FEEL ambivalence

毎日、いろんなことを思います。
両極端な感じで。

両面価値。
同一対象に対する愛憎共存。

『踊る大捜査線 FINAL ~新たなる希望~』(さらっとレビュー、ネタバレ無し)

2012-09-08 00:58:55 | 映画
公開初日、レイトショーにて。
後でもう一回観にいくつもり。
満足した!

「踊る大捜査線」第一話がテレビで放映されたときのことを思い出した。
あのワクワクを。
あの時は宿舎の狭い部屋で、洗濯物に囲まれてたなー、なんて。


懐かしいあの人も、あの場面も、思い出せる。


今作品は出演者も製作者も楽しみながら、別れを惜しみながら、全員が作り上げた映画なんだろう。
随所に気迫を感じた。演技も演出も小道具も。

前作の劇場版で不満だった音楽は、大きく改善されたように思う。
シリーズの音楽を多用。新しい楽曲も「それ」っぽく作られていた。
できれば、全ての音楽を松本晃彦さんに作ってもらいたかったけど。

「踊る大捜査線」のセカイはこれで終端を迎えるのだろう。
そういうストーリーの持って行き方だったし、そういう作品に仕上がっていた。

オープニング映像は15年分の歴史を感じさせる、素敵なもの。すばらしく格好いい。
もう一度見たい。
第一話からもう一度見直そうかな、と思わせてくれる。

単なるエンターティンメントではなくて、すこし考えさせるような、影を残すような脚本。
君塚節健在ですね。


このドラマシリーズが魅力的なのは、自分もがんばろうという元気をもらえることだと思う。
今作品は、観おわった後、自分の仕事をもっとがんばろうと思えた。元気を分けてもらった。
自分の仕事に誇りを持って、自分の生き方を恥じないように、しっかりと生きよう。
そう思えた。


だから、もう一度観にいこうっと。
グッとくる台詞の数々を、もう一度聞きたいから。

はやぶさ 遥かなる帰還

2012-02-18 00:47:54 | 映画
レイトショーに行ってきました。
車で5分の映画館って便利。思い立ったらすぐにいける。

さて、『はやぶさ 遥かなる帰還』です。

昨年公開された『HAYABUSA』に続いて、二作目の『はやぶさ』映画化作品ですね。


えー、正直な感想は「レイトショーで見て良かった」。
レイトショーは1200円ですし、それほど損した感は無かったと。

前作、『HAYABUSA』と比べられてしまうのは仕方ないです。
そういう作品です。


一番泣いたのは、冒頭のM-V5号機による打ち上げシーン。
このところ、『はやぶさ』関連書籍、というか、川口先生が書かれた本を読んでいるせいで、
あれが引退したM-Vロケットか、とか、あれが『はやぶさ」用に専用設計されたキックモーターか、
なんて考えながら見ていました。
細部まで綺麗に再現されているなぁ、と思いを馳せていたせいで、
「はやぶさ」が太陽電池パネルを開くときにぶわぁーっと泣いてしまいました。


今回は語り部が夏川結衣さん演じる新聞記者さん。朝日の腕章してましたね。
制作に朝日新聞が入っているからでしょうか。
部外者が語り部というスタンスのせいか、いまいち感情移入できませんでした。
彼女を取り巻く環境とか、人間ドラマとか、うーん。
『はやぶさ』を観に行ったのであって、部外者のドラマはそんなに要らないのでは?
むしろ、山崎努さん演じる町工場の親父をもっとクローズアップしてもいいって思いました。
ところどころに、「あきらめるな」「挑戦しろ」というメッセージが隠されているのかな、と感じたけど、
うっすら過ぎるよ。もっと、もっと強くメッセージ性を出してもいいんじゃない?
あ、予算が無いっていうのは伝わった!(笑)
文部科学省にもっと予算を!


