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陶芸ブログ「ひとりごと」

マイペースに陶芸やっています。
委託販売や通販も行っております。

再生

2009-06-23 | 陶芸・技法
こちらは日中とてもむし暑かったです。

削り作業をしていたので、ろくろから来る熱も暑さを増してくれました。
エアコンのスイッチを入れるか迷って我慢してみましたが、結果集中力がダウン・・・ってこれでは良くなかった・・・。

暑さに弱い私。そろそろエアコン依存スタートかしら。



製作時に出た粘土の削りカスは、スイヒ作業をして再生しています。

まずは、しっかりと乾燥させて、そこにひたひた程度の水を注ぎます。

一晩置いて、上澄みを捨てて、攪拌。

荒めのざるを通してから、布を敷いたすいがめに土を入れて天日干し。

数日たって程よい硬さになったらしっかり練って寝かしておきます。
これで完成。

画像は、干してる状態です。
明日は雨の予報があったので室内に取り込んだところです。

すいがめは、素焼きの器で水分を吸ってくれます。
画像は自作したもので、一般的に使われているものよりも小さくて深いです。
布は、シーツの古布など身近なものを色々使っていますが、化繊の薄いものが結構洗いやすくすぐ乾いて便利です。
画像は風呂敷。

手間をかけるよりは、削りかすを捨てて新しい土を買ったほうが経済効率がいいと言う人もいらっしゃいますが、私は粘土の状態を捨てるということが嫌なので、出来る範囲で再生して使うようにしています。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
聞き流してください (どろや)
2009-06-28 01:38:08
「スイヒ」懐かしい言葉を思い出しました。

「水簸」とは水を利用して原土などを、粘土分、石分、亜炭などを分級する工程を言います。
陶芸に使える粘土分のみを欲しい場合に水簸工程があります。
使用済み粘土を元に戻す(再生)ときには使う言葉ではありません。

専門過ぎて申し訳ありません。聞き流してください。



「風簸」という分級があります。土を完全乾燥させてパウダーにします。
一番遠くに飛ばされるのが肌理の細かい粘土で、順に粗い粘土になります。一番飛ばされないのが、粗い石分になります。
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ありがとうございます。 (まちゃぷ)
2009-06-28 13:54:46
どろやさん

教えてくださってありがとうございます。
ずっと間違って使っていました。

水溶性の成分を分ける等の意味があるんですね。
見かけの作業が似てて思い切り勘違いしていました。

ひとつ、知識が増えました。
どうもありがとうございます。
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簸る (どろや)
2009-06-30 21:16:04
「簸る(ひる)」というのは、ふるってゴミなどを取り除くという意味です。
この意味は、漢検1級の人くらいしか知らないのではないでしょうか(笑)


検索の結果、これが分かりやすいので貼ります。

「水簸」
http://www.geocities.jp/shimizuke1955/3020toukiseisan.html

「風簸」
原土をよく乾燥してパウダー状にし、密閉容器内で風力で攪拌します。
粒径の大きなものは早く落ちます。微細な粘土は落下速度が遅い為、容器の上部に溜まります。
粘土(カオリン)の結晶は偏平なものがほとんどです。また結晶は数ミクロン単位になります。さらに偏平がゆえ、ひらひら落ちます。
これが風簸による分級です。


余談です。
水簸や風簸で分級した原土を粒度調整し混合すれば、磁器にもなり陶器にもなります。
「磁器、陶器の違い」の記事には目を疑うものが多く見受けられます。
一般の方には判りやすいのでしょうが、セミプロレベルになると、、ちょっとね(汗)


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わあ。すごい (まちゃぷ)
2009-07-02 00:46:18
どろやさん

丁寧な説明どうもありがとうございます。
とても勉強になります。

このブログ、陶芸やってる方も結構見にいらっしゃってると聞いていますので、その人たちにも喜んでもらえると思います。

私は、日本画の「水干絵の具(すいひえのぐ)」というものを使っていたので、漢字をそちらと思い込んでました。

おかげさまで簸るという漢字、読めるようになりましたが、やっぱり書けません
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