富山きのこクラブの皆様へ
植物園の橋屋です。
一昨日(9日)、黒川さんらが氷見市島尾の海岸でアラナミケシボウズタケを採られ、昨日橋屋も標本をいただきました。
氷見市では過去に泊と宇波で栗林さんが、島尾に接した柳田で伊藤さんが同じ種類を採っておられますので、広い地域に発生するのかもしれません。
しかし、ケシボウズタケの仲間は海岸などの砂地に発生するため、環境の変化ですぐに発生しなくなるようです。
このMLを読まれて、「あれはナガエノケシボウズタケ(=ナガエノホコリタケ)ではなかったのか?」と思われる方があるかと思いますので、再度書かせていただきます。
これは先日書きましたシモフリヌメリガサとフユヤマタケと同じ関係で、アラナミケシボウズタケという「種」の中にナガエノケシボウズタケという亜種があるのです。この2種(正確には2亜種)は生育環境が異なることで、狭義のアラナミケシボウズタケが砂浜に見られるのに対し、亜種のナガエノケシボウズタケは草の生えた砂地の草原などに見られるようです。ですから、橋屋はこの2亜種を区別せず、一括した名前(広義の)のアラナミケシボウズタケを使っています。
きのこの分類は難しいですね。
_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/
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