【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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「国家」も「外交」も、人間関係と同じ

2012年08月27日 | 徒然
という考え方は当たり前だとずっと思っていたが、
案外そうじゃないのね・・・、
つまり、そう考えない人のほうが多いんじゃないか?
と気づいたのはこの2~3年のこと・・・。

それはそれとして、
マスコミが煽り立てる「竹島(独島)のパフォーマンス」で、
頭をヒートアップさせることの全くない私だが、
この宮島理氏の記事は説得力があると思った。

<友好強要した日本は韓国に謝罪を――「お隣の国韓国」の起源>

「今回、多くの日本人が痛感したのは、韓国は日本のことが死ぬほど大嫌いという事実である。」

「日本人は外交を「ご近所づきあい」と同じ目線で考えがちだ。そのため、「お隣の国・韓国」に対しては、「ご近所づきあい」と同じように、ひたすら波風が立たないよう努めてきた。しかし、日韓友好が幻想だと思い知らされた今回、日本は「ご近所づきあい」モードを捨てて、冷静に外交を考えるようになっている。」

「日本の八方美人的な傾向から距離を置いてみれば、国も人も、他者から嫌われるのがある意味自然な姿だと言える。また、外交において好き嫌いは本質ではない。相手に嫌われていても、利害が一致すれば手を組むことはできる。」

「そもそも、本当に韓国のことを思うなら、韓国の気持ちになって考えてみるべきだ。死ぬほど大嫌いな相手(日本)に対して、別に仲良くなる気などなく、不満をひたすらぶつけているだけなのに、なぜか相手からは一方的に仲良くしようと擦り寄ってこられる。」

「親書を送り返すという外交上の非礼をするのも、「これ以上仲良くするのはやめてくれ」という韓国からの血の叫びである。日本は「嫌われたくない」というエゴを捨て、韓国が日本を死ぬほど嫌う自由を認めなければならない。」


戦後67年経過しても、
いまだに「戦争責任」を日本に求めるのはなぜか?
私の持論はこうだ。

・中国も韓国は“戦勝国”だが、自力で日本に勝ったわけではない
 ⇒ 根深いコンプレックス

もちろん、「戦争の総括」がいまだにできていない、
という国内の思想的な事情もあるだろう。
(そもそも日本人には無理かも・・・)
宮島氏の指摘する「八方美人」的な日本の姿勢。
私はそれをデメリットとは考えない。
が、戦前の「大東亜共栄圏」の思想が、
インドシナ諸国の植民地独立という成果、
朝鮮半島や大陸のインフラ整備、
といったメリットをもたらしつつも、
「余計なおせっかい」であったことは否めない。

それに加え、宮島氏の言うように「相手(韓国)の立場」になって考えてみよう。
戦後日本が高度経済成長を達成できた一番の外的要因は、
朝鮮戦争であるのは間違いない。
超大国の「代理戦争」によって、
自国が2つに割れて戦禍に見舞われる悲劇。
その悲劇のおかげで日本の経済と国民の生活水準は上がったわけだ。
たしかに、第二次世界大戦終了までの間、
日本によって朝鮮半島のインフラは整備されてきた。
だからと言って、「日本に感謝しなさい」と言う論は通るまい。
ドイツの交通インフラを整えた「功績」があっても、
ヒトラーがドイツで「名誉回復」されないのと同じだ。

「日本」も「中国」も「韓国」も個人と同じだ。

中国:大東亜共栄圏とかいっても、歴史と伝統のある私に、あんた何をが偉そうに。。。

日本:なにタカビーなことぬかしやがる! お前は欧米列強にいじめられてひん死じゃねぇか! 過去のプライドなんてチャンチャラおかしいぜ。

いくら苦しくても、日本なんぞに「助けて」もらうなら死んだほうがまし、というのが中国のプライド。
が、そうそう簡単には死なないが。
そして、日本兵の虐殺も行われた。
、そう、現代の「竹島」「尖閣列島」の茶番よりも野蛮な「パフォーマンス」が繰り広げられたわけだ。

日本:おれはお前を愛しているのに、その態度はなんだ! 俺の気持ちがわからんのか!

こうまでいかなくても、
自分は相手を全然嫌いじゃないのに、
やたらと自分を嫌う人がいる。
私の過去・現在でも沢山いた(いる?)。
逆のパターンもあった(ある)だろう。
なぜかわからないが、
相手のことが癪にさわって仕方がない。
が、相手は自分のことを何とも思っていないとか。

人の好み、態度って実にバラエティーに富んでいるのだ。

「自分」という立場に立てば、
まるで「理不尽」としか思えない、
「身に覚えがないが、自分を嫌う」他人には、
それなりの距離をとってやりすごすしかない。
無理に関係を「改善」なんかするエネルギーは無駄だ。
「無駄だ」と言い切るのは私の経験則なんで、
間違っているかどうかわからない。
が、かえって関係をこじらせて方向に行くことのほうが多かったと思う。

「日韓友好は韓国を苦しめるだけである。」

韓国の立場に立つならば、
日本は「気味の悪いストーカー」なのかもしれない。

「自分は相手に礼節を尽くしている。だから相手も自分に礼節を尽くすべきだ」

というのは、日本人的には「常識」かもしれないが、
もともと、自分を嫌いな人間にとっては苦痛で迷惑なだけ。

私も学生の頃とか、こう考えていたのが気恥ずかしくて仕方ない。。。

「自分の心が強ければ、いつか相手に通じる」

そんなことはありえないのだ。
いや、相手によっては大迷惑になる。
たまたま、奇跡的なタイミングで相思相愛のとき以外は。

まして、、、
「愛」だの「恋」といった感情が入ると、
途端に眼が曇るからね。

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