終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

妻が家の草取りで日本紅班熱

2016年09月23日 | 田舎暮らし

非常に珍しい日本紅班熱リケッチアになるとは

私も妻も家の斜面で日常的に草取りをしているが、運が悪いことに妻が隣地境付近にあるヤツデ(八つ手)の除草作業をしていたら葉に潜んでいたマダニに刺されてしまった。 
除草作業をしたのが9月16日、その2日後の18日(日曜)から38~39度の発熱と倦怠、悪寒が伴って食事もとることができない症状が2日間続いた。

ツツガムシに刺された箇所

19日(月曜日敬老の日)この2日間食事も取れていない。発熱以外の症状がみられないが、右胸脇が痛いと訴える。 掛かり付けの千葉県鴨川市にある亀田総合病院救急外来に駆け込んだ。風邪だろうなどと考えずに早く病院を受診したことがよかった。

『 日本紅班熱 』か『 つつが虫病 』ではないか?

翌20日朝から妻を車椅子に乗せて検査をして回ることに、夕方には入院治療することになった。お医者様より、この病気は重篤になると大変怖い病気ですからしっかり治療しましょうといわれた。最低でも1週間から長くて2週間の入院になるようだ。

妻の特徴的な症状は、38~39度の発熱と倦怠が続くこと、刺し痕(刺し口)が黒く変色している、全身の皮膚に米粒大から小豆大の赤い発疹が広がっている。


日本紅班熱とつつが虫病は非常に酷似しているとのこと

☆ 日本紅班熱は、
病原体( 日本紅班熱リケッチア )はウイルスのように細胞内で増殖する偏性細胞内寄生体とも呼ばれている。日本紅班熱リケッチアがマダニに媒介して、マダニに刺されることによって感染症( 四類感染症だが人には移らない )を惹き起こすらしい。

潜伏期間は2~8日間ぐらいで、38~39度の発熱、刺し痕( 刺し口 )が黒く変色し、リンパ節の腫脹はみられない、皮膚に赤い発疹が発症する特徴があるとある。

☆ つつが虫病は、
病原体( つつが虫病シリケッチア )を持っているツツガムシに刺され、人の体内に病原体が入って感染症(四類感染症だが人には移らない)を惹き起こすらしい。

潜伏期間は5~14日間ぐらいで、次第に体温上昇し40度に達する発熱、刺し痕( 刺し口 )が黒く変色し、リンパ節は発熱する前頃から次第に腫脹する。顔面、体幹の皮膚に多くの赤い発疹が発症するが四肢には少ない特徴があるとある。

二つを見分けるには血清中のリケッチアの抗体を調べるそうだ。また、病気を診断した医師は全ての発病者について感染症法第12条第1項の規定により保健所に届出義務があるとされていて、保健所から呼び出しがあった。どちらも重篤になると死亡する例があるそうだ。


私たちのような生活圏内でのマダニ予防対策を保健所から教わった

病名は「日本紅班熱リケッチア」となったが、どちらにしてもマダニから感染する珍しいウイルス性の病気で決して油断してはいけないそうだ。

妻がマダニ被害にあった時の服装は、庭先ということもありノースリーブのティシャツという無防備な服装であった。蚊に対しては蚊取り線香をぶら下げて、虫除けスプレーをしてたので安心してたようだが、一ヶ月ほど前に「セグロアシナガ蜂」に刺されて大変な思いをしたのだった。

私の場合は、夏の暑い日でも長袖の作業上着に作業ズボン、頭にタオルを巻いて麦わら帽子、作業用手袋に長靴の服装である。袖口から虫が入らないように腕抜きをさらにする。

チェンソーを使うときはヘルメットを被り、安全靴を履く。長靴の上に切った丸太が落ちて痛い思いをしたことがある。ようするに「 素肌を露出して作業をしない 」これにつきるのでは。

今回の件で、妻も大いに懲りたようだ。
掲載写真は妻がヤツデを伐採したものだ。このヤツデの葉にマダニが付着して、それが衣服に着いたのではないだろうか?

リケッチア菌を持ったマダニ類が温血動物に吸血して繁殖し、山中のイノシシや鹿などの動物が『 運び屋 』となって広がってるようだ。

除草し放置したところには、イノシシが大好きなミミズが繁殖する。それを食べに我が家の周りにも頃合を見て徘徊するようになった。我が家にイノシシが来るようになったのはヤマユリの球根を食べるために来ているようだ。

ヤツデを伐採した

なにかこの一件から、家の周りを歩くとマダニ類が付着するような気がしてかゆくなる。しかし、山の中での田舎暮らしは続く、しつかり対策をとって暮らすしかないのだ。

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