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ステキな出会い

2009-06-11 | ガーデニング
ふとしたことからあるお宅を訪ねて、お庭を見せてもらいました。
いろいろとお話をしてみると、植物の知識や好み、考え方まで自分と似ていてびっくりしました。
花の話から話題はあちこちへととび、たくさんの情報交換ができました。
再訪の約束までして次の訪問が楽しみになっています。

文章が書く人の個性を見事に現すように、庭も造る人の個性を現します。
どのような美意識を持ち、何に夢を感じているか。
植物への愛情や知識、自然に対する理解まで。
そしてその人が庭作りをとても楽しんでいることも。

10㎏近くある英語版の園芸植物図鑑を買い込み、辞書を片手に毎日読み続けていた以前の情熱はもうなくなってしまいましたが、植物と触れ合う楽しみは今も同じです。
植物に恋する気持ちは同じ経験の持ち主を見分けさせてくれます。

私の育てている一番良い品種を差し上げましょうと言うと、相手の方もプレゼントを提示してくれました。
それはとても珍しく高価なものであるのが分かります。
植物名だけで気持ちが伝わる不思議な時間でした。





芥子の花の記憶

2009-06-10 | ガーデニング
写真はオリエンタル・ポピーです。
これは栽培できる種類なのですが、日本では法律で栽培できない種類のケシがあります。
法律の施行前は日本でも栽培されていたので、今でもたまに野生化したものが見られます。


以前畑を借りていたとき、隣に野菜や花を栽培しているおばあちゃんがいました。
毎日顔を合わせているうちに親しくなり、お互いの作業を手伝ったり知らないことを教えあったりしていました。
花好き同士、いろいろな話をしていました。

ある時おばあちゃんのビニールハウスに遊びに行って、其処にケシが一株咲いているのを見ました。
とても綺麗な花でしたが法で禁じられているケシでした。
ただ花を楽しんでいるだけなのはよく解っていたので、
「誰にも言ったりしないけど、植えちゃいけないケシなんだよ」
そう言うと、一瞬とても悲しそうな表情になりました。
次に行った時、ケシの花はもう抜かれていました。

そのおばあちゃんも2年前に亡くなり、私も畑仕事をすることは無くなりましたが、あの時あんなことを言わなければよかったと後悔しています。
あの花にまつわる昔の大切な思い出があったのかもしれないのに。




醗酵と腐敗の違いは  

2009-05-31 | ガーデニング
kikulog 定義により、効く

よく自然農法などで語られることが、堆肥や土壌の醗酵と腐敗についてです。
醗酵は善で腐敗は悪のように書かれていることが多いのですが、醗酵も腐敗も同じで微生物による有機物分解のことです。
違いは人間にとって有用であるかどうかということだけなので、植物や人間以外の動物にとってはまた違う話になってきます。

醗酵でまず思いつくのはヨーグルトなどの乳酸菌醗酵や、お酒を作る酵母醗酵です。
大きな声では言えませんが私もどぶろくをたまに作ります。
乳酸菌や酵母は酸に強く、自ら酸を作り出しています。
お酢に殺菌効果があるように酸性に弱い菌は多くありますが、乳酸菌や酵母菌は他の菌にとって有害な環境を作り出して自分たちのためにいい環境にしているのです。
どぶろくや糠漬け床を作るときにヨーグルトを少量入れたりしますが、これは酸性の環境にして腐敗を防ぐためのものです。

自分たちが増殖するときに熱を出す細菌もいます。
冬場に湯気を出して暖かくなっている牛堆肥もたまに見ますが、熱に弱い菌を駆逐して自分たちが増えていくための戦略でもあります。
酸や熱の発生などは醗酵の際によく見られます。


植物にとっては醗酵はどうなのでしょう。
強い酸性が苦手な植物は多いですし、熱が苦手な植物も多いです。
人間に良いからと言って植物にも良いとは限りません。
コンボスターを庭に置いている人で、「腐ってしまって失敗した」というのをよく聞きますが、それは失敗ではありません。
分解して植物の栄養になるのに経路はあまり問題ではありません。

EM菌が有名になってから誤解する人も多くなったと感じます。
浄化槽や生ゴミに微生物資材をたくさんかければ分解も早くなるのですが。





植物の生存戦略

2009-05-29 | ガーデニング
織物を仕事にしている友人からアカネの根を送って欲しいと頼まれています。
わが家の庭に雑草としてたくさん生えているので、時間のあるときに少しずつ抜いています。
名前の通りの鮮やかな赤い色に染まるのだそうです。



