やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

欅とホタル

2015-04-27 07:33:15 | 今日のやれこら
“数年前は,幹だけだったんだけどなぁ”


神社に植えられた,二本の欅です。
欅は,神社の鳥居を守るように両脇に植えられています。
幹は,二人の大人でも抱えられないほどの太さが有ります。
地上にむき出しになった根っこは,何本もの手でがっしりと土を掴んでいるかのようです。
欅の樹齢は,何百年のはずですが正確には分かりません。

その欅は,数年前に地上3mから上をバッサリ切り落とされ幹だけになっていました。
台風の強風が原因です。
拡がりすぎた枝が風に揺られ,その所為で幹が痛たんだからの様です。

“自然はたくましいなぁ”
その根っこと幹だけだった欅が,切られた幹から枝を出しています。
伸びた枝は,数年で境内の半分を覆っています。

“そうそう,この辺りにはホタルがいたんだ”

「神社の側に,ホタルが出るんどぅー,」
小学生の頃です。
仲の良かった,「かっちゃん」が言います。
「かっちゃん」は神社のそばに住んでいました。
『うそぅー,ホタルは見たことないどぉ』
「ほんとよう,暗ろうなったら,捕りに行こうやぁ」

『ほんとうじゃ,おるおる』

”二人,夢中で虫取り網を振り回したことが有ったなぁ”

欅の生えた神社の側には,小川が流れていました。
その小川は,今ではコンクリ―トに覆われ,道の一部になっています。

“通りやすく便利にはなったが・・・”
“何百年も側で見つめてきた欅は,どう思っているかなぁ”
“欅だって,バッサリ切られたり,また枝を茂らせたり・・・・”
“小川が道になって,ホタルもいなくなって・・・・・・”