自然のシャワーを浴びながら:パート2

定年後の主人と晴歩雨読の日々。同じタイトルのニフティのブログ の続きです。

カエルの小指

2021-07-07 | 読後感
2006年「カラスの親指」をいう本を読んだが、その続編「カエルの小指」が出版されている事を知った。
作者は道尾秀介で彼の小説は他にも、数冊読んで来た。
むくろの爪、龍神の雨、光媒の花、風神の手、スケルトンキーで、毎回ワクワク楽しく読んだ。
プロット(筋)運びが上手くて、こんな複雑な人間関係がよく書けるって感心するばかり。
カエルの小指も前編と同じペテン師が登場し、後半で意外な展開を迎え、368ページ全体で楽しませてくれた。
「人間はどこから来たのかじゃなくて、どこへ行くのかが大事」というフレーズが数回出てくる。
今現在はもちろん大事だけど、未来がもっと大事という事なのでは……。
読み終えてタイトルのカエルは父親で、小指は14歳の女の子リヨウの事ではないかと思った。
ストーリーとは関係ないけど、本を読んで初めてオタマジャクシが共食いする事を知った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする