FEEL ambivalence

毎日、いろんなことを思います。
両極端な感じで。

両面価値。
同一対象に対する愛憎共存。

こういうの、待ってました!!!

2006-05-31 09:38:45 | 音楽
先日、都内を走行していたときのこと。
暖かい陽ざしの下でクルマの窓を開け、何気なくラジオをつけて、チューニング。
Jack Johnsonが飛び込んできた。なんて気持ちのいい選曲。
選んでいたのはJ-WAVE。
そのときに浮かんだのは、この瞬間の幸せと、秋田に帰ったら聴けなくなる寂しさ。
J-WAVEの雰囲気を持って帰りたい。
でも、電波は届かない。

愚痴を言ったって始まらないけれど。
聴きたいものが聴けないのは本当に不自由だ。

そんな鬱々とした気分を吹き飛ばすようなサイトを見つけた!

J-WAVE Brand-new J

あの雰囲気を実家にいながら聴ける!
出先のネットカフェでも聴ける!
PeerCastのような設定もいらないし。
これって本当に便利だ。

テレビは見なくなったけれど、GYAOは見るし。
ラジオは聞かなくなったけれど、こうしてネットを利用して聞くことができる。

5年前と比べたってすごい進歩だと思う。

いつか、この時間と空間の制約が完全に取り払われて。
欲しい情報を欲しいときに、なんの垣根もなく取り込めるような時代が来るんだろうな。
ま、先のことはさておき。
いい音楽を聴くことができるこの幸せを感じておこう。

SUNTORY WHISKY KAKU MALT CUBIC.

2006-05-31 00:15:49 | お酒
お酒ネタ、久しぶりだなー。
しかも、『角』かよ!ってね(笑)

いやいやいや。
サントリーの角をバカにするなかれ。
優しい口当たりと奥深い甘さ。
水割りだろうとロックだろうと、はたまたソーダ割であっても、
すべての状況を肯んじて、味は崩れることがない。
なによりも、その値段!
いいのか、この値段で。てか、なにがブレンドされてるの?(笑)

まー、さておき。
美味しいわけです。『角』って。
で、まさしく四角い『角』が売っていたので思わず買っちゃいました。
ストレートよりもロックのほうが甘さが出てくるような気がします。
ソーダ割りも美味しいだろうな。(自宅ではソーダを買うのが面倒なの。)
ちょっと手間をかけて、まん丸な氷を作ってロックで飲んでます。

なんで四角いのか。それは、この『角』の材料が「モルト」だけだから。
つまり、麦芽だけが材料の『角』。
話し始めると長くなるので省きますが、ピュア・モルトの『角』。
ううむ。サントリー侮りがたし(笑)

世界の5大ウィスキーの一角を占めるジャパニーズ・ウィスキー。
値段を気にしたらキリがなくなってしまうけれど。(先日売ってましたよね、『山崎』のすごいヤツ!)
手軽に良さが味わえるのが、『角』だと思う。
オススメは角のソーダ割り。
ハイボールの真髄の味だと思います。

家で飲むにはこれで十分。
高いウィスキーはカウンターで飲みたいし。

今宵は久しぶりに「良い」お酒だなー。

難しい質問。

2006-05-30 00:20:59 | バイト先。
素朴な疑問は何でも聞いてくれ、と見得を切ったところ、待ってましたとばかりに答えに詰まる質問をぶつけてくれるのが中学生。

生徒1「宗教ってなに?」

おお。
難しいことを聞いてくれるじゃないか。
ちなみに今は数学の時間だぞ。なんて言い逃れは通用しないよな、こういう場合。

生徒2「せんせー、神様って信じてる?」

あー、こっちのほうが答えやすいな。ぼくは。

ぼく「困ったときとか、電車の中でお腹痛くなったときは信じてるよ。」
生徒2「えー?じゃぁ神様っているの?」

うーん。
難しい質問だ。

ぼくは特定の宗派には属していないつもりだが、年中行事にはなるべく参加するようにしているし、厄払いもしたし、教会で結婚式を挙げるのっていいなあって思っていたりもする(ま、これは相手あってのことですが)。
物理的な存在としての神様がいるのかどうかはさっぱりわからないし。
心の中で常に崇めているかと問われれば、答えは否。
けれど、身体にしみこんでいる日本人としての習慣は、まさしく宗教的であるだろうし。
どう答えるのが、彼らにとってわかりやすいのだろう。

世界のあちこちで生じている宗教紛争の悲しさやカルト宗教の怖さも知ってほしいし、かといって宗教に興味を駆り立てさせるのも後ろめたさを感じてしまう。

ぼく「いるかもしれないし、いないかもしれない。みんなはどう思う?」

ちょっと逃げ腰だが、逆質問で聞いてみる。

生徒1「えー!?いるんじゃん?」
生徒2「じゃあ、サンタさんはいるの?」

おいおい。ごっちゃですか?てか、話ズレてんぞ。
さておき。どう答えるべきか…。うーん。

生徒1「いねーよ!おれ、父さんからプレゼントもらったもん!」
生徒2「だよなー。」

なんだか、妙に大人びた口調で話す13歳を目の前にして、肯定するのも悔しい(というか、くすっと笑いたくなった)ので。

ぼく「NORADっていうアメリカ軍のレーダー基地は毎年サンタさんを追跡してるよ。
   クリスマスの時期になったらアドレス教えるから、ネットで見てごらん。」

と、煙に巻こうとしてみた。

生徒「うそぉ!ほんとに??」

おー、おー、食いつきますな。さすがアメリカ軍(笑)
そうだよ。架空の存在かもしれないけど、お父さんとお母さんのなかにはサンタさんがいるんだから。
というか、その気持ちが伝わればいいな。

で。
宗教論争ですよ。13歳と。

まともに話し始めると数学どころではなくなるので。

ぼく「いると思っている人の心の中にはいるだろうし、
   いないと思っている人の心にはいないんじゃない?」

と逃げ口上。

生徒「じゃぁ、幽霊は~?」

…、とことん授業から逃げる気だな。そっちは逃がしません。

ぼく「それはまた今度!いいから!ほら、文字式の計算するぞ!」

むりやり話を授業に戻したものの。
心の中では疑問が渦巻いてしまって。
本当は、かなり困ってしまった。
ぼく自身、宗教のことを知らなさ過ぎる。(←日本語、あってる?)

日本が宗教の規律で縛られた国でないゆえか、なんでも取り込むおおらかな国ゆえか、特定の宗教に対する思いが湧かない。かといって他の国の様子をしっかり知っているわけじゃないし。
悩むよりも、行動。
そう思い立って借りてきました。
図解雑学 宗教」。
まだ読み始めたばかりですが、けっこう面白い。
もうすこし勉強したら、誰かと語ってみたくなるかも。

ま、こっちには語れる友人もいませんが。

ちなみにこの本を借りに行ったら、隣の棚には「図解雑学 倫理」なんていう本もあって。
こっちも読みたいなー、なんて思ってしまいました。

世の中、まだまだ知らないことがありますね。
そんなことに気付かせてくれる、中学生ってほんとにかわいい。
どっちが教えられてるんだか分からなくなる瞬間ですね。

どれ、続きを読もうかな。
読みながら寝ちゃおう。

いまさらながらに攻殻機動隊。

2006-05-28 22:45:04 | ろぐ
攻殻機動隊(アニメのほうね。)にはまってます。

やべぇす。これ。
いままで見なかったのが悔やまれる。
なんだよー、早く言ってくれよー。

音楽もマジやべぇす。
菅野さん最高です。

気になった方、どぞ→攻殻機動隊

なんか、最近の日記ってヲタみたいだよね(笑)
いや、きっとまだ向こう側には行っていないと信じたい。

このところのお気に入りマンガ。

2006-05-28 21:20:20 | ろぐ
このところ、立て続けにマンガばかり読んでいて。
そんなに定期購入するマンガってないんだけどなぁ。
いつも買ってるのが続けざまに発売されてるみたい。めずらしい。
あっ、そのせいで活字読まないんだ!(と、人のせいにしてみる。)
買ったのは、以下の4冊。

・「もやしもん」
3巻が先日発売されましたね。
菌が見えてしまうという大学生が主人公。
生物系の知識が好きなヒトははまりやすいかも。
ぼくはお酒の発酵ではまりました。菌がめんこい。
学生生活って楽しかったなー。

・「レモンハート」
知る人ぞ知る、酒マンガ。22巻が出ております。
とあるバーでお酒とヒトが繰り広げる、心温まるお話多数。
バーって怖いんじゃない?なんて思ってる人にオススメ。
実際、常連さんと初めてきたお客さんが盛り上がって…、ってことはよくあるし(笑)
こんなにお酒の種類があるお店、行きたいなー。