その名前から可憐な植物を連想してしまいますが、なかなか手ごわい雑草です。
つる性の植物で茎が固く、夏場に素手で引き抜こうとすると手が切れてしまいます。
つる性植物は根を張った場所がどこであっても茎を伸ばして日当たりの良い場所へ行けます。
遠くへツルを伸ばしていって種を落とせるので生存場所を広げるのも容易です。
植物は動けないという常識からは抜け出ています。

記事 : 地球温暖化ガスは有毒植物を繁茂させる

このような記事を見つけましたが、有毒植物に限らずつる性の植物は気象変動の大きい時は有利です。


庭のアカネなのですが、今まではただ抜いて捨てるだけだったのですが、集めるようになってからは充分に育ててから抜くようになりました。
雑草には違いないのですが以前より大切にしています。
気持ちの持ちようで物の見方も変わります。





春の色は

2009-05-17 | ガーデニング
青森の春の色はきれいです。
八重桜も散りつつあって桜の季節は終わりに近づいていますが、今は新緑が見頃です。
わが家の庭も毎日違う色を見せてくれるので庭に出ている時間が長くなります。



ここに住むようになって、空の色がとても青いことに気がつきました。
高緯度地域では空が青いのでしょうか。
青い花が好きなので庭で咲いている花は青が多いのですが、とても冴えた色だと感じます。
青い空と関係があるのかもしれません。

新緑の色も「目に染みる」という言葉がそのまま当てはまるほど見事です。
草も木も大急ぎで葉を伸ばしています。
風はまだ冷たい日もありますが日照時間はとても長くなっています。
植物にとってはいい季節なのですね。



花壇に遊ぶ

2009-05-08 | ガーデニング
庭の花壇の草花も大分伸びてきました。
連休中にハコベなどの雑草をむしったので、花壇らしくなってきました。
わが家の花壇は宿根草ばかりで、山野草が多いため地味な花壇です。
今の季節は春一番の花も終わり、今月末から6月にかけて見頃を迎える花はまだ伸びておらずスペースが余っているようにも感じます。

植え替え作業も済ませましたが、今の時点で花の少ない場所にさらに他の花を植えてしまうと一ヵ月後にはとても混み合った花壇になってしまいます。
常に少し先を考えながらの作業は、花盛りの庭を想像してのものですから大変楽しい作業です。


ヤグルマソウ

プリムラ

今が見頃の花も咲いているので、小さい庭であっても眺めていて楽しくなります。
この花が盛りを過ぎると違うところで次の花が咲き出し、毎年季節の移ろいを教えてくれます。


シャクナゲ

コゴミ

本来は山菜としてわが家に来たものでも新緑の美しさを見せてくれるので、食べることも無くそのまま生えています。
食べられる植物を数えてみたらかなりの数がありました。
でもシソ、アサツキ、三つ葉以外に食べる機会はありません。
毎年食べ頃の山菜を鑑賞しています。





続 花壇の雑草を減らすには

2009-05-01 | ガーデニング
花壇に生える雑草は主に荒地に生える植物です。
自然の中では、崖崩れなどでできた栄養分の少ないむき出しの土の上でも繁殖していきます。
このような草の種は日光にあたることで発芽し易くなります。

土の中には休眠中の草の種も混ざっていますが、土面を出してしまうと発芽を促してしまいます。
土の上に落ち葉や木の屑などを被せて置くことで発芽しにくくするのです。
なんとなく地面の土を見せているほうが良いように感じてしまいますが、雑草にとって良い環境になるだけで園芸植物にはやや辛いかもしれません。



植物性マルチは分解しながら土の中の微生物や菌を増やしていきます。
土壌微生物は、その数や種類が無限大とも云われています。
菌類はシャーレ上で培養してその種類を特定しますが、土中でないと活動しない菌も多いからです。
これは土壌微生物同士が共生関係を持っているためのようです。

土壌微生物と植物の関係はまだ充分に解明されていませんが、植物もこの共生関係の中で生きています。
植物の根と土壌微生物の共生は、松やマメ科植物などで知られていますが特定の菌だけではない共生関係もあります。
人間の腸内にいる100兆とも云われる腸内細菌と人間との共生関係と同じで、根という消化器を土の中に伸ばしているのです。

自然の野山では秋に枯れ落ちた葉が地面に積もり、やがて微生物によって分解しながら土に返り、分解の途中でできる有機物無機物がまた微生物や植物を育てています。
自然は大きな循環のシステムなのです。





