FEEL ambivalence

毎日、いろんなことを思います。
両極端な感じで。

両面価値。
同一対象に対する愛憎共存。

もやしもん8巻。

2009-08-04 22:54:24 | 
限定版を初めてスルーしました。
しかも、買ったのは1週間も前。


ってことで、「もやしもん8巻」は久しぶりに燃えました。
ワイン編はどうしても難しく思えてしまって、うだうだ読んでいたんですが、ビール編になったら意外とあっさり。
もっとビールは語れるのかもしれませんが、難しく飲むお酒じゃない!ってトコに激しく同意。
しかも『あくら』がでっかく載っているではないですか!!
うれしいですね、地ビール。

こういうイベントモノの話は大好きだなぁ。
やっぱり祭り好きの血が騒ぐってことか。

暑い日々が続いてます。
汗をかいて、おいしいビールを飲みましょう。



もやしもん 8―TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)
石川 雅之
講談社

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「理系の人々」 / よしたに 著。

2009-06-04 22:02:01 | 
自作PCは電源ユニットが送られてくるまで何もできません。
自室のメインマシンは、先日昇天召された際にリカバリをかけてしまい、いまだにすっからかんの状態です。

父がそのメインマシンを狙っていたので、譲ることにしました。
なので、アップデートかけて放置。

なので、現在のPCは予備用のdynabook SS1610です。
ふと気まぐれで買ったUSB無線子機(バッファロー 1500円くらい)をつけたら、本当に快適になってしまい、寝床にいながらブログを更新できるようになりました。ネット閲覧だけならこれでも良かったのか…。

さて。
昨日仙台に行った際に、せっかくだからといろいろ本屋(ちょっと特殊系)を巡りました。
そのときに思わず手にとって買ってしまったのが、タイトルの「理系の人々」。

さっき読み終えたのですが、一人で黙読しながら声を出して笑う、という非常に危険な行為を禁じえませんでした。
目線がうまい!そして、激しく同意。
そう、そうなんだよ!というポイントがたくさんで、もう虜です。

そういえば、学生時代からの友達にも、こういうの書くのがとても上手なヤツがいます。読みながら、彼の漫画も最近読んでないなぁ、とちょっとだけ郷愁。


毎度ブログを読んでいただいている方はすでにご存知でしょうが、
ぼくは理系です。
ばっちり。どう頑張っても文系にはなりきれません。

んー、でも最近は小説をよく読むようになったし、効率だけで物事を考えないようになったし、情緒を理解しようと努めているから、意外と理系に見えなかったりして。

…え?そんなことない?
そうですよね。ええ。わかってますとも。

今日は仕事場で、Bluetooth機器のサンプルが見つかりました。
早速ペアリングして、いったいどこまで届くのか、境界線はどこなのかをウキウキ探っていましたとも。
(あ、ここが電波の限界っぽい。へぇぇ、と一人で悦に入ってた。)

いいんです。
理系バンザイ。理系が世界を支えているんです。
理科離れなんてとんでもない。
この世からワクワクを消し去るつもりですか。


そんなあなたに贈る、理系のための理系復権の書籍。それが本書です。
理系なせいで、へんな色眼鏡を使われてしまっているアナタ、今こそこの本を手に取るべきです!(大げさ)

理系の人々
よしたに
中経出版

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『ジェネラル・ルージュの凱旋』 / 海堂尊.

2009-03-02 23:52:13 | 
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫)
海堂尊
宝島社

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先日のエントリに書いた通り、東京までお出かけしてきました。
移動時間の楽しみは何と言っても読書!
読むぞって決めた本が面白くないと本当にがっかりだけれど、今回は大当たり。

読んだのはタイトルにもある通り、「ジェネラル・ルージュの凱旋」。

先に進みたいけど、進みたくない。
読み終えるのがもったいない。

ぐいぐい引き込まれる本は、気づくと読むスピードが上がりそうになる。
だから、ぼくは好きな本ほど読むスピードを抑える。
気になる箇所を何度も何度も読み返して、一字一句逃さないように。
感情を零さないように。できるだけその時間を長く味わえるように。
まるで好きな料理をゆっくり味わうがごとく。

前々作「チーム・バチスタの栄光」はミステリだった。ぞくりと背筋が寒くなる。この作者の言葉の使い方がきっとツボってるんだろうな。
前作「ナイチンゲールの沈黙」はちょっとSF寄りだったような気がする。残念ながら、最後の部分にちょっと納得いかない気もするけれど、それはしかたないか。

一連のシリーズの中で、ぼくは今回の作品が一番好き。
想像していたミステリじゃない。エンタテインメントだ!とうれしい誤算。
息つく暇がない。ドラマ「ER」の光景が脳裡に浮かぶ。
伏線がわかりやすいし、強引かな、と思えるけれど、それらを一気に読ませるのはやはり力量なんだろうな。

前半の盛り上がり。後半へ続く流れ。終幕。
これはたしかに銀幕で観てみたい。

あ、でもこの作者さんの恋愛描写はあまり好きになれないかも(笑)

ちなみに、新幹線のなかで読んでいて、本気で泣きそうになりました。
思わず声が出そうだったもん。あまりに良すぎて。
必死に窓の外を見て堪え、また読み始めて泣きそうになり、窓を眺める。
という、ハタから見たらアヤしい読者になっておりました。

どこで泣きたくなったかって?
ぼくはああいう「持っていき方」に弱いんですよ。
これでわかるかな?

先日「感染列島」を観てきたせいもあるのかもしれないなぁ。

小説を映画にした作品って観ようかどうしようか悩みます。
でもこの作品を読んでから、ぜひこれは観たいと思ってしまいました。
まずは「チーム・バチスタの栄光」を観てから、劇場に行かないと。

もう一度、前々作を読み返してからDVD借りてこなくちゃ。


ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫)
海堂尊
宝島社

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『クレィドゥ・ザ・スカイ』 / 森 博嗣 著。

2008-12-09 21:26:20 | 
クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky (中公文庫)
森 博嗣
中央公論新社

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『僕』が抱く空への憧れ。
永遠を生きるキルドレたちの物語が、ここで結ばれる。



「スカイ・クロラ」は劇場公開される前に読んだのだけれど、シリーズ作品がなかなか手に入らなかった。
ようやく「クレィドゥ・ザ・スカイ」まで読了。

「フラッタ・リンツ・ライフ」から続けて読んだのだけれど、最後は読むのを止められないほどだった。
静けさの中に秘められた、空への熱い憧れ。
乾いた地面に照りつける太陽のようなギラギラした気持ちが淡々と綴られていく。

物語は「スカイ・クロラ」へと続いていくのだが、ここまで読み終えてからもう一度「スカイ・クロラ」を思い返してみると、あれが本当の終わりだったのかどうか疑問が残る。
なぜなら『クリタ・ジンロウ』は一度『クサナギ・スイト』に殺されたはずだからであり、『クサナギ・スイト』が『カンナミ・ユーヒチ』に撃たれたことが本当にあった出来事であったのか、彼の主観から紡がれた物語だけでは判断ができないからである。



子供は本当に不完全な存在でしょうか。
映画「スカイ・クロラ」監督の押井氏はそう問いかける。

確かに、知能が発達しきっていない幼児・児童は不完全な部分を持っているかもしれない。
いずれ心身ともに成長し、相関的にそれらの不完全な部分が成熟していくことが我々の常識である。
だが思春期のある一時期から身体が成長せず、永遠ともいえる時間、生きていけるとしたら。
それは成長しない子供、だろうか。
大人になることは必ずしもいいことづくめではない。
自由を勝ち得る度、一つずつなにかを犠牲にしていく。
自分の気持ちを犠牲にして、時間を犠牲にして。
ずるいことやごまかし方、笑顔の作り方なんて、昔は考えてもみなかった。
それでも、大人になれてうれしいと思えているけれど。

体が覚える記憶と頭が覚える記憶。
どちらも重要だろう。
バランスを崩してしまうと、きっとうまくいかない。

甥っ子がどんどん成長していく姿を見つめ、
彼がいずれ立派な青年になることを想像し、
老いていく自分をぼんやり考える。

完全な大人なんていないのかもしれない。
完全な子供もいないだろう。

いつか、その時に笑えるといいな。

「羊をめぐる冒険」 / 村上春樹.

2008-11-25 00:16:45 | 
村上氏の初期3部作完結編。
巧妙に紡がれていく文章に引き込まれてしまう。

時が過ぎ、さまざまなことが変わりゆく中で、「僕」はすべてを放り出して冒険の旅に出かける。
それは街を離れた「鼠」を探す物語。

主人公の乾いた諦めと、柔らかくてさっぱりとした描写の仕方が好き。

読み進めると、村上氏の作品であることを実感する。この後の作品の原点とも言えるような箇所がいくつも現れる。

ぼくは村上氏の作品を読むたびに、楽しくなり、哀しくなり、切なくなる。楽しい物語や哀しい物語ではないのに、不思議なのだ。
それは村上氏が仕掛けた、行間に潜ませてある「なにか」によってもたらされているのだろう。
きっとそれは読み手によって感じ方が違う。
何度作品を読み返しても、それでもわからない。
ただ心地よくて、楽しくて、切ない。
文章を読んでこんな風に思えることが本当に驚きだ。そこにはこのブログのように、ただ文字が並んでいるだけなのに、読み手は読むことをやめられなくなる。彼の作った世界に浸っていたくなる。

