FEEL ambivalence

毎日、いろんなことを思います。
両極端な感じで。

両面価値。
同一対象に対する愛憎共存。

2月23日。

2005-02-24 06:43:07 | ろぐ
知り合いに子供が生まれたと聞いた。
出産祝いを探しに、赤ちゃん用品を扱うお店へ。
迷った挙句、紙オムツを選んで。
仕事前に届けに行った。

やはり、彼は嬉しそうだった。
子供が生まれてから、彼の表情は変わった。
疲れからか、ほんの少しだけ曇りがちだった瞳に、
意志の力が漲っていた。

その瞳を見て、ぼくも、元気を貰う。

今日はマスターがお休みの日。
精一杯の気持ちをこめて、お酒を作ろう。
そう思って、看板に灯りを。

すぐにお客様が。24歳の女性の方。
ちょっと間を置いて、次にいらしたのは、30歳くらいの男性の方。

どちらも、ウチに来るのがはじめての方。
もしかしたら。
口には出さない思いが、脳裏に。

次にいらっしゃるときは、ぼくはいないかもしれないけれど。

でも、精一杯の気持ちをこめて。

常連のお客様に、お酒をご馳走になった。
餞別代りにって。美味しかったけれど、それよりも。
嬉しかった。

そして、大学時代の先輩。
「やっぱ、会いに来なきゃでしょー。一人でバーに来るの、初めてなんだよねー。」って。
貴重な初体験を、ぼくに預けていただいた。
嬉しかった。

別の常連さんには、素敵なジッポ(ヒシミラクル!)を頂いた。
大事にしますって言ったら。
「馬もジッポも使わなきゃだめだよ!」って、笑いながら。
嬉しかった。

落ち着いた空気が流れる店内で。
心地よくみんなが飲んでいた。

次々に入るオーダーを、こなした。
気持ちを込め、しかし、炎は内に秘めて。
どんなに忙しくなろうと、手を抜きたくなかった。

ネグローニも、ブルームーンも。
角のソーダ割も。
トニック&ライムだって。

看板の灯りを消したとき、カウンターの上にはグラスがたくさん溜まっていたけれど。
それも、いいさ。

渾身の力を込めて。
ありったけの気持ちを込めて。

今日という一日を終えた。

帰り道。蒼い西の空に。
ソーゼツな月が浮かんでいた。
光だけじゃなく、なにか、別のものまで放っているような。

はぁっ。
ため息が出た。

この瞬間も、次の瞬間も。
二度とは戻らない。
だからこそ。
全力を尽くすだけ。

生きることは、そういうことなのだろう。