富山きのこクラブの皆様
先日、吉峰の樹木園で見つけたホソツクシタケを見てみました。
橋屋さんのコメントによると、白い粉状のものは分生子ということで…確か冬虫夏草の観察の時に出てきた言葉でした。
5~7μm×3μmの胞子(分生子?)が観察されましたが、浅井さんの「きのこ雑記」に記載されている子嚢殻や子嚢は見つかりませんでした。
橋屋さんのメールに有った子嚢菌の生活環を調べてみました。
「子嚢菌は無性世代(不完全世代=アナモルフ)と有性世代(完全世代=テレオモルフ)を繰り返す。不完全世代は半数体で、生殖器官として造嚢器と造精器を形成し、これらが接合して二倍体の完全世代となり、子嚢を作る。ただし二倍体の菌糸はほとんどのものでは子実体にのみ限定される。子嚢菌は完全世代を基準として分類されている。」とのことで、このサンプルももう少し時間が経つと子嚢を形成し、子嚢胞子を作るのでしょう。
しかし、ひとつの子実体内の細胞が接合するということなのでしょうか?
4つの隔壁を持つ細胞が観察されましたが…私の取り扱い方が雑で他のサンプルが混じったか?…たった1つしか観察されませんでした。これはホソツクシタケの分生子が「細胞の分割によって形成されるタイプ」という事なのでしょうか?
乾燥標本を削り出したのでとても厚く、まるで断崖絶壁の上から崖に生えている山菜を探しているような気分でした(^^;
疑問ばかりでしたが時間切れで…これから東京へ移動です。
顕微鏡講座を楽しみにしています。
_/_/_/_/ 伊藤でした。 _/_/_/_/ /p>
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