9日間もあると思っていた旅行の残りがもう少なくなってきた。
相棒は日程が短い方がいいという人だけど、私は長ければ長いほどいいという方だから、淋しさを感じ始めた。
今日はモニュメントバレーの朝日を見に行くので、ホテルを朝6時50分に出発。
モニュメントバレーもナホバ族の居留地にあるので、彼らが運転するジープに乗って。
出発した時は真っ暗だったけど、だんだんと薄暗がりの中に巨大な岩山が浮かび上がってきて、思わず車窓から何枚も写真を撮っていた。
この日の日の出時刻は7時34分だったが、始めは雲が多くて心配した。
日の出スポットで西部劇に出てくるような景色の中で、じっとうっすらと空が明るくなってくるのを待った。
ダウンとか着込んでいたが思ったより寒くなくて(8度くらい)、日が昇るとモニュメントバレーの岩山がだんだんと赤く染まってきた。
朝日は見れてもモニュメントバレーの岩山全体が赤く染まるのが見れる事は少ないとの事。
昨日の風のないお天気といい今日の晴れといい、もう雨女の私としてはラッキー。
こんな光景今まで見たことがなくて、私も相棒もただただ赤く染まった岩山に、時も忘れて見とれていた。
モニュメントバレーはアメリカの原風景ともいわれ、ユタ州とアリゾナ州との境にある岩山。
何でも2億⑦000万年前の地層からできているというから驚き。
メサと呼ばれるテーブル形の岩屋が点在し、スリーシスターズと名前が付いたビュートもあった。
ビュートというのは2億7000万年位前の地層が現れたものが風化・浸食によって形成されたもので、現在の風化が進んでいるそうだ。
だからこんな面白い岩山の形が今度来た時は(?)変わっているかも。
約300mもあるビュートの間をぬってドライブして、また同じ道を戻ってきた。
私と相棒のモニュメントバレーをバックのシルエット。
帰りには辺りが十分明るくなっていたのでスリーシスターズなどの岩山が撮れた。
角度が変わるにつれ見える姿が違って来たスリーシスターズ。
昨夜泊まったホテルはモニュメントバレーが一望できる部屋。
昨日の到着が日没ぎりぎりだったからよく分からなかったけど、大岩に囲まれた大自然の中のホテル。
今までトルコで洞窟ホテルとか泊まったことあるけど、こんな岩山に抱かれたようなホテル初めて泊まった。
朝食後出発前にベランダで記念撮影などして。
朝食もモニュメントバレーの見える食堂で。
モニュメントバレー尽くしのホテルだけあって予約が取れないのが分かる。
そして今日の目玉の観光地・グランドキャニオンへ。
バスに揺られること3時間半だったけど、周りの景色が楽しくて飽きることなく写真を撮っていた。
グランドキャニオンまで行ってないのに、こんな雄大な景色が広がっていたとはアメリカほんと広大!
世界遺産・グランドキャニオンは私が今回最も見たかった景色だ。
1600mもの深さの大峡谷の断層に、地球の歴史20億年もの地層を見る事ができるというからすごい!
実際にはとてつもなく広いキャニオンだから、バスでの移動と途中下車観光。
まずはデザートビューポイント。
黄色いドライフラワーのような花をたくさん見た。
全くこんな数字を聞いてもピンと来ないが、総面積4931平方キロメートルでアメリカ最大級というスケール。
このグランドキャニオンはかつて海中にあった地層が海抜2700mまで隆起し、この大地をコロラド川が侵食して数百万年の時間をかけて誕生したという。
途方もない時間や想像できない時間を経て生まれたグランドキャニオン。
長さは約446km、平均の深さ1200m、幅6~29kmに及ぶ断崖はとにかくスケールが大きかった。
崖の上の人がとっても小さく見える。
パノラマ写真でないとその大迫力は撮れないし、やはり写真より人間の目で見るのが一番だと思った。
大興奮の絶景に自然の偉大さを感じた。
黄色、白、ピンク、茶色など12色の地層が地球の歴史の三分の一を物語っていた。
このダイナミックな景色を楽しみながらハイキングできるトレールがあり、私も歩いてみたいなと思った。
私たちが歩いていた約1200m下には、コロラド川が流れているのが遥か下方に見えていた。
グランドキャニオンにも柵とかロープとかが全くない場所があり、スマホを自撮りしていて下がっていて、落ちてしまったという人もいるという。
デザートビューポイントやマーサーポイント、サウスリムの展望ポイントなどで写真を撮りながら、グランドキャニオンのスケールのビックさを堪能した。
標高2250mの高地にあるグランドキャニオンだから寒いと思ってたが、幸いなことにお天気に助けられて快適だった。
やっぱりグランドキャニオンはヤバイ!凄すぎる!
百聞は一見に如かず。
名残惜しく感じながらグランドキャニオンを後にし、ラスベガスまでの長い距離の移動となった。
6時間かけて走りまっ暗くなった頃、ラスベガスの灯りが見えて来た。
砂漠の中に造られた眠らない街・ラスベガスに到着したのは夜7時半になっていた。
デラックスホテル・ルクソールは名前からして想像できるように、エジプトテイストの豪華ホテルだった。
待望のフリータイムとなり、チェックイン後相棒とタクシーで無料のショーを見に街へ繰り出した。
人気ナンバーワンの無料ショーがホテル・ベラッジオの噴水ショー。
何でもコモ湖をイメージした池に1000台以上の噴水器による噴水ショーだという。
私達がタクシーでホテルに着いた時、ちょうど8時のショーが終わったばかりで残念!
だけどどうしても見たくて、近くのホテルやショップをブラブラとしてからまた見に行った。
次にホテル・ミラージュでの火山噴火のショーを見た。
8時と9時の2回しかやっていないので、9時前には到着してショーの始まりを待った。
メインストリートのストリップ通りをぶらぶらと歩いてラスベガスの夜の賑わいを味わった。
ネオンサインの派手さや賑やかさ、往来する人々の多さを見るにつけ、相棒がとっても来たかったというのが理解できた。
何というか歩いているだけでウキウキしてくるのだった。
夕食を食べることを忘れるほどだったが、もちろん遅めの夕食を軽く取った。
帰りはホテルまでいっぱいネオンを浴びながら歩いて帰った。
約3時間の散策タイムだったが、部屋でちょっとオシャレに着替えてから私たちの宿泊ホテルのカジノへ。
ラスベガスのホテルにはどのホテルにもカジノがあるのが驚きだ。
それも夜通しでやっているから呆れるばかり。不夜城と言われるゆえんだ。
等と言いながらも私達も夜中1時までカジノで遊んだ。
カジノ内は撮影禁止だったから写真はない。
相棒はその昔ドイツのバーデンバーデンに出張に行くたびにカジノをやっていたみたい。
なので久々にルーレットをして賭けていたが、全額すってしまったところで部屋に戻った。