Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

外資ってこんなところ

2014-05-06 21:53:00 | 異文化
みなさまGWは楽しく過ごされましたか?
しましまは、バイトは祝日に関係なく通常シフトだったので連休こそありませんでしたが、家族が出かけて2泊3日ホームアローンでした。普段は家族の手前、夕食だけは整えるんですが、ひとりなので外でフィッシュ&チップスを食べ、帰宅してお菓子を食べるという自堕落を堪能して楽しかったです。食生活が乱れると不思議なもので、家の中が散らかっても平気、脱いだ服をそのままにしたりして。ああ、これじゃ親が外出した子供と同じです!

さて、このGW明けで、私はバイト勤務6か月となり、年10日の有給休暇がもらえます。イエーイ!! 
記念に、私にとっても初めての「外資系の法人」で働く感想を書いてみます。もちろん法人の数だけいろいろなカラーがあるでしょうから、とある例として読んでくださればいいかと思います。

まず、外資系と言っても私の部署のボスは日本人です。よって「公用語は英語」なのに反し仕事はほぼ日本語です。電話の対応マニュアルには「Hello, (ここに法人名と部署名),(ここに自分の名前)speaking.」と電話に出ると書いて壁に貼ってあっても、ボスは堂々と日本語で出てます。6人中、下4人はマニュアルどおりにw これは、以前は採用に英語は必須ではなかったのが、ある時以降「公用語」が設定されたので、昔からいる人はその習慣のまま働いているようなのです。

他の部署は、ボスが日本人以外の所が多いのですが、日本語に堪能な人も多く、会話は英語と日本語半々くらいです。月1で行われる社員の集会は、アメリカ人のCEOが英語で話して、同じ内容を日本人スタッフが日本語で話します。スクリーンの文字は日英両方です。その集会が普通の企業と一番違う点は、出席者にハウスメイドのビスケットが出ることです!カントリーマームみたいにねちっとして、チョコやナッツが入ってて大きいです!以前はコーヒーも出た、と先輩が教えてくれました。なぜなくなったの?!

その集会で、Employee of the month という、今月功績があった従業員が表彰されます。スクリーンにまず名前なしで功績の数々が文字で書かれ、CEOがそれを読み上げ、名前が発表されて、本人は前へ出て表彰状をもらってCEOと写真を撮られる・・・ここで私は映画賞の舞台を妄想してしまい、もし自分が選ばれたらなんて言おう、ベネディクトのスピーチを見て覚えておかなくちゃ・・・などとあり得ない不安にかられたのは秘密です。今月は私の部署のボスが選ばれました。私はボスが大好きなので心から嬉しいのと同時に、こういうシステムは会社のトップが従業員を見ているのだと実感できてモチベーションが上がっていいなと思いました。

これは外資だからと言えないかも知れませんが、ロッカー室が充実しています。畳や横になれるソファーがついた休憩室、いつも清潔に掃除されているペーパータオルつきのトイレ、シャワー室、化粧スペース、洗濯&乾燥機、カプセルホテルみたいな仮眠室。シフトの都合で帰宅するより泊まった方がいい時は泊まれます。

従業員の国籍はいろいろで、場所柄一番多いのは日本人ですが、たぶんその次にアメリカ人、それ以外はもうバラバラ。思いつくだけでも、ニュージーランド、イギリス、オーストラリア、フランス、イタリア、ロシア、中国、韓国、フィリピン、ベトナム、タイ、インドネシア、カメルーン、コロンビア・・・そして、外見と名前が日本人でも外国育ちの人とかハーフの子も多く、世界の縮図のようです。

こうなんでもあり状態だと、それは多様な人がいるわけですが、アメリカ系企業なので運営/教育は欧米的です。英語や業務別の研修セミナーがあり、異文化への対応のしかたという科目もあります。違う文化圏の人とも互いに尊重しつつも共に働くことが奨励されるのです。これは私にとってもっとも居心地がいいエリアで、外国ではその国の常識で行動しないとうまくないし、日本では日本の常識は身にしみているから考えなくてもいいけど時に窮屈です。

しかし、世界の縮図のこの集団、クラスとまでは言いませんが、やはり住み分けがあるのです。逆に言えば住み分けも世界の縮図です。


業務は、複合サービス業なのですが、

CEO以下オフィスワーク・・・一般的にもっとも人気がありホワイトカラーとも言えるこの職種には、英語ネイティブの白人と日本人しかいません。

接客のうちコンシェルジェ的な案内・・・日本人と英語ネイティブ。

パーキング・・・日本人と白人

接客のうち飲食施設とジム・・・ここはすごく多様で、何人でも。ボスは英語ネイティブではない白人。

シェフ・・・日本人、英語ネイティブ白人、中国人。

エステ・・・全員日本人。日本人は器用だからかな?!

メンテナンス・・・日本人(退職後の高齢者の方も多い)、アジア系、アフリカ系、ただしボスは英語ネイティブ白人。


どうです?私はこの住み分けが見えて来た時、るつぼじゃなくてクラス社会だなと思いました。
それでも全体にお互いにフレンドリーで、性別や年齢などで上下関係がなくよけいな気を使わないで仕事ができるところがアメリカっぽいんでしょうか?