・「バーテンダー」
ずばりなタイトルですよね(笑)スーパージャンプに連載されてます。
フランス帰りの、「神のグラス」の異名をとるバーテンダーが主人公。
ん?どっかに似たようなマンガ無かったか?(笑)
「レモン・ハート」よりも少しキザったらしいですが。それもまたバーの楽しみですね。

・「ヨコハマ買い出し紀行」
ついに完結してしまいました。大好きなんだよね、このマンガも。
大学生の頃、同じ研究室だったS田くんに薦められて購入。
セリフが極端に少なく、本自体も薄い。
なんじゃこりゃ?って思うかもしれませんが。
でも、描写の細かさや行間にある「なにか」を想像すると、悲しい気持ちになったり、笑顔になったり。
何のことは無い、SFなんだけれど。
この視点が好き。その世界観と、登場人物の機微が好き。
それと、効果音もツボです。

以上でございまするぅぅぅ。

どうしてもお酒に関する本には目が行ってしまうようです。
まー、シュミですから(笑)
でも、ほんっとに飲まなくなってしまいましたね。
シェリーなんてもう、味忘れてそう。ブランデーも飲まないしね。
飲むとしたら、ターキーだもんなー。

今は充電期間だと思って、ガマンガマン。
美味しいお酒は、きっと待っててくれると信じて。(内心、無くなりはしないかとドキドキですが。)

あー、飲みに行きたいよう!!

眠い。

2006-05-26 23:34:07 | ろぐ
やけに、眠い。
ここ数日、暖かくなってみたり、冷え込んでみたり。
そのせいでカラダが疲れてしまったのかも。

ついついだらだらしちゃって。

こういうときって、やけにダウンするんだよね。精神状態。

今朝、めちゃめちゃ久しぶりに朝の渋滞の中を運転した。
周りのドライバーさんたちはみんなイライラしていて。
つられてイライラしそうになったけれど。

ふと目を向ければ、抜けるような青空。
呼吸が目に見えるかのような、ふんわりした緑。
元気な小学生の声。

急に毒気が抜けた。

イライラしたら損、だよな。

自分は、自分は!
って言うよりも。相手のことを考えてあげないとね。
ふぅ。

どれ、今日はもう寝ちゃうかなー。
おやすみなさい。

Crazy for you./TMN

2006-05-25 00:35:30 | 音楽
※注 わかりにくい、とのご指摘を受けましたので、前書きです(笑)[06.5.25 13:52]

TMNのアルバム、『EXPO』6曲目に入っている曲は微妙にインストゥルメンタルなのですが、背後で男女の会話が交わされています。以下、その会話の聞き取り結果。
なんかの役に立てば本望です(笑)

「あ、もしもし、ぼく。」
「遅い!」
「今さー、青山通りなんだ。あと…、んー、5分で着くから。」
「11時に来るって言ったよ。」
「アンコール、鳴り止まなくてさー。」
「あー、もーいいよ。」
「なんで?」
「来なくていいよ。他の人来てるし。」
「そっか…、じゃぁUターンするよ。」
「嘘だよ。」
「知ってる。…今、交差点曲がったから…あと、500メートル…」
「ん。」
「あと、300メートル…」
「うん!」
「あと、200メートル…、あ!見えてきた。13階だったよね?」
「待って!今明かり消してみる。」
「ふふっ、モールス信号じゃないんだから。…なんてサイン?」
「…クレイジー、フォー、ユー。」

「カーテン、閉めて」
「ねぇ、クルマどこ止めた?」
「ガード下の、ほら、街灯が瞬きしてる」
「あそこ、目立つよ?」
「サングラスしてきた」
「してても分かる!」
「(笑)誰かいるのか?」
「いるかもよー?あたし知らないから、見つかっても。」
「誰も見てないさ。」
「えっ?」
「んっ?」
「だって、わたしが告げ口するもん。」
「誰に?」
「focus」
「言えば?」
「嘘だって!」
「言ってもいいよ。」
「すぐいじめるー。」
「いじめてないよ。…それ、消えるの?」
「ライト?…消えるけど?(笑)」
「…ねぇ、消して。」
















