自然のシャワーを浴びながら:パート2

定年後の主人と晴歩雨読の日々。同じタイトルのニフティのブログ の続きです。

薬用植物園にて

2021-07-04 | 花物語
孫娘に会いに行ったついでに霧雨が降っていたが、東京都薬用植物園(東大和市)に立ち寄った。
いつものようにまず温室から。
コロナ禍なので2年続けて温室の中のブルーポピー(5月)が見れなくて……。
でも雨でしっとりと濡れた花たちに癒されてきた。
入口にあった初めて見るユーコミスの花。
これはコエビソウという面白い形をした花。
赤色もあったが白い方のインドジャボクの木の花。
古くから民間薬として使われてきたようだ。
いつ行っても何かしら花が咲いていて、四季の薬草が見られる。
ジュズサンゴの花。
数年前に初めて一目見た時から恋に落ちた、ゲンペイクサギという花。
シソ科のつる性低木で耐寒性が低いため温室で育っている。
パラグアイ産の黄色いアヤメ、姿形が普通のアヤメよりキレイ。
これは名前がメチャ面白く印象的だったイピルイピルという花。
マメ科の落葉低木で沖縄では、道脇の雑木草として自生しているという。
まるでボンボンのようだけど、花が終わると小さな豆を20粒ほど付けるそうだ。
その豆を乾燥させて焙煎するとコーヒーの代用や草木染に用いられるという。
今年「ウツボカズラの甘い息」という本を読んだが、これはヒョウタンウツボカズラ。
マレーシアのキナバル山で見た捕虫袋をつける食虫植物と同じだ。
下向きに咲く上品な花の姿から、貴婦人のイヤリングと呼ばれることもあるというフクシア。
ホシアザミの花も耐寒性が低いため温室で育っていた。
5枚の可憐な白い花だけど、樹液が皮膚に付着すると皮膚炎になるという。
樹液が1滴でも目に入っても失明するという有毒植物だそう。
なるほど花が星形で葉っぱがギザギザしてアザミに似ているから、ホシアザミなんだ。
鮮やかな黄色が目立っていたキバナツルネラ。
メキシコから西インド諸島が原産の外来種で、1日花で次々と花を咲かせるそう。

ここからは温室を離れて園内を散策しながら花の写真を撮った。
普段見かけるカンナの花はもっと大きくて暑苦しいけど、これは薬用カンナの花。
そして初めて出会ったクロホオズキの花が一面に咲いていた。
名前はクロホオズキで通っているが、ホオズキとは別属で同じ仲間ではなくハーブの一種。
辺り一帯を明るくしている真っ赤な花、タイマツバナ。
ハーブティーで一般的にベルガモットと呼ばれるようで、和名がタイマツバナというシソ科の植物。
イヌハッカの白い花とバックにウスベニアオイの紫色の花。
ハーブティーとして用いられる。
ちょっとハイカラな名前のエキナケア・パリダ。
キク科で根っこを健康食品の原料にしている。
クレオメというフウチョウソウ科の花で、セイヨウフウチョウソウ。
蝶が舞う姿にも似た美しい花で、開花期が長いというから夏中楽しめるかも。
黄色い花で葉っぱがギザギザでアザミのような、アザミケシの花。
インパクトがあるこの花はカルドンという花で、カル丼ではないから。
キク科で地中海地方に自生しているチョウセンアザミ属で、古代から食用として栽培されてきたという。
ちょっとアンティークの花に似ていると思う。
調べたら蒸し煮にした茎が美味しいらしいし、やはりアンティークに似た風味だとか。
紫色のミソハギの花。
似たような紫色だけどセイヨウニンジンボクという花。
もちろん初めて見たが果実を薬として利用するようだ。
またまた紫色のシソ科のカワミドリの花。
草全体に芳香があり長い花穂がキレイだが、茎葉や根っこを漢方薬に使うという。
スイレン科で黄色い花のコウホネ。
この花は尾瀬あたりで見た事があるが、根茎が止血などの漢方薬になるそうだ。
すごく元気よく咲いていたコガネバナの紫色が鮮やかな花。
シソ科で根っこが消炎や解熱の漢方薬になるという。
園内は有毒植物、染料香料、漢方薬原料植物区などなど分かれていて、見ながら学習しながら……。
まだまだ咲いていた花があったけど、また別の季節に……。



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