ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

悲しくとも、辛くとも

2023-07-07 11:26:05 | 

あんなに悲しいことがあったのに

あなたはいつも笑みを絶やさない

凄い人だよ、あなたは

時折、垣間見せる憂いに

あなたの雨は降り続いていることを知る

僕はあなたに声のない喝采を送る

 

あんなに辛い思いをしているのに

あなたは歯を食いしばって耐え

常に前を向いて生きている

凄い人だよ、あなたは

酷暑の上り坂を汗まみれで歩むあなたを見る

僕はあなたに手を使わずに拍手を送る

 

7月7日

僕はあなたたちに

小さな奇跡が起きることを願う

 

 

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大谷・藤井揃い踏み

2023-07-04 12:05:41 | Weblog

昨日は令和を代表する怪物、大谷翔平・藤井聡太がそれぞれ結果を残しました。

 

1勝1敗で迎えた棋聖戦第3局は藤井聡太棋聖が佐々木大地七段を下し、2勝1敗として防衛に王手をかけました。

少し以外な場面での投了となりました。まだ藤井棋聖はほとんど攻めていなかったのですが、佐々木七段の攻めが繋がらなくなり、30分後には藤井さんに一方的に攻められる未来が見えたのでしょう。

 

藤井棋聖にとって、この1勝は大きいです。佐々木七段は先手番に滅法強く、第4局は藤井苦戦が予想されましたから。それにしても藤井さんは受け(守り)が強い。棋風としてはバランス型ですが、どちらかといえば守りに重点を置いているように見えます。

受けに回れば大山十五世名人、攻めに回れば谷川十七世名人を彷彿とさせます。改めて藤井聡太は大名人の器と感じます。

 

大谷翔平にとって6月の打撃は、これまでにないものでした。特にホームラン15本は、さらなる高みに到達したのではないかと思える圧倒的なパフォーマンスでした。そして7月に入り、昨日の31号。構えをややオープンスタンスにして、バットのグリップの位置を少し下げました。それだけでも随分、自然体に見えるものですね。

 

個人的には7月末に37、8本打っていてくれれば上出来だと思います。2カ月続けて打ちまくるのは至難です。しかし、仮に7月を終えて40本を超えていた場合は、60本という巨大な数字が視界に入ります。そうした意味でも大谷の7月の打撃に注目です。

 

また投手としても、出来れば7月中に10勝に到達したいところですが、全てはうまくいかないでしょう。

このペースで行けば2年振りのMVPも間違いないところですが、二刀流による疲労、ケガに加え、最大の敵はトレードです。ナショナルリーグにトレードされたら元も子もありません。少なくとも今季が終わるまではエンゼルスでプレーしてもらいたいところです。

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人生の数式

2023-07-03 11:49:42 | 

キャンパスの並木道

学生たちの若い声色に包まれながら

彼はベンチに腰掛け、遠くを見ていた

人に上り目線と下り目線があるならば

彼は下りを向いていた

 

学生時代の恩師が余命幾ばくもないと聞き

彼は地元に戻り、恩師の自宅を訪れた

最近、病院から移されたらしい

大きかった体は枯れ木のようだった 

すでに点滴も受け付けない状態だが

わずかに意識はあった 

 

「世話になったな」

小さな声で恩師は言った

「はい」と彼は短く応じた

そのやり取りは、20年前の出欠確認に少しだけ似ていた

本当は聞いてみたい事があった

「先生は幸せでしたか?」と

 

学生の頃、幸福は漠然としていた

しかし、根拠なき未来への自信はあった

今はそれが具体化され

大学教授になり、新しい家族にも恵まれた

それなのに幸福感が足りない

イコールにならない

「先生、これは難問です。簡単なようで難しく、難しいようで簡単な気はするのですが」

彼は足早に大講義室へ向かった

 

 

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