書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

秋のプチ旅行・水俣へ

2013-09-18 09:58:13 | 思う事

同級生が館長さんをしている水俣の愛林館(久木野)に先月末にヤギの赤ちゃんが産まれた。

館長は3カ月も経つと赤ちゃんヤギが子ヤギになるというので、赤ちゃんのうちに会いに行かなきゃと思い、

鹿児島本線で八代まで行き、オレンジ鉄道に乗り換えて新水俣へ向かった。

列車の中で宮沢賢治の本を読みながら

自分の目を疑った。

 

宮沢賢治の辞世の句を詠んだのが

9月17日か18日。

亡くなったのは21日。

愛林館の沢畑君が21日が彼岸花の満開、それに合わせてくればいい。という言葉、偶然手にもってきた宮沢賢治の本。

開いて読んだか所。

 

勝手にこれは偶然ではない、必然だと・・・。わくわくぞくぞくした。

愛林館はお休みのところで申し訳なかったが半日お付き合いしてくれた。感謝!!!

まずは、お昼ご飯。

水俣と言えば太刀魚。お昼はお刺身と定食をいただき、水俣が一望できる山につれていってもらった。

水俣チッソ工場、左手が水俣湾。

青空の下で水俣環境セミナーの個人授業を受ける事が出来た。

先月の8月25日に産まれたばかりの子ヤギを抱っこするのが今回のプチ旅行の一つの目的だったので

館長がさっと赤ちゃんをつかまえてくれ、私に抱っこさせてくれた。(クリックすると大きくなります)

そのあと

 

 とってもきれいな彼岸花のところに。

青い空、黄金の稲、真っ赤な彼岸花、そして黄緑の草、深緑の山々。

画家ならばスケッチしたい風景だった。

彼岸花は花が出る少し前に草を刈っていないと、草にうずもれてしまうということだった。

キチンと草を花の前に刈ってあるとこの様に見事な彼岸花を見ることができるそうだ。

 

自然を守るというのは畑も森も田んぼも水もそして海も人が大事に手を加えないといけない事なのだ。

オレンジ列車で夕陽の落ちた海を眺めながら、ゆっくりと楽しかった半日を思い返した。

そうそう、車でいろんなところを案内してもらっている間、水俣のハゼの木の話もしてもらった。この話はもう少し調べると面白いなと思った。

それから、知らない事は何もないといわれる館長に「貝䈎って知ってる?昔、お経を引っ掻いて書いていたといわれている葉っぱだけど」って尋ねたら、

「あるよあるよ!インドの物とは違うかもしれないけど、タラヨウと言ってわりとどこにでもある木だよ。」とすぐ森に連れていってくれて、「貝䈎(タラヨウ)」の葉をとってくれた。

すぐに、シャープペンシルの芯を引っ込めて尖ったところで葉の裏に書いてみた。しばらくすると文字が浮き出てきた。

そのあと、棗の青い実と赤い実をかじって味の違いをみた。

森の話、水の話、山の話、木の話、昔の人々の生活の話、過去に鉄道がとおっていた話。

続きの郊外授業はまた次のお楽しみ・・・。