ぼくはこの小説のエピローグを読み、ため息をついた。

「彼」と「ジェイ」の交わす言葉のひとつひとつが切ない。
ラストシーンが切ない。
以前読んだ時よりも、切なく感じた。
こみ上げる感情は、文章によって作られた世界に入り込んだ、ぼくだけのもの。
映像も音楽もないけれど、まるで映画のよう。

少し時が過ぎて、もう一度読み返した時、ぼくはどういう感想を持つだろう。
それが少しだけ楽しみになってきた。


羊をめぐる冒険〈上〉 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社

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羊をめぐる冒険〈下〉 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社

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「風の歌を聴け」 / 村上春樹。

2008-11-09 22:32:42 | 
ぼくは覚えている。
蒸し暑い夏の夜や、暗闇の中で囁きあった言葉を。

ぼくは忘れない。
金木犀の香りや、ともに朝日を浴びた仲間を。

「風の歌を聴け」は村上春樹氏のデビュー作。

読み返すたびに、Asian Kung-Fu Generationの「ソルファ」を聴いた後で「I'm Standing Here(インディーズ2枚目のアルバム)」を聴いた時のような、不思議な物足りなさと原石を発見したような心地よさを味わう。

ぼくが村上春樹氏の作品を好む理由を一つ挙げよう。
何度も読み返せるからだ。
一度目、二度目と繰り返すたび、その時々のぼくの心の様子が映し出されているように感じる。
それは行間であったり、メタファーであったり、ただの風景描写であったり(意図していない描写などありはしないだろうけれど。)。

「風の歌を聴け」を読むたび、ぼくはいろんなことを思い出す。
自分が学生時代に通ったお店。
一緒に飲んだ友達。
好きになった人。
何度も読んでは、何度も思い出す。

そのたびに、ぼくはまだ覚えている、ということを確認しているのかもしれない。
ぼくを構築するものは、ぼく自身の主観によって構築された記憶の積み重ねだ。
そのかけらをさまざまな感情の波に乗せ、漂わせる。
すると物事の見方がまた違って見えるように思えるのだ。
あの時の自分と今の自分。同じことを思うようで、違うようで。

頭痛がなければ、たばこを吸っていた。

何もなく過ぎていく時間の中で、思索に耽ることができるのは幸せなことだ。
そして、そういう時間は今となっては貴重。
村上氏の作品を読む時、それを媒介に思惟の海に出ていくときがある。
だからこそ、何度も読みたくなるのだろうか。

さぁ、「僕」と「鼠」の物語の続きを読もう。

「ナイチンゲールの沈黙」 / 海堂 尊.

2008-10-07 21:04:42 | 
文庫が発売され、すぐに購入したのだけれど、読めないままズルズルと。
やっと読了。

読み始めたのは先週くらい。
お昼休みのお楽しみだったのだが、途中から細切れに読むことができなくなり、下巻に至っては昨日の夜から読み始め、一気に最後まで。

以下、感想。

ところどころ不思議な箇所がでてくる。
小説だからそれは違和感だけで過ぎていく。

だが、広げた風呂敷が広すぎて落ち着かない。
登場人物が多すぎて、頭が整理できない。
お昼休みの20分程度でちょこちょこ読み進めていると、
行きつ戻りつ人物を追いかけながらになる。

ミステリなんだぞ、と言われたらそれまでなのは承知。
海外小説も苦手なぼくにとってはそれがキツかった。

しかしながら、筆の運びはさすが。
登場人物が多くても、それぞれが交差して絡み合う。
先が気になって仕方がない。
医療に従事している作者だからこその描写はリアリティ十分で、時間を忘れる。

極端な医師や看護師が描かれているが、本当の病院でもそのような人物が存在していそうで恐怖を覚えた。
本当はそうではないことを強く願う。

前作、「チーム・バチスタの栄光」を読み終えた後に思ったことを再び思った。

不定愁訴外来のコンセプトはどの仕事にも必要なのではないだろうか、と。
自分を含め、大人は他者とかかわる時に『聴く』という基本的なことを忘れがちになっている気がしてならない。

ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
海堂尊
宝島社

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『神様のパズル』 / 機本 伸司.

