先日実施した英検の結果がインターネット上で発表されています。創研塾では2級から5級まで受験することができ、今回も多くの生徒たちが合格しています。
英検で思い出すのは、もう10年近く前のことです。ある生徒が英検4級を受験しました。解答用紙は表面に氏名や住所、生年月日などを記入する形式です。苗字と名前を別々の欄に記入したり、生年月日をマークシート方式で記入するなど、英検の解答用紙は独特な部分があります。ですから、これらの欄をきちんと記入できているかどうかを試験監督者がチェックをしてから試験を開始することにしています。
試験が終わり、解答用紙を回収し、漏れがないのをチェックした上で解答用紙を専用の箱に入れました。私はその日名古屋へ出張しなければならず、その箱を車に積んですぐに出発しました。名古屋へ到着し、ホテルへチェックインした後、解答用紙を返送するための準備を始めました。その時、大事件が起こっていたことに気付いたのです。
それは一人の生徒が、白紙で答案を出していたのです。その生徒は試験中に眠ってしまったわけではありません。また、反抗して白紙で出したのでもありません。全く分からなかったわけでもなく、間違いなく合格できる実力がありました。ではなぜこのような大事件が起こったかのでしょうか。
私はすぐピーンと来ました。英検では試験問題漏洩防止のために、試験が終わった後問題用紙を私たちが預かります。その生徒の問題用紙を見てみると、そこにしっかりと答えが書き込まれていました。そう、その生徒は問題用紙に回答を書き込んで安心し、解答用紙にそれを写すのを忘れていたのです。
試験が終わってしまったので、私はもちろんその生徒本人でさえも解答用紙に記入することはできません。大変残念ですが、名古屋市にある郵便局からその生徒の答案を含む全員分を郵送したことを今でもはっきりと覚えています。
先日も会場模擬試験があり、創研塾の生徒たちの多くが受験しに行きました。しっかり注意しているつもりでも、このようなミスは絶対に怒らないとはだれも言い切れません。模擬試験などで解答用紙も本番に近いものを使ってその記入方法から事前にトレーニングしておくことはとても大切です。創研塾では、この英検のようなミスが起きないように入試問題の過去問を解くときには、できる限り解答用紙を使用するように指導しています。
ちなみにその生徒は、その次の英検では級を一つ上げて3級を受験し、見事一度で合格しました。
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