NECの社員さんを演じていた、吉岡秀隆さんの演技がどうにもキツくて、それが引っかかったなー。
確かにNECという大企業が、カネにならないプロジェクトに絡んでいるのだから、
つらいところがあるのはわかる。
でも、常に「ぼくは反対です!」って。しかもイオンエンジンが家族の設定は最初だけかよっ!


あきらめないのが「はやぶさ」なんじゃないの?
できない理由よりも、どうしたらできるようになるかを模索したのがはやぶさでしょ?
今回の映画は全編を通して、そんな風に言いたくなる。
プロジェクトチームの中でも、「こりゃムリだ」「やめましょう」とか飛び交ってたし。
渡辺謙さんと江口洋介さんの二人が諦めが悪いみたいに見えてました。
川口さんの著書を読むと、確かに暗くなりそうなムードを必死に上向かせていたのはわかるんだけどね。
なんかちょっと違うような。


あとは、専門用語をいきなり出してる。「1ビット通信」とか。
これって火星探査機「のぞみ」の救出運用で生まれた技術なんだよね、とか、
そういうのを織り交ぜるだけでもずいぶん違うと思う。
たぶん、わかってない人が見たらつまらなく思うんじゃないかな。
字幕でいいからちょろっと説明を入れるだけで違うと思うんだよね。
知ってる人も説明を見て、そうそう!って思えるし。
前作『HAYABUSA』は広報担当の竹内結子さんが一つずつ、わかりやすくフォローしていたのにね。


帰還のシーンもあっさり過ぎて、ちょっと拍子抜け。最後の写真の扱いが…。
そんなに関わっていない(作品中では一瞬で3年半飛ぶ)夏川結衣さんが号泣してるとこを長く映されても、
映画見てるこっちはちょっと引くって。
むしろ輝く「はやぶさ」をもっと映してよって思った。
はやぶさを観に来たんだよ。


全体的に男っぽいドラマに仕立てたかったんだろうけど、ねぇ。
制作側は「はやぶさ」の物語をとにかく映画にすれば売れると思って作ったのかな。
確かにところどころ、おっ!というシーンはあったし、何度か涙したけれど…。


このお話は既にネット上で、同人誌でこれでもかって言うほど語られています。
探せば良作はいくらでも出てきます。
そこにこれかよっ!って。

演じられている俳優さんが豪華だったし、
映像も綺麗だったし、音楽も素敵でした。
それだけに、残念感が漂います。

まー、DVDになったらもう一度観てみます。


といことで、ぼくは来月発売の『HAYABUSA』ブルーレイを購入しようと決めたのでした。

はやぶさ/HAYABUSA デラックスBOX〔初回生産限定〕 [Blu-ray]
竹内結子 (出演), 西田敏行 (出演), 堤 幸彦 (監督)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

『踊る大捜査線 The Movie3 ヤツらを解放せよ!』(ネタバレ注意!)

2010-07-14 00:24:55 | 映画
ついさっき観てきました。踊る大捜査線 THE MOVIE3。
今回はたくさんの期待も込めて、ネット・TV含めて事前情報一切排除。
どれだけ楽しませてくれるだろうと、ワクワクしながら観に行きました。


さて、それでは感想を書きますね。
ネタバレ全開、というか、ネタバレしてもいいよー、どーでも。
だって、ネタバレするようなことはないかもしれないし。
















じゃぁ、いきます。
ってか、劇場まで観に行く必要あるの、これ?(←いきなり辛口)



とりあえず気になった点をいくつか。
・音楽が松本晃彦さんじゃない。
・オープニングの連続性がない。
・ロケ場所はインドアのみ?
・同窓会?



