今日は私立高校一般入試が行われています。積もるほどではないものの、朝から雪が降り始め、冷え込む一日になっています。
受験生たちは慣れない経路を通って志望校に向かい、慣れない教室や机・椅子で入試問題に取り組んで来ました。慣れない場所はどうしても落ち着けなかったり、この時期は寒く感じやすかったりするものです。まだ生徒たちからの報告は聞いていませんが、うまく力を出せたことをとにかく願っています。
さて、入試の日に限って雪が降る、そんな印象があります。もちろん、そんなわけは無いと思うのですが、生徒たちが入試に行く日に雪が降ればなおさら心配になるので、強く印象に残っているのでしょう。
私自身も高校入試の前日に大雪が降り、大変な思いをしたことがありました。慣れない満員の電車で、当初予定していた降車駅で人を押しのけて降車することができず、次の駅まで行ってしまいました。ただ、その高校が駅と駅の間にあるため、どちらの駅からもバスを使って行けることを知っていたのでそこまでは問題ありませんでした。
しかし、駅を降りてバスターミナルでバス停を探し、バスに乗り込もうとしたその時です。雪が解け始め、ぐしゃぐしゃになっているところで足を取られ、転倒してしまいました。制服を着て、いかにも受験生ですと言った格好の私が見事に滑ったのを見て、サラリーマンに苦笑されたのを覚えています。靴下まで濡れ、大変寒い思いをしながら受験会場につきました。
私の座席は窓際の席で、窓枠の下をオイルヒーターのような暖房設備が通っていて、教室の中では一番暖かいエリアでした。ですから、靴下が濡れて寒いのも何とか我慢することができました。一時間目の国語の試験が始まると、大変奇妙な感覚に襲われました。窓際で太陽の光が差し込む座席で、国語の問題を解いている、そしてその国語の長文問題が動物だか虫の話、という夢を数日前に見ていたのです。入試が始まるとまさに同じシーンの中に自分がいたのです。その瞬間、根拠はありませんが「今日は受かった。」と思えましたし、実際に合格することができました。
こんな不思議なこともあると言うこととともに、アクシデントがあったくらいの方が合格するものだ、と生徒たちには今でも話しています。