富山きのこクラブの皆様
昨日、暖かい天気に誘われてドライブがてら久しぶりに福光の山へ行ってきました。
イオックスのスキー場から林道を登った所に数年前植林用の苗を育てるためドングリをたくさん拾ったミズナラ林があったはずと車を走らせましたが場所が分かりません。
ようやく見つけたその場所はカシナガ被害で無惨な姿に変貌していました。
峠から石川県側へ少し下がったブナ・ミズナラ林に入ってみましたが、雨が少ないせいかカラカラでまったくキノコが見られません。
ようやくミズナラの樹上に見つけたきのこも開いたままカラカラに乾いていました。
見事な束生で柄にツバがあることまで確認できますが、何か分かりません。
こんなミズナラが2、3本ありました。
_/_/_/_/_/ 中田 _/_/_/_/_/
中田様
富山きのこクラブの皆様へ
植物園の橋屋です。
写真からの同定ですが、このきのこは多分ナメコであろうと思います。
もし中田さんがこのきのこを採って来られたのでしたら、きのこに水をかけて戻して見てください。
しばらく置くと、傘に粘性が出て、かつ、つばはゴム質になって弾力が出ると思います。
ナラ枯れで立ち枯れたコナラやミズナラにナメコが群がって発生することは、以前から福井県や新潟県で知られていましたが、ついに富山県でもこの現象が見られましたね。
ナラ枯れでコナラやミズナラが枯れ、地下の菌根菌に大きな被害が出ていることは残念ですが、枯れた木に晩秋にナメコやムキタケが発生するのであれば、このことはきのこ好きにとってうれしいことになるかと思います。
ただ、同じように枯れた木には傘の色の薄いツキヨタケも発生しますので注意が必要です。
_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/
橋屋様
富山きのこクラブの皆様
やはりナメコでしたか。一晩水につけてみました。
干しシイタケを戻したように、弾力が戻り粘性がでました。おいしそうです。
実は、小矢部の知人から昨年秋、木の葉が落ちて林道から山肌が見渡せる時期に、たくさんのナメコを採ったとの情報を得ていたのですが詳しい場所を聞かなかったのでとりあえず土地勘のある場所へ行きました。
発生していたのがミズナラでたぶんまだ完全には枯れてなかった様子であったこと、また結構高い箇所(地上3~10m近く)に発生していたこと等、いつも有峰で見る発生状況(ブナの倒木)とかなり違っていたため他に当てはまるきのこもないなあと思いつつも自信がありませんでした。