オープニングが空撮から入るのは、おなじみですね。
安心しました。
でも、いつものオープニングのキャスト紹介映像が無いですね。
『1』では目、『2』では手だったので、今回はどこだろうなって思ってたけど、
肩すかしを食らいましたね。この時点で、ツマンネ度+1。
スタッフ紹介を観ていたら、音楽が菅野祐悟さん。…だれ?
あー、フジテレビで売り出し中の人なのかぁ。
松本晃彦さんじゃない時点でツマンネ度+1000。

ってか、水野美紀さん出てないし。ツマンネ度+1000。




脚本に多大な無理・無謀があることは仕方ないです。『踊る』シリーズですから。
でも、キャストは無理だ。なじみがなさ過ぎる。
伊藤淳史も、内田有紀も無理。イメージがわかない。
せめて連ドラかテレビスペシャル一本やってから映画を作ればよかったのに。
ツマンネ度+100。

さすがにラストの青島が「どこかであったことある?」と聞いたときはキョトンとしたけど、
あの彼、実はテレビドラマ第一話で青島が捕まえた小学生が成長したんですね。同じ役者さんで同じ役柄だったとは。

随所に埋め込まれてるハイパーリンクは相変わらず楽しいですが、裏設定がいきなりすぎてついて行けません。
ヲタクになってれば笑えるのかもしれないけど、一見さんお断りって作品なんですかね。
まぁ、SITの木島さんや浅尾さん、爆発物処理班班長、交渉課の倉橋くんや小池くんがいるのはうれしかったけど。


今回は全体として、話がこぢんまりとしてて、その割に感動させようとしているから、
返って冷めてしまいました。
シャッターは木の杭じゃ破れないでしょう、常識的に考えて。それをスローにしたからといって、感動できないよ。
音楽は松本さんじゃないし。

音楽といえば、今回はMoon Lightが使われていませんね。
やっぱり松本さんの音楽じゃないと、『踊る』じゃないです。


あっ、そうか。
この映画は『踊る』のスピンオフだと思えばいいのか!
そうしたらもう少し楽しめたのかもしれないなぁ。


新城さんも出てこないし、室井さんは青島との絡みが少なくなって魅力なくなっていくし。

今回の映画は大風呂敷を広げすぎて、何がしたかったのかよくわかりません。
ただの同窓会にお金を払う義理はない。

今までの『踊る』は社会問題をうまく練り込んでいたけど、
今回はそういうこともできなくなっていましたね。
派遣社員やネトゲ廃人も今さら感がでまくりだし。
脚本の君塚さん独特のイヤなところだけが鼻につくような感じ。


踊るのテレビシリーズはおもしろかったし、
映画は1作目も2作目も楽しめた。
でも、今回の映画は商業主義が目につきすぎて、純粋には楽しめなかったなぁ。

これからの『踊る』作品はスピンオフって思ってみればいいのかもしれない。
ぼくの中では、これは『踊る』の正当な続編だとは思えません。


貧すれば鈍するという言葉があるけれど、
今回の作品を見て、テレビ局が儲かっていないんだなぁ、と感じてしまいましたよ。
ロケ場所はインドアばかり。
スミレさんたちは活躍しないし、派手なアクションもない。

映画館でお金を払ってまで観るものじゃない。
テレビスペシャル一本で十分だったんじゃないのかなぁ。

けれど、これを3作目にしたということは、おそらく続編を作りたいんでしょうね。

制作サイドには、猛省を要求したいです。
踊る大捜査線の一ファンとして、これ以上悲しい思いはしたくない。


いっそスピンオフばかり作っていた方がいいんじゃないですかね。
「署長 真下正義」とか。



踊る大捜査線が大好きです。
だから、今回の映画はあえて酷評します。
もっと練り込んで作ってほしかった。




エンドロールで流れた、Love Somebody(Cinema VersionⅢ)は松本晃彦さんのアレンジでした。
最後の最後が一番感動したよ。







(追記)
今、Wikipediaを観てきたけど、やっぱり制作側は新シリーズへの布石として今回の作品を作ったみたいですね。
あれだけ熱かった思いがさーっと消えていきましたよ。
『生きてるっていいなぁ』がテーマだったんですね。確かに署長の「いきなさい」は「行きなさい」とも「生きなさい」とも取れますね。
でも、すんなりテーマが入ってこなかったなぁ。


ディスクになるまで待つか。



解説本などのキャスト・スタッフのコメントを読まないと楽しめない映画だとすれば、
悲しいなぁ。いつからそういう作品になっちゃったのかな。

『2012』.