「海の中にいるみたい。」
「んっ?」
「ほら、この部屋、テレビ終わってるから。」
「あぁ。」
「ねぇ、明日もあるんでしょう?」
「あるよ。」
「わたし、行ってもいいかな?」
「あぁ。」
「すごい汗ー。」
「バラード1曲分だよ。」
「ふふっ。」
「水、飲みたいな。」
「うん、チョット待っててね。…、だめぇ。シーツ貸して!」
「はははっ!(笑)」
「行ってもいいよね?わたし、まだ見に行ったことないし。」
「なかったっけ?」
「ないよー!誰と間違えてるの?」
「じゃぁ、どこで会ったんだっけ?」
「忘れたのー!?」
「忘れてないけど。」
「…はい、お水。」
「サンキュ。」
「そうやってわたしのこともすぐ忘れるんだ?」
「忘れたら…」
「忘れたら?」
「忘れたら、もう一度出会えるさ。」





「もーお?」
「明日、早いんだ。」
「ちぇっ。」
「おやすみ。」
「…忘れ物だよ!」
「ん?なに?」
「これ!鍵!…もう来ないつもりー?」
「明日、見に来いよ。名前言ったら入れるようにしとくからさ。マネージャー、知ってるよね?」
「うん!…1万人の中に一人?」
「目が合ったら、手ぇ振るからさ。」
「合うわけないよー。…ねぇ?明日の夜は来れる?」

「ステージの上からサイン送るよ。」
「なんて?…ねぇ!なんて?」
「…Crazy for you.」



で、合ってるかな?

無性に聞きたくなった曲。
歌詞、載ってないから手探りで。

中学生のとき、背伸びして聴いていた曲。
今にして思えば、けっこうオトナな歌詞なんだねー。

ここまで読まないと、いったい何の日記なのかって思うよね(笑)

…。
こういうのも、今度書いてみようか?(笑)

『週刊石川雅之』.

2006-05-24 17:08:37 | 
もやしもん3巻が発売されましたね。
今回は特装版と通常版の2種類があるらしく。
「内容は同じ」とのことだけれども、欲しくなるのは特装版のほうであって。
先月末くらいでしょうか。ぼくが危惧したのは。
こんなイナカで初回限定版なんて入荷するのか?と。
頼りのamazonは既に「予約終了」。
うわあ、これはやばい。在庫がどこにもないのかもしれない。
イナカに入荷する初回版の導入数ってほんと僅かなのです。
楽天であちらこちら彷徨った挙句、なんとか、「残り3冊」というお店を見つけて即注文しました。
ふー。まだモノは届いてませんがね。

ところが。
今日何気なく本屋に行ったところ、ふつーに入荷してました。
『もやしもん3特装版』が2冊。
あう。
ショック。

くやしいので『週刊石川雅之』を買ってきました。
『もやしもん』作者の短編集。

いやぁ、これおもしろいですわ。
ちょっと同人系な感じもしますが。
考え抜かれてるオチが素敵。
微妙に肩の力が抜けていいですね。

石川雅之さんの作品って臨場感がある、というか、リアリティがある、というか。
うーん。
会話の内容ややり取りの様子が本当に躍動していて。
そうそう!そうなんだよねーって思えることがたくさんあったり。
自分を重ねて読んでしまったり。
本当に面白いですよ。

さておき。
早く『もやしもん』3巻届かないかなー。
かもされたいんだけどなー。

情熱を、持て余す?(笑)

2006-05-22 23:47:38 | ろぐ
別にたいしたことではないのだが。
ぼくを取り巻く環境はこのところ穏やかであって、素手で瓦を割らなければならないような緊迫した状況は生み出されるはずもなく。
日が上り沈んでいく様子をのんびりと眺めている、さながら居眠りをしている太公望なのだ。
アドレナリンが出てこない状況が続きすぎて、アタマの中でその存在すら忘れてやしないか心配になるほどである。

テレビを見ない生活のせいか、ドラマでドキドキすることもなく。
映画もめっきりと見なくなってしまって、まさしく山篭りのようである。

だからと言って、メディアとのつながりを切断しているわけではなくて。
ぼくの情報源はパソコンに依存しまくっている。
このところお気に入りは、Gyaoのネットニュース。
テレビを見ていない、と言っても、Gyaoを見てたら一緒かな。
ニュースをテレビ同様に見せてくれるし。

