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虐待のニュースから思うこと

2010-08-20 | 子供のこと
最近、虐待のニュースをよく見ます。
ネット上では虐待する親に対して容赦のない批判の声が飛び交っています。

私の子供は発達障害で、頑張って育てているつもりでも子供の行動はどこかおかしく、「しつけのできない親」のレッテルを貼られていました。
自分の事ならどんな批判も受けられるのですが、子供の事は自分の努力ではどうしても埋める事ができなくて、精神的に参っていた時期があります。
原因が子供の行動ですから、親のストレスは子供に向かいます。
頑張って言って聞かせているつもりなのに子供は聞いてくれない。
今では何が問題なのかが分かりますが、なにしろ発達障害(アスペルガーと高機能自閉症)ですから、知識もなければ何でそんな行動をとるのかの理解もなく、ひたすら辛い思いだけが自分を痛めつけていました。

ネット上では虐待をしてしまった親に対して批判の声が渦巻いています。
ネットに限らず実生活でも批判の声が飛び交います。
そんな意見を聴くたびに、発達障害の診断を取る前の自分の子供と私の気持ちを思い出します。
批判を受ければ受けるほど、子供に対しての態度が厳しくなっていく。
他の方法を知るすべがなければ子育ては殺伐とした状況になってきます。
本当は子供を大切にしたいのに、親として周囲からの批判を受ける痛みに負けてしまうのです。
結果として子供への態度は「しつけ」と称する虐待に限りなく近づきます。

もっと、そんな親の気持ちに寄り添う人がいれば、虐待による悲しいニュースも少なくなるはずだし、悲しんでいる子供も減らすことができると思うのです。
批判するだけなら誰にでも出来ますが、その批判が子供への虐待を助長しているのです。





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