への所要時間が増加するし、また、そもそも全体の本数が減ることから、利便性が「維持」されるわけでは全くないのだが、現状、利便性の低下を最小限に抑えるとするとこれが限界という感じ。

なお、現在の「27B」のうち、トリアス行きは「270番」に改番される。
また、香椎台、みどりが丘地区は、香椎台三丁目経由が「27B」「270番」、香椎東小経由が「27番」となることから、香椎東小経由の区間からは都市高速経由の路線がなくなり(後述する「27N」を除く)、香椎台三丁目経由の区間は全便が都市高速経由となる。
一般道路経由の便も、所要時間増による利便性低下の半面、メリット(千早地区の新商業施設、区役所ゆめタウンなど)もあると思うので、もう少しなんとかならなかったのかなという気も(ただ、分散すると行先番号の付け方が難しくなりそうですが)。

 

・香椎浜地区の運行経路見直し

これまで、都市高速名島ランプを降りたバス(「22N」など)は、すぐに「香椎浜海岸通り経由」「香椎浜南公園経由」「福岡運輸支局前経由」の3つに分かれ、真ん中の「南公園経由」は本数が相対的に少ない(ブルーの点線)、という状況が続いてきた。
今回の改正で、「海岸通り経由」がなくなり、「南公園経由」に振り替えることで、アイランドシティ地区までの遠回り感を軽減。
「海岸通り経由」は、これまで香椎浜ランプで乗り降りしていた「23B」の大部分を「23N」に振り替えることで補完(オレンジの線。アイランドシティの遠回り感は軽減される一方、下原方面は確実に遠回りになります。なお、海岸通り地区では既存の「22番」が廃止となる一方で、県庁、博多駅方面の「29番」が増便)。

「運輸支局経由」が大減便となり、平日朝の数便だけが残る(緑の点線。前述した「27N」。運輸支局の時点では「22N」。でも、「22N」を南公園経由に集約するなら、運輸支局は城浜団地までは「27N」で良さそうな気もしますが。なお、前回の記事で「27N廃止」と書いていましたが、廃止ではありませんでした、すみません)。
南公園経由が増え、反対側には3号線経由のバスもあるから・・ということで2つに挟まれた運輸支局経由は実質廃止の状態に。
15年前、「香椎浜南公園前」の記事で、

“道路の両側に大きめの公園があり、都市高速と広幅員の道路で地域が分断されることもあり、ここに多くのバスを通すよりは、「海岸通経由」と「運輸支局経由」に分散させたほうがより多くの利用が見込めるということなのだろう。
そして、そういった状態が長らく続いているということは、「海岸通経由」「運輸支局経由」のそれぞれが、「単独でも成り立っている」ことを示していると言え、このことは、アイランドシティ及び香椎浜地区から千早駅へのバス路線がなかなか充実しないことにもつながっていく話だと思う。
もし、「単独では成り立たない」ということになれば、「一つの系統で複数の需要に応える」ことが求められ、東部地区の都市高速路線にアルファベットが付いた当初(まだ「名島ランプ」がなかった頃)のように、「香椎浜ランプ~香椎浜中央~海岸通り~陸運支局(当時)~香椎浜営業所」のような「小文字のe」ルートになったり、もしくは、「香椎浜南公園経由」に集約、などということが起きるかもしれない。
そうなれば、都心までの所要時間や家からバス停までの距離が長くなり、結果的にバスは不便なものとなってしまう。
裏返せば、「より多くの人がバスを利用すれば、バス路線はより便利なものになる。ただし、鉄道の最寄り駅までが便利になるとは限らない」ということが言えるのかもしれない。”

と書いたときからは、確実に時代が変わっていることを実感します。

 

・バス停名の変更

東部地区で書くことはまだまあって、西部地区(野方方面)の改正もあるのだが、その前に。

「唐の原」が「JR九産大前駅」に、「名香野」が「千早駅入口」に改称

前者は、昨年のエイプリルフールのネタにしていたことが現実に。
一方、「大名」は「西鉄唐の原」とはならず。
実態に即した改称であることは確かなのだが、「唐原」は、1丁目から7丁目まである東区の中でも大きな町なので、「唐の原」「唐原」を冠するバス停が1つもない状態というのも少し寂しい。

後者も、12年前の記事で、
“このバス停も「千早駅入口」などの名称のほうが適切なのかもしれないが、ぜひとも「名香野」のままであってほしいものである。”
と書いていたがついに改称。

これまで、特に東部地区の路線については、鉄道との共存は「建前」であった時代が長かったのだが、バスだけで利便性を維持することが困難になってきて、鉄道への乗り換えも選択肢として提供される時代になっていることを表しているといえる。
バス停の名称だけでなく、前回触れた千早駅から大蔵、美和台への“区間便”のほか、今回、下原からJR香椎駅までの区間便も新設されるようであり、「この時間、都心までは直通で連れていけないけど、なんとか駅まではつなぐよ!」といった意図が感じられる。
(つづく)

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2025年3月15日ダイヤ改正(1)

2025年03月01日 |    ┣ ダイヤ改正2025

今年の春のダイヤ改正は3月15日。

冒頭の画像は、冗談ではなく本当の話で、「西鉄香椎」にやってくるバスが平日1日1本だけとなるもよう。
現在乗り入れている「22番」「23-1番」「29番」がどうなるかというと、香椎浜、城浜団地方面の「22番」は路線丸ごと廃止され、セピア通りの「西鉄香椎駅前」に停車する「23B」の大部分が香椎浜海岸通り、名島ランプ経由の「23N」に振り替えられることにより代替される。
箱崎ふ頭方面への「23-1番」は「22-1番」とともに廃止され、箱崎ふ頭地区へは、現在の「4番」の経由地を変更した「4-1番」が乗り入れることとなり、香椎ではなく千早と結ばれることになる。
「29番」は、西鉄香椎行きが平日1日1本だけとなる一方で、アイランドシティ照葉行きが増強(平日朝にはアイランドシティランプ経由の「29I」も新設されるもよう)。