他人と触れ合いにくい(物理的なハナシでなく、機会のハナシだ)仕事をしているせいか、不思議と飢えていく。
ぼくにだって「目の保養」が必要なのだ。
きれいなもの、かっこいいものを見てホッとしたり憧れたりしてないなー。
随分と。

不覚にも今日、たまたま見ていたGyaoでドキドキしてしまった。
ほら、あの話題になってたアナウンサー。
古瀬絵里さん。
めんこいんだ。このヒト。
胸が大きいって話題になっていたけれど、それよりも、なんだろ、キュートな感じが勝ってて。
きっと本人も大変なんだろうなー。
なんて考えながら見てた。
きっとこういう仕事が合ってるんだろう。
楽しそうに見えるもんね。
密かに(ここに書いたらそうでもないけど)平日の夜のオアシスになってる。


で。

結局、なんだったのかというと。

ドキドキしたいなー。っていうそれだけだったりして(笑)

締め付けられ、吐き出される思い。

2006-05-21 17:10:48 | ろぐ
ここ数日、原因不明の頭痛に悩まされていた。
まるで、物陰に逃げ込んだねずみを追いかけて、見つけたと思ったらするりと逃げられるような。
そんな頭痛とのやり取り。
そもそも、痛みと言うのは程度がわかりづらい。
痛みの大きさというものが定義できるわけもなく、痛みはそれを持ちえているヒトしかその程度を理解できない。
推測しようにも、頼りになるのは個人の尺度なのだから、これほど厄介なことはないだろう。
陪審員制度でも導入して痛みの程度を決めてみるかい?

さて。
梅雨前線のように停滞していた痛みも季節が変わるがごとく消えていき、どうにかぼくは久しぶりに記録をつけてみることにした。

痛みを患っている間は日常に比べて極端に活動に対するエネルギーが低下する。
察するに、痛みに抵抗すべく余計にエネルギーを使用するからであろうけれど。
活動レベルが低下しているときは、不思議に感覚がいつもと異なる。
大きな刺激にとどまらず、些細なノイズさえもが気になる。
そのわりに完全なる沈黙も苦手になる、というワガママぶりを発揮してしまう。

仕方がないので気に入るような音楽を流そうと、痛む頭を引きずりながらあれやこれや画策していたわけなのだが。
そういうときに限って、いやな思い出をつついてしまったりする。
『80km/hの気持ち』を聞きながら、「オメーの気持ちはわかったからいまはそっとしておいてやれよ!」なんていうセリフまで浮かんできて。
誰もそんな脳内のやり取りを聞いちゃいないはずなのに、一人、赤面してみたり、怒りを浮かべてみたり、苦笑してみたり。
まるで、百面相だ。
誰にも見られなくてよかった。

まったく。
随分前に圧縮アーカイブしたはずの気持ちが、何で突然デスクトップに解凍されなくちゃいけないんだよ。
生じたファイルはすっかりレジストリまで書き換えてしまい、ぼくはそれを消去するよりも、忘れてしまえるだけの時間が経過することを選んだ。

思い出すだけで、恥ずかしくて、情けなくて、胸が痛む。
不良セクタがギシギシと読み込み不良を起こしている。
いっそ、すべて修理に出したいよ。まったく。

いやなことは、ひとつ思い出すとすべてにハイパーリンクが貼ってあり。
頼んでもいないのに次から次へと湧いてくる。
そんなときは時系列なんてものは存在しなくて。

今でも思ってるのか。
そうですか。
好きにしたらいいさ。
ぼくはもううんざりだ。わからないよ。
いっそ世の中がすべてロジックであったらよかったのに。
バイナリであればよかったのに。

なーんて。
突っ走る思考の片隅で。

もう、気が済んだかい?

なんて笑ってみたりして。

そう。
ぐるぐる渦を巻いて消えていく、負の思考はこういうときに本領を発揮して。
押さえつけていられるだけのエネルギーが低下してしまうから。

世界はロジックではないし、バイナリでもない。
模して見せることはできるだろうけれど。
それ自体になることは、決して無い。

太陽の表面で起こる不規則な爆発のごとく噴出した黒い思考の渦をかいくぐり。
随分と伸びてしまった無精ひげをさすりながら。

しゃっきりする為にコーヒーでも入れよう。
そしたら、もう、元通りだよ。