2009-12-09 23:05:36 | 映画
ようやく観ることが出来ました。

こういう類の映画は、基本B級だと思っていないと痛い目を見ることが多々あるので、今回もそういう心構えで。

で、感想を端的に言うと、
映像が凄いなぁ。
という一言に尽きます。

ストーリーやら科学的論拠やらつついてもどうしようもないです。
だって、映画だもの。

インディペンデンス・デイの時は圧倒されて感情移入して、大統領の演説に心熱くなったりしたのですが、今回はそこまで感情移入できず。

なぜか?
答は簡単で人が死にすぎるから。
これは今に始まったコトじゃないのは当然のこととして、最近のぼくは何を観ていても同じように思い、同じように引く。
モブキャラまでもうまく活用してくれないと、というか、モブがどうでもいい扱いをされているとそれだけで醒めてしまう。
もしくは、そういう作品にするなら、主人公達にのみ視線を集められるようなミスディレクションの魔法をかけてもらわないと。
醒めたままで、主人公だけがどかーん!やったー!ハッピーエンドー!っていう展開を見せられると、映画が格段につまらなく思えてしまう。
スケールが大きくなるほどそういうところが気になって仕方ない。


さておき。
映像だけはすばらしいので、劇場で観ないと損をします。
そういう映画です。

途中、首をかしげたくなるシーンがあっても、「フィクションです!」と脳内でつぶやきましょう。


次は「カールじいさんの空飛ぶ家」が観たいです。

『サマーウォーズ』。

2009-08-28 22:12:53 | 映画
やっと観てきました。『サマーウォーズ』。

最近は劇場の予告編と勘だけを頼りに観に行くようにしています。
予告を観たときから気になっていたので、ようやくって感じですね。
事前情報ナシなので、ワクワク。
前作の『時をかける少女』は観ていませんので、細田監督の作品は初めて。
ワクワクして映画って幸せです。

で、感想。
好き勝手書いてますので、まだ観ていない人・DVDで観ようとしている人は注意してください。















いやぁ、良くできてるわ。
満足しました。この映画。
シナリオも、展開も、着眼点も面白いですね。
ありそうだけどウソって物語は、一歩間違うと醒めちゃうんですが、この作品はそんなことがありませんでした。
大絶賛です。
SF好きというか、ちょいネットに浸かってる高校生あたりはドンピシャなんだろうな。
明日も頑張ろうって思える映画。


オープニングのOZ(オズ:ネットワーク上の仮想社会。セカンドライフとミクシィが一緒になったようなもの。)の映像とそこにログインする際の注意事項だけで一気に物語へと引き込まれました。

このエントリはサントラ盤を聴きながら、思い出しつつ書いているのですが、音楽も秀逸です。
なんせ、あまりにも自然すぎて流れていること自体、意識しないと考えないくらいです。まさに劇伴。映画を観ているときはそれほど意識しないのに、しっかり耳に残っています。

さて、その後の物語はオープニングの映像とは打って変わって、高校生の普通の情景が描かれます。まぁ、ドタバタあるわけです。
それがどうOZと絡んでいくのか。
展開がうまい。

物語の中盤、山場がありますが、まず、ここで泣かされました。
おばあちゃんは偉大です。
祖母に叱られたことや笑顔を思い出しつつ(うちの祖母はあそこまで過激じゃないけど)、ほろりと。

確かに、お盆や正月は親戚同士で集まるのが普通でした。
過去形なのは、最近集まることがあまりないから。
いとこが地元から離れていたり、仕事の都合で集まれなかったり。

