富山きのこクラブ

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きのこ染め

2008年02月16日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

中央植物園/友の会/きのこ部会のきのこ染め講習会がありました。
今回はロクショウグサレキンを使ったきのこ染めです。

1、下準備…ロクショウグサレキンに染まった木を薄く削って、40g/8?の濃度の水酸化ナトリウム溶液に浸し、加熱抽出します。
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2、30分ほど煮ると、茶色い煮汁となります。この液はタンニンなどの成分が多く、色が濁るためにろ過して捨てます。ここまで、午前中に前処理をしました。
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3、午後1時、参加者が揃い、講習会の開始です。 参加者は10名(1名欠席)、オブザーバー3名と橋屋さんの総勢14名で、昨年の予備実験を受けてのお試し会です。
最初に橋屋さんから「きのこによる染色」について・今回の手順について、講義がありました。
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4、寸胴に再び水を張り、水酸化ナトリウムを溶かしいれ、座学の間を利用して沸騰水抽出・ろ過します。これを再び繰り返して、得られたろ液を中和し、還元剤(ハイドロサルファイドナトリウム)を加えて染色液にします。武田部会長が寸胴の見張り役をお引き受けくださいました。(^^;
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5、世話役が用意した素材(絹織物)の中から各自好きなものを選んでスタート。水に浸してから染色します。
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6、染色液の中に30分ほど浸します。ムラができないように静かに攪拌します。
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7、染色液から引き上げると、空気中の酸素で酸化され青く変わります。刻々とに黄色から青へと色が変化して行く様子やそのグラデーションは感動的でした。
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8、引き上げた素材は、所々黄色くムラになっていますので、空気に晒して酸化を促進し、青く変色させます。これを水洗いして第1ステップ終了。
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9、染め上げをクリアに発色させるために、炭酸ナトリウム溶液(弱アルカリ)に浸漬し、染料の中のタンニン類(茶色成分)を溶出させます。
素材は黄緑色に変わります。
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10、弱アルカリ処理後、酢酸の希釈水に浸し(酸通し)、鮮やかな青緑色に発色させます。これを軽く水洗いし、陰干しします。
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11、きのこ染めの完成!
上品な日本色の出来上がりに、皆さん大満足でした。次回への期待も膨らみます。
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富山きのこクラブの皆様。
次回のきのこ染め講習会(2009年2月15日(日)予定)はコツブタケで染めることに決まりました。茶系統の色に染まるそうです。たくさんの量は必要ないそうですので、採取した方は乾燥保存をしておいて下さい。
それでは、来年も…乞うご期待(^^)
_/_/_/_/_/ 伊藤春雄 _/_/_/_/_/


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