なかなか大胆だし、寂しいものがあります・・。

この他にも東部地区では
福岡運輸支局前経由も大大減便(「27N」廃止)
複雑だった「22N」が一気にスリム化(南公園経由のみに)
・「29I」のほか「22I」「270番」「25B」といった新路線(新番号)の登場、「210番」は「21B」に改番、「220番」は廃止
・「大蔵・高美台~千早駅」「西鉄三苫駅~千早駅」の“区間便”新設
・「27B」「28B」の都市高速至上主義が終焉を迎え、3号線経由の「27番」「28番」と併存へ
・・・など、いろんなことが起こるようなので、その他の地区もあわせて、時間があるときにまとめていきたいと思います。
(つづく)

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続・ひっそりと(53)

2025年02月16日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く

(つづき)
「福岡市総合体育館西」。


センターマークスとアイランドアイの街区の間にあり、アイランドシティの中ではバス利用者が多そうな立地だが、


運行本数はわずかこれだけ。


反対側も。


もともと、AとBの路線が運行されていたところにCの路線が新設されたため(「1-2番」と「230番」)、そのために設置された乗り場(い)。
ちなみに「あ」は「福岡市総合体育館」。
Aの路線を「い」に停車させてもよさそうだが、現状それは行われず通過していくのみ。

ちなみに、はじめは通過していた乗り場に停車させるようになった事例も過去には多くあって、


「干隈」はこんな感じ(「あ」は早良街道上の干隈で、「い」は福大通り上の干隈。「い」は現在の「干隈一丁目」)。


「田隈新町」の上りはこんな感じ(Bは「209番」。なお下りの乗り場はもとから「い」の場所にあり)。


「道善」「塩浜」はこんな感じ(「い」は現在の「道善二丁目」ないしは「塩浜(郵便局前)」。「塩浜」については左から3番目のフェーズがなかったかもしれません)。

なるべく多く停車させて利便性を高めよう、という時代から、安全性や運転手さんの労働環境をより重視する時代に変わってきているので、この先、「福岡市総合体育館西」に「210番」「220番」が停車することはないのかもしれません。
(つづく)

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LED REAL(137)

2025年02月11日 |    ┣ LEDに位置図

(つづき)
「69-1番」。
年始の記事で路面電車の代替バスについて触れましたが、こちらは1983年3月、国鉄筑肥線の博多~姪浜間廃止に伴う代替バスとして、「11番」「58番」とともに運行を開始した路線で、まもなく登場から42年。

“代替バスは、旧筑肥線の区間をなるべく忠実にたどる「69番」と、その派生で、より利便性を追求した「11番」と「58番」の3路線であった。
ちなみに「11番」の番号は、それまで現在の「96番 藤崎~長住線」が使っていたが、このときの改正で「11番」から「96番」に改番となった。
「69番」は当初、【姪浜駅~藤崎~昭代~小笹~百年橋~博多駅】、及びその派生である【下長尾~小笹~百年橋~博多駅】という2系統でスタートした。
その後、下長尾系統が桧原営業所まで延び、また西側は藤崎までの運行となり(ほんの一時期、野方まで行っていたこともあったが)、現在は桧原行きが「69番」、藤崎行きが「69-1番」に分割され、本家が分家に乗っ取られたようなカタチとなっている”

…と過去の記事でも書いていました。
代替バスのために新たにバスの営業所を造るという大事業でしたが、その営業所は現存しないものの、2025年現在でも「11番」「58番」「69番」はいずれも健在。

西鉄宮地岳線の部分廃止(西鉄新宮~津屋崎)に伴う代替バスも、当初は「26A」(津屋崎系統)、「1-3番」「5番」の3路線が設定されていたものが、「1-3番」は鉄道廃止からわずか2年で廃止「5番」も鉄道廃止から13年で廃止となり、現在は「26A」の津屋崎系統が1日数本だけ残っている状態であり、筑肥線代替バスとは大きな違い。
そう考えると、筑肥線の部分廃止は、より“もったいなかった”と言うことができるのかも。
(つづく)

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LED REAL(136)

2025年02月09日 |    ┣ LEDに位置図

(つづき)
「64番」。

この表示で、博多駅から野間四角までのルートは伝わるとしても、そこから先の福大病院までのルートをなかなか推測しづらい
地図を眺めながら考えると、大池通り→福大通りを直進して七隈四角を左折するのかな?と考える人も居るかもしれないが、実際は、途中の島廻橋交差点を左折して、油山団地、南片江福大第二記念会堂前経由で福大病院に至る。
ちなみに、私が物心ついた頃の「64番」は、島廻橋から下堤までのルートが城南市民プール前経由ではなく北片江経由であり、また、堤から片江営業所までのルートが油山団地経由ではなく県道大野城二丈線経由だった。

博多駅と福大病院を結ぶ路線としてそこそこ長い歴史を持っているが、


地下鉄七隈線の約3倍時間がかかるため、現状、博多駅から福大病院に行く手段としてはあまり実用的ではない。
それでも、清水四ツ角から島廻橋まで大池通りをほぼ全区画走破するという動きは魅力的であり、ヨコのつながりがどんどん希薄になって郊外部間での相互移動が難しくなっていく中、良い動きをする希少な路線であると思う。
(つづく)

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