せっかく、名古屋に行ったので、おさらいを含めて、名古屋の路上
事情を少し。
名古屋の演奏場は、大きく分けて4つ。「名古屋駅前」「金山」「大
曽根」「栄付近の大通り公園」。基本的に、この何年かはノリは一緒。
名古屋駅前の演奏の中心は、百貨店の下で、大阪の天王寺や東京・池
袋の西口に近い。基本的に充電式アンプで武装して自作曲を演奏する人
間が目立つ(頭上には、ひさしがあるものの、通行人が多く、道幅が広
いので、出力の小さい黄色のタクシーではなく、パワーのあるリムジン
が使われる。キューブ・ストリートでは、ちょっと、つらいな)。
金山は、若いミュージシャンが多く、アットホームな感じ。
絵描きや自転車乗りに囲まれた形の演奏になるねだけど、聴き手は体育
座りになって、ミュージシャンを囲んでいました。コピー曲多し。
大曽根は、名古屋駅から少し放れた所にある環状線のターミナル駅。
近くに飲み屋街があって、歌い手もかなり遅い時間から演奏を始める。
東京圏で言えば、川越とか藤沢、熊谷に近いのり。
そして、最後は、栄。ここは、東京の原宿付近や大阪・城天のように大
規模な機材でバンド・スタイルで演奏する人が多い。
名古屋の路上と言えば、何と言っても単行本『路上音楽』にも軽く出て
もらった「大島圭太」氏なのだけれど、その下の世代のよいミュージシャン
にも出会いました(そう言えば、この前、大島さんと話したら、ご本人は、
ハーモニカは吹けないらしく、「ハーモニカ・バイク旅」は、あくまで、
噂だったようです)。
具体的なミュージシャンについては、今度、どこかの雑誌で書く機会を待
って下さい。
路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信
追記・写真は、名古屋駅前の路上のシンボル、ナナ像。「土曜の夜10
時からナナの所で歌います」的な言い方がされていました。