2008-04-12 01:46:36 | 
神様のパズル (ハルキ文庫)
機本 伸司
角川春樹事務所

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珍しく、SF小説。

高校生のころ、真新しい「物理」の教科書を手にワクワクしていた気持ちを思い出した。
はっきり言って、この本はSF好き、または理科好きであることが必要条件。文系の人間がおいそれと手を出してはいけない本だ。もっと言わせてもらえるなら、文系人間は読まないほうがいい。きっと楽しめないし、時間の無駄だ。だが、裏を返せば理系でSF好きならば、きっと楽しめると思う。
表紙を見る限り、甘そうな内容だ。主人公は大学4年生。そしてパートナーは16歳で大学4年生の超天才児。萌える要素満点、と期待してはいけない。内実はかなりハードだ。ぼくは読みつつ、大学の「宇宙物理学I」を思い出した。けれど、難しい割に、すいすいと読み進める。先が気になって仕方なかった。後半はほぼ止まらなくなってしまい、お風呂の中で1時間も読みふけってしまった。

SFと思春期の掛け合わせ。その数奇な物語の結末はいかに?
というか、これってもしかしたらミステリなのかもしれない。謎解き途中の牽引力は似ている。

作者は遅咲きのSF作家らしい。心情の描写や展開に若干難を感じたけれども、考えてみればこれはSF小説。枝葉にこだわる前に根幹たるSFの破壊力に圧倒されてしまえばいいのだ。科学は仮説と実証のくりかえし。新しい理論は既知の事実を未知のものにする、不安定で不確かな学問。その素晴らしさを味わえる小説だと思う。

すこしだけ「哲学」が入り込んでいるような気がするのは、ぼくだけだろうか。
作者が述べていることに共感を覚えつつ、もう一度最初から読みたくなってしまった。2度目はもっとすんなり理解できるといいのだけれど。

『オーデュボンの祈り』 / 伊坂幸太郎。

2008-03-14 23:30:15 | 
続けざまに読んでしまった。

前回、『死神の精度』で伊坂氏の文体と織りなす世界に引き込まれてしまい、どうにも我慢できなかったのだ。
この『オーデュボンの祈り』、ぼくは苦々しく読んだ。ある登場人物に対し、あまりにも腹が立ってしまい、冷静に読み進むことができなかったからだ。小説のなかに対して腹を立ててもどうしようもないのはわかっている。それだけ伊坂氏の作り出した世界に引き込まれているということなのかもしれないが、翻弄されるのは悔しいのだ。

なんとかに似ている、という感想を持つことは失礼にあたるのかもしれないが、この本を読み進むうち、ぼくは非常に似通った小説を読んだことがあるような気がしてならなかった。なんだろう、なんだろう、と頭の隅で考えながら読み終え、その瞬間にひらめいた。村上春樹氏の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」に似ている。
冷静に考えると似ている個所はないのかもしれないが、その時のぼくの頭にはそれが浮かんできたのだ。
現実と似ていて、でも現実ではなくて、二つの世界は徐々に近づいていく。
交差した時、物語は終焉を迎える。その後は描かれることはなく読者は余韻に浸ることができる。

きっと、もう少し寝かせてから読み返すと、また違う発見があるだろう。そう思える。そして、そう思える本は名作だと思う。




その後、ぼくはどうしたか。

いても経ってもいられずに、「重力ピエロ」を購入してきたのであった。

『死神の精度』/伊坂 幸太郎。

2008-03-09 00:00:46 | 
ふと、書店で手に取った本。
裏書に書いてある、「地名が苗字」というところに引っかかった。
伊坂幸太郎さんの文体は嫌いじゃないから読んでみようか、という程度。

読み終えて反省。
これは好きな部類だ。

本多孝好さんに通じるような、乾いた文体が気持ちいい。思えば、村上春樹さんの文体もそうなのだが、「客観」なのだ。淡々とした、かといって静的ではない描写が合うのかもしれない。

漠然とではあるが、「死」について、ぼくらは何らかの価値を与えている。もしくは意味を。それは自らの体験と思索の結果であり、おそらくだれもが共有できるものではないだろう。個人的な嗜好と似通っていて、「死」の意味を押し付ける行為は迷惑でしかない。ただし、押し付けるのではなく提示するなら興味深い。このところ忘れかけていた哲学的な問いだ。

どこから来て、どこへ行くのか。

始まりと終わり。解けない謎にあれこれと想像を巡らせる時間。貴重に思える時間だが、結局のところ、非生産的であることは確かだ。しかし、いつ訪れるかもわからない「彼ら」との遭遇に対して、自分なりに答えを用意しておく必要はあるだろう。ぼくという物体がTCAサイクルの結果として何も残さないなら、それはちょっとくやしいから。

亡くなった知り合いを忘れない。
それは物理法則に支配された世界に対する、ぼくなりのささやかな抵抗だ。



本のレビューからはだいぶずれてしまっているので、ちょっとだけ。
短編がまとめられた作品だが話はつながっている。ミステリのような、でも違う。ぼくは昼休みを使って読んだので章ごとに休み休みだったのだが、できることならもっと読んでいたい、といつも思わせるような作品。
自分という存在を外から覗けたらいいのに、と思いながら読んでいた。

落ち着く音楽を聴きながらもう一度読み返したい。

この作品は当たり。