定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

キルギスのイシククル湖 玄奘三蔵の足跡を追ってシルクロードへ

2018-10-16 17:06:22 | シルクロード中央アジア
  

玄奘三蔵の足跡を追って中央アジアにあるキルギス共和国を旅行したことが何度かある。東部にあるイシククル湖を自転車で2回廻っている。

オランダ人のサイクリング・ツアーのグループと一緒になったことがある。私たちと同じように、伴走のバスとトラックを付けて身軽で走っていた。彼らは、毎年の夏休みは1か月のバカンスだという。キルギスでも自転車で楽しんだ後は、ハイキングに行くのだという。1か月をキルギスでのアウトドアで過ごすという。彼女の乗っていた自転車は、ジャイアント製だった。だが、日本では見ないようなフレームのサイズだった。大きいのだ。女性たちの身長が175cmくらいあった。男性はもっと大きい。
ジャイアントではそれぞれの国のユーザーに合ったサイズのフレームを作っているのだろうと思った。グループの人数は20名を越えていた。オランダからサイクリングを楽しみに来た参加者の数と滞在日数は、キルギスの国民にオランダへの親近感を生み出しているのだろう。

さて、「三蔵法師のシルクロード」(文・高橋徹、写真・後藤正、三蔵法師研究会、朝日新聞社)を読んでいたが、キルギスの遺跡の一つにどうしてもわからない地名があった。キルギスで買った地図で調べても、地名がわからない。〝トリトクリ〟という地名だ。本は、Amazonで1円から購入できる。

キルギスの東部にあるイシククル湖、その東部にカラコルという街があるが、そこから南岸60㎞西だという。ダルハンという街の近くの様だ。地図を見た限りでは、キジルス―という川が近くにある。ここに遺跡があるというので、気になったのだ。下の写真を参考にしてください。キルギスで買った20万分の1の地図です。

朝日新聞社の本には、玄奘三蔵がベデル峠を通った後、どの川筋を通ったか、途中に遺跡はないだろうか。イシククル湖に出た後、玄奘三蔵は東に進んでカラコルへ行きイシククル湖の北岸を通ったのか。それとも、急いでる旅だったのだから、イシククル湖の南岸を西に進んだのか。それを調べていて、トリトクリにある遺跡に注目したようだ。

 

確かに、隣を流れるキジルス―(赤い川)には、上流に温泉がある。天山山脈の南側(中国の新疆ウイグル自治区)にもキジルス―という川があり、キジル千仏洞が川のほとりにある。

また、三井勝雄氏の著書「天山の小さな国 キルギス」には、『ダルハンには日本人の抑留者がいたとの言い伝えがある』と書かれている。地図を見る限り、トリトクルの遺跡は、ダルハンの近くにあるようなのだが。三井さんの本は絶版になってるが、Amazonで5000円くらいから入手できる。
私もダルハンで日本人抑留者のことを村人に聞いたことがある。だが、日本人抑留者に関する話を聞くことはできなかった。
何日か滞在すれば、詳しい話も聞けるのだろうが。何時もサイクリングを兼ねての取材で、中途半端だったと反省している。
次は、イシククル湖を歩きながら廻ってみようか。もちろん、時間の都合もあるので、バスも利用しながら。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