ここのお寺さん(呉服町電停前専立寺)で教室を始めて20年ぐらいになる。
その前は、近くの公文の教室で。
その前は、熊本市の東部の公民館や文化サークルにてお習字教室をさせていただいていた。
で、トータルで教室を始めて26年になる事になる。
思い返すと、あっという時間だけれども、今まで継続できた事を本当に嬉しく、有難く思う。
教室を始めるにあたって、いろんな事があった。
週に2回の教室のために週2回、2人の息子を託児所に預け、集会場を借りて、募集用のチラシをつくり、配り・・・。
書道に対する想いは今も熱いが、今よりももっと熱かった。
若かったなあ。
見切り発信もいいところ、
入塾者が居ない教室で数ヶ月過ごした。
今までアパートの部屋で背中に子どもを背負って筆を持っていた時間だったのに、子どもは託児所に預け、だれも来ない集会場で黙々と筆を持って書いた。
子育ては大好きだったが、全く自分だけの時間は夢のような贅沢な時間だった。
何ヶ月も毎週教室を開けだれも来ない時間を過ごした。
思えばよくあきらめなかったなあ。と思う。
毎週そうやっているうちに、いろんな人が尋ねてこられ、子どもも一人、二人と増えていった。
息子たちの入学を機に生まれた町に帰ってきたので、新たに教室を五福で始めたが、息子たちの友だちがたくさん入塾してくれてとっても賑やかな教室となり、
今の専立寺教室に移ったのだった。
子育てしながら、仕事をしながら、教室をしながら、熊大での聴校生、県立大学で、書写指導の講義手伝いを5年、そして38歳で京都の佛教大学に編入、中学校、高校の国語と書道教諭の免許を取得。
書法研究会において、中国(西安・北京・上海・武漢・広州)や台湾に行き、美術館、博物館を見て回った。
北京博物館では、作品も発表させていただいた。
いろんなご縁で本当に貴重な経験ができたと思う。
専立寺さんには本当にお世話になって感謝。
子どもたちもこの畳敷きのお御堂は心地よいらしく心落ち着く時間が持て、保護者の方々もお迎えに来られてゆっくりされることも多い。
五福の専立寺の教室ではお習字以外にいろんなお楽しみ会をしてきた。
年末にはお寺の掃除の後、ぜんざい会は恒例になってきたが、
バス旅行、バーベキュー、花火大会(河川敷)、陶芸体験、美術館鑑賞会、熊本城、博物館見学、阿蘇へのJRの旅、イグサ農家見学会・・・。
といろんな事をやってきた。
今年は、教室の選抜の子どもたちが、城華まつりでの五福亭の落語を発表して大成功。
去年は私の記念展(楽天知命展)を記念して、専立寺さんに子どもたちと会員さんの作品を飾ってミニ文化祭を開催したので、
今年も10月5日(金)6日(土)に第2回ミニ文化祭を予定している。
これからも進化していく楽しい空間を目指していく「しゅんけい教室」でありたいと思う。