花壇の雑草を減らすには

2009-04-30 | ガーデニング
山に山野草を見に行くことが多くて自宅の庭はまだ手付かずでしたが、花壇の草花も大分伸びてきました。
春早くには芽だしの場所が分からないため草取りができずにいます。
前に芍薬の芽をむしってしまった事があったので、この時期は花壇はハコベなどの雑草で覆われています。

これから夏まで花壇に生える雑草取りがありますが、わが家の花壇は3回程度の草取りで済みます。
地面に剪定などで出た木の枝をチップにしたものをマルチとして敷いているからです。
マルチとは保湿や保温を目的として地面を覆うものです。
農業用のビニールマルチは畑でよく見かけますが、山の腐葉土のように植物性のものでも同じ効果が得られます。

植物性のマルチ材は時間をかけて分解していきますが、腐植物となって土を肥やしてくれます。
保温効果で春の霜や夏の暑さから植物を守ってくれますし、乾燥しにくくなるので水遣りも減らせます。
梅雨前の剪定シーズンは各家庭からたくさんの木屑がゴミとして出されます。
日によっては家庭ゴミよりも多い場合もあります。
このゴミも有効に利用することで減らせます。

数メートルですがサワラ(針葉樹)の生垣があります。
毎年の剪定は欠かせないのでガーデン用シュレッダーも用意してあります。
針葉樹の葉には種の発芽を抑える成分が含まれていて、雑草の生えにくい花壇にできます。

ちょっと手間がかかりますが、植物性マルチはいいことばかりです。




スプリング・エフェメラル

2009-04-07 | ガーデニング
春の山野草の成長は早い。
3日前にはまだ何もなかった場所から、あっという間に葉を伸ばし今にも開きそうな蕾をのぞかせる。
春の樹林下の花は早春の妖精と言われるように、ほんの僅かな間に花を咲かせ種を落とすとまた永い眠りに入る。
まだ木々の葉が伸びだす前に今年一年分の働きをしてしまう。

木の葉が青々として夏の草花が伸びだすその前に、林の中の日差しを独り占めする春の花。
戦略として草丈の低いものばかりだからこそ、その愛らしさに人は惹き付けられてしまうよう。
開発や盗掘で数を減らしている山野草だから、庭で増やしている知人から分けてもらったりして我が家の庭でも春の訪れを教えてくれます。

昨日は道の駅へ野菜などを買いに行ってきたのですが、店先にはキクザキイチゲなど春の花も並べられていました。
ただその鉢植えは植え替えられて間もないもので、山取りのように見えます。
大好きな花ですからつい一鉢と手が伸びそうになりましたが、私がこれを買ってしまっては山取りに協力するのと同じことです。

山野草の盗掘は欲しいからという理由よりも、流通させることでお金になるという理由のほうが大きいのでしょう。
売られている山野草を買い求めるときは注意が必要です。
自分が盗掘をしたわけではなくても間接的な盗掘にならないように。

価格の安さと安心感。
世の中のすべての消費が持つキーワードです。
自分の消費行動がどんな意味を持つのか。
損得よりも大切なものがあると感じています。





地上の命

2009-04-06 | ガーデニング
昨日今日と暖かい日が続いたため、わが家の庭でも春の花が咲き始めました。
待ちに待った春です。
昨日からキクザキイチゲが咲き出し、カタクリの蕾がふくらんでいます。
サンシュユは黄色い花を広げ、コブシは白い花びらを綿毛に包まれた萼から覗かせています。

陽だまりに目をやるとテントウ虫が歩いています。
すでに鳥の春は終わりに近づき、子育ての季節になろうとしています。
日本に生息する小鳥はほとんどが虫食です。
植物を食べている鳥でも子育ての季節では虫を食べます。
虫のタンパク質が鳥の子育てを支えています。

地球は微生物と昆虫の惑星です。
それは植物や脊椎動物の種類と昆虫の種類を比べてみれば解ります。
哺乳類は約4000種、鳥類は約1万種、植物は確認されているもので20万から30万種。
しかし昆虫は2000万種と推測されています。
微生物に関しては近年土壌微生物の研究が進んでいますが、無限大とも言われています。
土壌微生物は共生によって活動し始めるものが多いらしく、培養による特定が難しいからです。

大昔、恐竜から分かれて昆虫食になり繁栄している鳥たち。
今年も新芽が伸びて虫が動き出す季節になり、次世代のための活動も始まります。