詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

一月二日の雪

2015-01-02 21:47:18 | 
一月二日の雪

坂の上から吹いてきたか風が
高口さんの家の前の梅の尖った枝のところで曲がったかと思うと
突然小さな白いかけらになった。視界の中で数を増やし
コートの袖にその一個がはりついた。
雪だ。
黒い化学繊維の上で結晶は一瞬拡大し、細部をみせびらかす。
しかし次の瞬間には伸びきった尖った枝の最先端から水を吐き出し、
その水の内部をふくらませながらまるくなる。
病気の内臓のようだ。

*

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