親戚同士でお酒を飲んで、スイカを食べて。
自分がまだ小学生だった頃の夏休みを思い出しましたね。
花札やトランプ、ほんとにいろいろな物で遊んだなぁ。


後半、物語は加速度的に急転します。
この強引とも思える展開、いいですね。
船だったり、スパコンだったり。
これでもか、と引き込まれていきます。
ボケをかます警察官も、いなけりゃ物語が引きしまらないんだろうなぁ。
腹が立つってことは、自分がすっかり物語に引き込まれてるってことだよね。


そして、クライマックス。
すっかり虜になっていますから、手に汗を握りました。
現実ではないところで引き起こされた現実世界の崩壊なんて、機知に富んでいます。



ここまで書いて、思い出していたら少し泣きそうに。
『1億5千万の奇跡』という曲。
このシーンはやばい。
人間の善意。信じること。
畳みかけるような、健二が最後の最後まで諦めず、必死になっている姿。
音楽は『踊る大捜査線』の松本晃彦さんなのですが、さすがです。劇場では見事に泣かされました。


登場人物と一緒になって、困って、泣いて、怒って、笑って、祈る。
これだけ感情の波を揺り動かされると、本当にすっきりしますね。
ああ、映画を観ているなぁ。

物語の締め方も好き。
そしてなにより、エンドロールで流れる『僕らの夏の夢』が最高です。
夏と言えば、山下達郎さんの歌ですよね。
いいなぁ、このメロディーと声。
歌詞も素敵。
怒濤のように流れていった感情がクールダウンして、爽やかに物語の幕が下ろされていきます。

いい映画を観たなぁ。
来年の夏、今度はブルーレイで観てみたいな。



サマーウォーズ 公式サイト
デジタルポスターコレクションが面白いです。

『アマルフィ 女神の報酬』。

2009-07-20 23:22:40 | 映画
今度は外交官ですか。
織田さん、相変わらずかっこいい。

アマルフィ 女神の報酬をさっそく観てきました。
連休最終日のレイトショーでしたが、結構お客様入ってました。
やはり話題性があるのか。トランスフォーマーの時は結構空いてたのに。

さて。
一番印象に残ったと言うか、しびれたシーンからご紹介。
冒頭15分経たないくらいのワンシーン。

織田さんと福山さんのツーショット。
これ、やばい。すげーやばい。
もうこれでレイトショーの1000円分モト取った!っていうくらい。
ホント、どうしてこんなにかっこいいんでしょうね。
台詞回しも映像もホントにかっこいい。
ちきしょー。

…映画の本筋からずれてますね(笑)

邦画ってある程度フィルターかかってしまうんだけど、舞台がイタリアってことで、まぁ、少しは軽減されてるかな。
物語のテンポがいいのと、織田さんの存在感でぐいぐい引き込まれます。
観光名所って意外とシーンが少ない。
むしろ、アマルフィへの道中の映像が素敵。
普通のイタリアの街並み(じゃないかもしれないけど)を俯瞰で映しているとき、ああ、行ってみたいと素直に思いました。
そう思わせられるって好きな映像だから、ですよね。

つまらない映画だと、あとどのくらいかなーなんて時計を見ようとしてしまうんですが、この映画はそんなことなかったです。

終わり方も素敵ですね。
余韻を残すエンディングって好き。
ってか、続編もできるんじゃね?外交官黒田の物語。
裏設定がたくさんありそうですね。

序盤からの織田さんの行動の謎、なぜ巻き込まれていくのか。
それが最後に明かされます。
邦人を守る。それが外交官の仕事だ。」っていう台詞で。

絶賛、とまでは行きませんが、ミステリもいいですね。
このところ、劇場で観てハズレだって思ったことがないのは幸せなことです。
微に入り細に入るようなレビューは嫌いなので甘々な評価ですが、まぁ、シビアな評価って嫌いなので。

この作品、もしかしてディスクメディアになるのはクリスマス頃?
だとしたらもう一度、今度は時期があっているときに楽しめるってことかな。


お酒が飲みたくなったので、今は氷結片手にブログ書いてます。
楽しんだ後ってお酒飲みたくなりますよね。
そんな映画でした。楽しめますよ。おススメです。


ちなみに外交官黒田さんのPCはLavie Jですね。
なぜにNEC?(笑)

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』.

