Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

魔術師マーリン

2016-01-27 21:43:00 | コリン・モーガン


GYAO!が無料で配信してくれている「魔術師マーリン」にすっかり癒されています。
マーリンはドラゴン使いでもあるのでドラゴンが出るのも嬉しい。
1月31日までシリーズ4が全話公開されています!
この勢いですと最終シリーズ5もスグかと思われますよ。

マーリンとはアーサー王に仕えたという魔法使い。
イギリス文化をうろうろしているとアーサーもマーリンも名前をよく目にします。
キャビン・プレッシャー0103でも「湖の乙女で有名な女優」というのが登場してました。
その女優に名前を聞かれて答えたアーサーの可笑しさも「湖の乙女」がアーサー王の話だと知らないとわかりませんよねえ。
しかしアーサー王伝説って伝説だけあって諸説あり、どこから手を付けていいのかわからないので、これには触れるまい!と決めておりました。

去年の8月に見た映画「キングスマン」のスパイのコードネームがアーサー王伝説の登場人物からとられていたと気づき、ああ、ここにまで・・・といよいよ原典も知りたいなあという気持ちがわき起こる一方で、どこから手を付けていいのかはわからないまま。

その後、BBCラジオが9月にThe Sword of the Kingという題で、ベン・ウィショーがアーサー王の少年時代を演じましたので、渡りに船とばかり、前半の少年アーサーのみ聞きました。やた!今となっては後半も頑張ればよかった・・・

そしてたしか同じころにGYAO!で「マーリン」の無料配信が始まったのでした。
シリーズ1と2は吹替えだったので、キャビン・プレッシャーでハークを演じたアンソニー・ヘッドがアーサーの父ウーサーを演じているというのにハークの声が聞けないという悲しいスタートでした。
が、3からはめでたしめでたし字幕になりました。(3以降は日本初放送なので吹替えがない。ラッキー!)

竜が出る以外に何がおもしろいかと言いますと、ストーリーがわかりやすい。BBCってNHK/Eテレの子供向け番組みたいなのでよく歴史の教育のため小芝居ドラマもやってるんですが、それが本格的ドラマになったような。チャンネルも子供向けのCBBCでも放送していたようです。

子供向けなので、アーサー(ブラッドリー・ジェイムズ)もマーリン(コリン・モーガン)もティーネイジャーでかわいい。マーリンはアーサーが王子時代に召使いとして仕え始めます。アーサーの父ウーサー時代に魔法は法律で禁止されたので、マーリンは魔法使いであることを隠してアーサーと王国を守るのですが、素直だけど気位の高いお坊ちゃんのアーサーはマーリンには常に上から目線発言なのだけど、心の底ではマーリン大好きだから、このふたりのバディな会話がおもしろいんですよ~~!

あと悪役はいつも女なのもおもしろいです。時には老婆の魔女だけど、最大の敵は美少女だったモルガーナ姫。このお嬢様の意地悪っぷりが見もの。

モルガーナ姫の侍女だったグエンは褐色の肌の気だてのいい女性。最初はマーリンといい感じだったのですが・・・
彼女には弟がいて、弟も褐色の肌のイケメンです。

この時代に、イングランドに人種の違う人もいたんでしょうか?それともカラー・ブラインド・キャスティングなのかな。

欲を言うと、グエンにもっと華のある褐色の女優さんをあてて欲しかったです。なんだか白人女性は美女でワガママ、有色人種の女性はルックスは地味だけど気だてがよくて賢い、みたいなステレオタイプを感じるのは考え過ぎでしょうか。

とマイナー愚痴はあるものの、「アーサー王には手を付けない」決意を変えた覚えもないうちにいつのまにかマーリン&アーサーコンビのコメディに笑う毎日。

王国キャメロットの紋章もドラゴン。この紋章入りのグッズが欲しいな~






まったくの余談ですけど、2013年の舞台MOJOへ行った方のお話によると
、コリン・モーガンには人が多すぎて近づけなかったそうです。2012年にマーリンがイギリスで終わったばかりでしたものね。ルパート・グランドとウィショーさんとダウントンのベイツさんことブレンダン・コイル・・・チケットがなかなかとれなかったのも頷けます。


Photo: Alastair Muir The Telegraphより