FEEL ambivalence

毎日、いろんなことを思います。
両極端な感じで。

両面価値。
同一対象に対する愛憎共存。

『ボイラーメーカー』。

2005-02-12 15:18:11 | お酒
バーボンのビール割。

睡眠不足のカラダには、いささか効いた。
グラスを半分ほど一気飲みしたら、なんだか笑いがこみ上げてくる。
癖になる味。

カウンターの向こうには、マスターと、アルバイトの彼女。そして、相方さん。

既に看板は消えていて。暖かい空気をビル・エヴァンスが震わせている。
幸せな時間。

マスターは、酔って笑いながら、全てを暖かく見守っているようだった。
彼女たちは、周りに幸せのオーラを振りまいていることに気づいてない。

カウンターの中から、酔っ払いのバーテンダーが見た、風景。

タスクフォース。

2005-02-12 15:07:16 | ろぐ
 某市長の息子さんと、某結婚式場に出入りしている業者さんの社長の娘さんの結婚式。お客様は総勢395名。これほどまでの大きな披露宴でお酒を作ったのは初めてだった。ぼくがお手伝いに行っている式場は、お酒を作る設備がきちんと整っているわけではない。間に合わせで作ったカウンター。そして、統一感のカケラもないメニュー。挙句、作業方針はほぼすべてぼくに丸投げ。いつも、少しだけ悲しくなりながら働いている。
 カクテルは、確かに魅力的だ。ちょっと大人っぽくて、お洒落に思えて。グラス一つ一つに、作り手の思いが籠っているものだから。しかし、アルコールのみを要求されるとき、それらの思いは握りつぶされていく。確かに大人数で飲むものだから、ある程度までのクオリティを維持できていれば、あとはどうでもいいのかもしれない。…だったら。カクテルコンクでもいいのでは?メーカーもきちんとそこそこの味を出してくれている。作業効率のみを突き詰めてつくるカクテル。演出として、目の前で作って欲しい気持ちもあるのだろうけれど。どこで妥協するのか。おかれている状況と、抱えている理想。とにかく、矛盾している気持ちを抱えて。
 働いているときは、ハラを決めてかかっている。いつも、仕事が終わった後に反省会。どうすれば美味しく飲んでいただけるのか。どうすれば、大人数を一気に捌けるのか。

 昨日は、コンパニオンがいらしていて、飲み物ブースをお手伝いしてくれた。ぼくの、結婚式場での上司は彼女らを「使えない」と評価していた。けれど、彼女らにどれだけ助けられたことか。要は、お酒に関わるスタッフが少なすぎるのだ。彼女の一人が言ってくれた。「私たちはカクテルが作れないから、水割りを作ります。」この一言に救われた。ぼくは、ブースの指揮官であればよい。『一般的』な水割りであれば、彼女らが適任だ。大事なことに気づかされた、一言だった。そして、少ない指示でそこまでの働きが出来る彼女らを素晴らしいと思った。意識レベルが違う。

 昨日を以って、ぼくの結婚式場での仕事は終わり。最後の最後で、大事なことに気づかされた。大きなハコでお酒を作ること、が当初の目的だったけれど、得たものはそれだけに留まらず、たくさん大事なことに気づかされた。

 ぼくが誰かの披露宴に呼ばれたとき、きっと、また、思いを巡らすのだろう。