2009-07-08 22:42:20 | 映画
ネタバレ注意。
と言っても、ググってたどり着いているなら、覚悟してますよね。


やっと観られた。EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.
平日15時って時間だったけれど、思っていたよりもお客様がいた。
結構年配の人から、高校生まで。

今作を見る前に、Blu-ray版の「1.11(以下、『序』)」も観た。
十分に期待を高めてからの観覧。

まず、観終わったあとの脱力感がすごい。
ほっとする。
そのインパクトが強すぎて、開放されたことへの安心感が強い。
それほど物語に引き込まれる。
引き込まれるが、柔和な物語ではない。
ひどく痛く、つらい。
けれど、目を逸らせない。意識はスクリーンに固定されてしまった。

前回の劇場版(THE End of EVANGELION、以下『EoE』)よりもストーリーはわかりやすい。だからと言って、すべてを理解できるわけではない。相変わらずの作りこまれた世界観は、いまだ全貌を現さないように描かれている。登場人物の心情も、より人間らしくなっている。そして、人間らしさを強調するストーリー仕立て。(レイも、ゲンドウも人間らしく描かれている。アスカは死亡フラグ立てちゃってるんじゃない?真希波はまだ良くわからん。シンジくん、鳥肌モノ。パネぇっす。)

『序』でも圧倒的だった映像はさらに美しく仕上がっていた。
戦闘シーンは圧巻である。CICにあるモニター群の映像は特に秀逸だ。
あの作りこみは本当に美しい。

そして、演出が巧みなのだ。
ああ、ぼくは映画を観ているんだなぁ、としみじみ思わせる演出。
テレビ版の延長であった『EoE』とは異なる仕上がりだ。

冒頭でも書いたとおり、観終わるとほっとした。
それは98分という時間の中に、これでもかと詰め込まれた内容の濃さも要因の一つ。
なにしろ展開が速い。
そして使徒との戦闘シーンが多い。
何回だろ?4回?
山場が多いので、文字通り、手に汗を握る。

鷺巣氏の音楽も健在だ。
彼の音楽なくして、EVAはありえない。
宇多田ヒカルの『Beautiful World』は今作でもエンディングテーマを飾っているが、『序』とは別のMix。この辺もうまい演出だなぁ。


『EoE』のように、観終わってからブルーになるようなエンディングにはして欲しくない。
ここまで広げた物語がどう収束していくのか、今から『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(Quickening)』が楽しみ。
でも、今すぐ続編が観たいというわけじゃない。
もう少し時間が欲しい。
消化するのには時間が必要だし、できればディスクメディアになってから『破』を繰り返し見たい。
劇場にもう一度足を運ぶかどうかは微妙だが、巷の評判どおり、非常に良くできた作品だと思う。


事前情報をまったく耳に入れないほうが楽しめる。
このところ、劇場で映画を見ることが多いが、どれも事前情報を極力避けている。
ハズレだろうが、当たりだろうが、事前情報によって期待させられるのが本当に嫌なのだ。

つまり、この作品はプロモーションも大成功と言えるだろう。
「エヴァを超えるのはエヴァだけ」、という言葉も真実味を帯びてきた。

「Terminator Salvation」.

2009-06-30 22:25:35 | 映画
昨日の夜に見てきました。
早速レビュー。

(今さっき別の映画を見終わったところで、結構げんなりしてますが…。)

まず、冒頭。
迫力というか、カメラワークが面白い!と感じた。墜落するヘリの中を映しているのだが、落下の瞬間まできっちり。おおお。すげぇ。
先週「トランスフォーマー/リベンジ」を観てきたので、CGに関してはさほど驚かず。うーん。似たような映画だからか(笑)
むしろ、CGだけならトランスフォーマーのほうがすごいんでは?

