Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

お誕生日ケーキ

2015-04-05 22:31:00 | 異文化
M&Sのケーキ

ロンドン時代の友ファミリーが来ているので、共通の知り合いで私はそんなに仲がよいというわけではなかったファミリーにもロンドン以来久々に再会しました。

そのファミリーはロンドンの後、アイルランドの2年を経て今年の1月に日本に越して来ました。パパさんが日本とデンマークのハーフで、ママさんがスペイン人、一家の会話はデンマーク語とスペイン語だけどパパさんの血筋の日本語も身につけたいと、ロンドンで私も娘を参加させていた日本語教育グループで会った人達です。

まだ(もう?)日本に来て3ヶ月なので、買い物ひとつでもイギリスやアイルランドと勝手が違うので困っているという話を延々と聞かされました。6年生と2年生の子供がいては確かに買い物も大変だろうと察します。

会った日が6年生の息子さんの方のお誕生日だったので、ママさんはみんなでケーキを食べようと探しました。日本では丸いケーキを買うなら、町のケーキ屋さんかデパ地下ですよね。彼女もケーキ屋さんに行けばあるのは知ってはいましたが、待ち合わせの場所に来る途中に買おうとしたためケーキ屋がどこにあるのかわからず、「とにかく大きいスーパーに行けばあるだろう」とクイーンズ伊勢丹(高級スーパーです)へ行きました。

しかし、そこのベイカリーコーナーでも、お誕生日にロウソクを立ててフーっと吹いてHappy Birthday!!!と盛り上がるための丸いケーキは見つからず、かろうじてあったのが丸いアップルパイのみ。

息子さんのためにアップルパイに12本のロウソクを立て、私達はハッピーバースデーの歌を歌って、一切れずつお誕生パイをいただきました。

彼女のケーキ探しの旅の話を聞きながら、イギリスのスーパーの充実したケーキコーナーを思い出しました。以前にもしつこいほどイギリスのケーキやお菓子のことはブログに書きましたが、やはりあれは庶民の頼れる存在だったのです。

大体が箱入りなので、棚に陳列も持ち帰りもしやすい。それに用途と贅沢さというふたつのベクトルで種類も豊富なのです。特に子供用のケーキは楽しいデザインのものがいっぱいです。日本でもお誕生日には、特に子供の誕生日には大きいケーキを切って食べるのは習慣として定着していますけれども、それでもやはり浸透度が違うのです。それを感じたのは、私の今のバイト先で、部のお食事会があった時、たまたま部長の誕生日で30cm×40cmはあるケーキが出て来て部長(年配の男性ですよ)がロウソクの火を吹いて皆でいただいた時かしらん。アメリカ系の会社だなーと私は感じたのですが、日本の会社もやります??

しかも、ロンドンだとセントラルでも大きい規模のスーパーが町中にドーン、ドーン、とたくさんあるのです。それに比べて東京は山手線の内側だと服も日用品も揃うような巨大スーパーはほとんどない。これはもう文化の違いだから仕方ないです。ロンドンの基準で東京で買い物をすること自体が無理ですよね。

そのファミリーは東京は白金台という一応山の手に住んでますから、その地域の外国人駐在員ファミリーが行くような高級スーパーに行けばケーキももちろん買えるんですよね。しかし、そういう特別な地域の特別な人だけではなくロンドンではみんなが手軽に丸いケーキを買える。

でもお味の方は、日本のケーキ屋さんやデパ地下にはもちろん叶わないと思います。早くそのへんもスペイン人のママさんにも気がついてもらいたいな。そして白金台からちょっと遠出をしてイトーヨーカドーとかイーオンとかに行けばきっと楽しいに違いないです。