富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

顕微鏡講座

2008年06月15日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

富山県中央植物園/友の会/きのこ部会の本年度、弟1回目の顕微鏡講座がありました。
栗林さん・橋屋さんほか7名の参加が有り、今回のテーマ「薄く切る!」に挑戦しました。
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テキストは浅井さん・小寺さん共著「ピスを使った切片作成」-簡易ミクロトームの使いこなし-が使用されました。ところで私の簡易ミクロトームは何時出来るのだろうか…?
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私テキには、写真の小寺さん作・超簡易ミクロトームがすっぽりと手のひらに納まって…使用実感としては良かったです…願わくばこのネジがメートルネジだったら、送り量がより少なくて厚さ調整が楽になると思いました。
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妻が自慢げに見せた切片で…斜めに切られています。何を観察するかによって…これも有りだそうです。
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やった!と思ったら2回ひねりが入っていたり、折れ畳んでいたりして…薄く切るよりも後の処理のほうが難しくて苦労しました。最近とみに、遠くも近くも見えなくなって来ているので、アシストの拡大鏡が必要なようです。
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武田会長の切片が一番美しかったそうですが…この簡易ミクロトームは太さも計算に入っている様で…なかなかの優れもののようです。
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追記:早速会長から画像が届きました
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次回も「薄く切る!」がテーマです。きのこの研究者は徒手空拳で薄片を切り出すそうですが…なかなかハードルは高いようです。

_/_/_/_/_/ 伊藤 春雄 _/_/_/_/_/


サクランボ

2008年06月14日 | 日記・エッセイ・コラム

今日は映画の日(1000円で観られる!)。気合を入れて出かける直前に…サクランボが届いた。
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3年ほど前までは、この時期、小布施の町をぶらついて若夫婦が経営しているサクランボの直販店を訪れるのが定例のイベントだった。ついでに小布施温泉(古いけど良い温泉)かポンポコの湯で一風呂浴びるのが楽しみだったのだけれど…残念ながら閉店してしまった。それ以来、サクランボは見ず転の「おとりよせ」となってしまった。

昼、映画のチケットを買い求めてから、頼成の森で開催されている花しょうぶ展を覗いてきた。まだ、満開とまでは行かないが今年もきれいに咲いている。
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今日の映画はインディアナ・ジョーンズ…映画の主人公も製作者も、そして、われわれのような観客も…それなりに齢を重ねたな…と、しみじみ思える映画のできだった。とてもよかった。

「あなたなんだか菖蒲じゃなくてきのこ目じゃない?」
「ウン、クルミタケが出てそうなんだよネ」
「……」


サマーマッシュルーム

2008年06月14日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

昨日、人間ドックが早く終わったので岩瀬運動公園をぶらつきました。
夏のきのこが数本出ていましたが、全て、乾燥していて傘も柄もひび割れ状態でした。
ムラサキヤマドリタケ
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ちょっと雨が降ってくれれば…来週は最盛期となるかもしれません。昨年は3県交流会の時でしたから…今年は少し早いかな?

_/_/_/_/_/  伊藤 春雄 _/_/_/_/_/


富山県のヒメツチグリ

2008年06月13日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
先日送られてきた日本菌学会会報(和文誌)に、新しい(日本新産種)のヒメツチグリの記録が載っていました。書かれたのは筑波大学大学院の糟谷さんと菌類懇話会の坂本さんです。この中で引用されている標本に富山産のものがあります。これは2006年12月、栗林さんが富山市四方の八重津浜でウネミケシボウズタケを見つけられた時に、いっしょにヒメツチグリ科のきのこを2種?(2分類群に思える)を採られました。このうちの一つ?が今回報告されたものです。全国的な分布は「茨城、千葉、新潟、富山、静岡」です。
糟谷さんと坂本さんはこのきのこにヒヨリヒメツチグリ(日和姫土栗)という和名をつけられました。
これで富山県きのこフロラに新しい1種が増えたことになります。
この記事をご覧になりたい方は橋屋までお知らせください。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/


イグチさんのコメント

2008年06月12日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様
いつもお騒がせ致しております。

有峰開通の記事でイグチさんからコメントを頂きましたので、転載します。
どうやら紹介したきのこの同定に誤りがある様です。

_/_/_/_/_/ イグチさんのコメント_/_/_/_/_/
「カバイロチャワンタケ」とされた菌については、誤同定ではないかと思います。
Dscn0171「それではなにか?」ということになりますと、画像だけでは判断が難しいですが、カバイロチャワンタケでは、子実層面は暗褐色ないし飴色を呈し、外面は汚白色であるとともに著しい粘性を有します。 また、カバイロチャワンタケでは、子嚢盤の縦断面にメルツァー液を塗布しますと、茶色い子実層が鮮やかに青変して、青紺色のラインとなってあらわれます(子嚢全体がアミロイド性であるため)。

また「シロヒナノチャワンタケ」とされたものは、よく似て異なる Dasyscyphella longistipitata Hosoyaではないかと思います。
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ブナの殻斗に発生する微細で有毛な菌は、ほとんど後者のようです。シロヒナノチャワンタケは、関東地方ではタケの皮やササの枯れ茎上に見られることが多いみたいです。
_/_/_/_/_/ イグチ潔氏コメント引用終わり_/_/_/_/_/

(妻)「イグチさんって親切ね」
「不明の至りで…(^^; 済みません」
「「コガネカレバタケ」も疑義あり!だそうね?」
「実は…橋屋さんからコメントがありました」
「それはそうと、そろそろ鮎の解禁じゃあない?」
「21日です…(^^)v」