ターミネーター4はどちらかというと説明ゼリフが多く、ストーリー自体も辻褄合わせをしているような印象を受けた。まぁ、前作まで積み上げてきた内容が下地となっているわけだから無茶はできないだろうけど。
謎を抱えた登場人物が出てきて、その種明かしが終盤の山場であるのだが、陳腐すぎる。がっくり。もうすこしヒネって欲しかったなぁ。変に小難しくさせようとしているような印象。
むしろ「トランスフォーマー/リベンジ」のほうがド直球でわかりやすかった。

そうそう。まもなくクライマックス、というところでうれしい演出。
思わずニヤリとさせられた。
「デデン・デン・デデン」というテーマとともに扉の向こうから現れたのは!?

タイムパラドクスを抱え込んだSF作品はややこしい。
まぁ、矛盾があるわけだからややこしいのはしょうがないんだろうけど。

「T2」が傑作だったのは一作目の下地をうまく利用できたから。
今作はちょっとその辺が怪しい。ただの続編になっているような。
作品の世界観が好きじゃないと、なんだかつまらなく感じてしまうかもしれない。
もはやここまで来ると連ドラのようで、一つ見逃すと全体がわからなくなってしまう。


というわけで、期待したほどではなかったかな。

面白い作品だと思いますし、ぼくは好きです。
ここまで観てしまったら、T5もT6も観ないといけないなぁ。

「トランスフォーマー/リベンジ」.

2009-06-23 23:55:32 | 映画
月曜の夜に観てきました。

前作はDVDで観たせいもあるのか、けっこう辛口評価。
醒めてたのかもしれないです。

でも、今回はちがいます。

これは最高だ。
ぜひぜひ映画館で観ることをお勧めします。
劇場じゃないともったいない。

かつてのアニメ版「トランスフォーマー」が好きな人は絶対に楽しめる。
相変わらずジョークはきついし、チョイやりすぎなんじゃないっていうシーンもあるんだけど、全体の空気がかつてのアニメに似てる。
スタースクリームの台詞とか、小さなロボのボケ具合とか。
一番のキモになる部分もちゃんとアニメ版の展開を踏襲しているし。
製作サイドはアニメの「トランスフォーマー」が好きだったんだろうなぁって感じられる作品ですね。

しかも展開が早い。
クルクル場面が変わり、ゆっくりなのは序盤だけ。
あっという間に観終わってみれば、上映時間は2時間半ぐらい。
そんなに長かったっけ?という印象。

最後の戦いのシーンがしびれました。
ああ、昔を思い出す。
いいなー、トランスフォーマー。

あのエンディングだと、絶対続編を考えているんでしょうね。


細かいことを気にしちゃうと、観れなくなります。
勢いに飲まれて「スゲー!!」という気持ちで観ることをお勧めします。
こまけぇこたぁいいんだよ。

迫力満点。
Blu-rayで観れたら迫力あるだろうなぁ。
やっぱりドライブ買うか。

『ハンコック』.

2009-06-17 23:35:57 | 映画
スーパーヒーローだけど、悪いヤツってどんな映画なんだろうと、期待しつつ見てみた。

正直、後半は微妙だなぁ。

銀行強盗をやっつけて「Good Job!」を連発しているあたりまでは微笑ましかったんだけど、実は…という過去が明かされてからは一気に駄作に。
最後のエンディングはハッピーじゃなくても良かったのでは?
まぁハッピーなほうが一般受けはすると思うけど。

無理矢理まとめましたって印象を受ける映画。
劇場で見ていればいくぶんかはマシだったのかもなぁ。


全体的にもう少しひねってほしかった。
うーん。期待しただけに残念な映画です。