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歴史国道…倶利伽羅峠を歩く

2010年05月12日 | 歴史街道&自然歩道

倶利伽羅合戦の地…火牛の計の像


2010/05/01(土)  いにしえの街道…倶利伽羅峠を歩く 。。。


旧国道8号線の津幡町にある道の駅では、ちょうど 「倶利伽羅さん八重桜まつり」 の開催中で賑わい
竹橋の住宅街でも一軒一軒の玄関先に、立派な灯篭のような飾り付けが施されていた。
ゆっくり20分程歩いて街を抜け、倶利伽羅越えいにしえの街道に入ると、
ガラッと雰囲気が変わり、何故か空気までいにしえの香りがして、心和む (^.^)

街道入り口にあった錆びれた看板に目をやると、国道8号線(現在は旧国道)が出来るまでは
地方の主要幹線、北陸の動脈として数えきれない歴史が伝えられていると書かれていた。

古くは、倶利伽羅長楽寺(不動寺)への参詣路としても大変賑わい、
また源平倶利伽羅合戦で勝利した木曽義仲が京へ登った道でもあり、奥の細道行脚の芭蕉も歩き
加賀の殿様が江戸へ、参勤交代に行列を仕立てて道中した道でもあるとのことだ!

途中にあった静かな「龍ヶ峰城跡」に登り、人混みの倶利伽羅不動寺にお参りして、
八重桜に囲まれた広い倶利伽羅公園のベンチにて昼食後、猿ヶ馬場古戦場本陣跡地を回り、
帰路は山森から上藤又、ゲンジボタルの里である下中の、のどかな田園風景が続く田舎道を歩き
下中トンネルを抜けて再度竹橋の街を歩き、出発地 道の駅にて解散となった。

いにしえの歴史を感じながら、ちょうど見頃を迎えた八重桜もたっぷり楽しめた一日だった。


          
竹橋の民家の玄関先          民家の横にあった倶利伽羅峠三十三観音



峠道に入る。


    
   前板権現 … 「 急ぐとも拝んで通れ神の前 」 と書かれていた。     (右)龍ヶ城跡登り口

  
    
龍ヶ城跡の歴史を記す看板                    主郭跡地


   
城跡から望めた立山連峰、白山も頭を覗かせていた。      イベントの為の峠の茶屋の再現!


    
峠道で出会った ギフチョウ …羽が傷ついていたが、内側の方が黄色でカラフルだった!


  



倶利伽羅不動寺を歩く 。。。


  
倶利伽羅不動寺への入り口、手向(たけむ)神社の鳥居と手向神社(右)


   
手向神社手水舎                  倶利伽羅三十三観音


        
倶利伽羅不動寺の本堂                    ??


           
五重の塔                   和光塔  


 
国見山頂上にある 倶利伽羅権現石殿      倶利伽羅公園の 八重桜の標本木 の下で昼ご御飯



峠を越えて、富山県小矢部市側に入る 。。。



いにしえの歴史国道の特徴を色濃く残している 峠道

 
 
火牛の計の像 と、八重桜祭りの綱引きに使われた 藁の牛像 …(祭りの後)

源氏と平家が砺波山合戦(倶利伽羅合戦)の舞台となったところで、
木曽義仲の作戦が火牛の計(かぎゅうのけい)倶利伽羅の山の厳しさを利用して、4~500頭の牛の角に
松明をくくりつけ一斉に突進させ、平家10万の大軍を谷底に追い落としたと言われているそうです。


 
八重桜ロードのようだが、車の往来が激しく、のんびり歩くことは出来ないのが残念。


――――――― 倶利伽羅八重桜、花咲か爺さんのエピソード (通りの看板より)――――――――

富山県大島町の高木勝巳さんと言う方が、運転中倶利伽羅の天田峠の谷底に車もろとも転落し、
奇跡的に一命をとりとめた。不動明王が枕元に現れ、倶利伽羅山が荒れているとのお告げを受け
倶利伽羅山のご加護で命拾いをしたとして、昭和34年から19年間毎年500本の桜を
自費で妻と共に植え始めたということです。 「 若桜 来る年ごとに 背をくらべ 」…ご本人の俳句
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



上藤又、下中の集落を経由して帰る 。。。


 
上藤又の集落で民家の畑で見た 巨大シャクナゲ と、 巨大蕾 (掌のようにデカイ蕾に一同驚く!)


 
帰路はのどかな田園風景を見ながら帰る。       上中トンネルを過ぎた辺りに、珍しい竹炭の作業所 





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2 コメント

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峠道 (案山子)
2010-05-13 13:25:11
観察眼と感性がすばらしいですね。歴史街道の峠道の写真が気に入りました。一生懸命に上ってきたこの道をこれからは下っていかなければならない。しかも、どこに続いているのか、今までとは別の国、別の世界に踏み出さなければならない。昔の人はこの峠を越えるたびに言いようのない不安に襲われながらも、それを乗り越え、この峠道を歩いていったのでしょうね。
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峠道 (管理人)
2010-05-14 11:25:21
富山県側に少し入り、倶利伽羅古戦場でUターンしましたが
秋の紅葉の頃には、倶利伽羅山を経由して小矢部市の「いするぎ」辺りまで行きたいです。
今回ゆっくり歩けたので、昔の人に思いを馳せながら散策出来ました。
前も後ろも峠道しか目に入らない場所だったので、あの峠道の写真は私もお気に入りです(^.^)
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