御茶ノ水を自分のホームタウンと位置付けたい
理由は、楽器屋が多いというだけではない。古本
屋、出版社を含むたくさんの「文筆・アートサイ
ド」の店や施設もあるからだ。
写真は、本日の山の上ホテル前。うずくまってい
る人達は、ごみ収集作業をしているわけではない。
山の上ホテルの施設を写生しているのだ。明治大学
前のメインストリートをはずれてマニアなビンテー
ジ・ショップのある「裏お茶(こんな言い方は流通
していないのだけれど、『裏原宿』ノリで〈笑〉)」
を目指していると、よくこんな風景に出くわす。そ
れもまた、この街の魅力の一つなのだ。
懐の深いこの街では、マーシャル・アンプの歪ん
だ音もアートの一つとして受け止めてくれそうだ。
日本で最初にエレキギター禁止令なるものを出した
私の故郷、足利では、こうはいかないのである。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
追記・さすがの御茶ノ水をまわっても、最近、スチー
ル製のリゾネーター・ギターをなかなか見かける事が
できない。スライドの「ス」の字もない音楽の世界に
なって行くのか。
追記2・ギター・マニア中のマニアが通う須賀楽器は、
もう幕を降ろしてしまうのか? もう、ほとんど商品が
なくなっていた。ああいう楽器店がなくなってしまう
のは、極めて、残念だ。黒澤楽器の旧ドクターのビル
に、今は、楽器店はない(あの店で、大学1年の時、
ラウドネスの高崎晃に会ったのだ)。明治の学生運動
の立て看板も、少し前に見られなくなった。古い御茶
ノ水の臭いが、どんどん消えて行く。嗚呼~~。
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