ポケット まさぐり

突き抜ける　青空に



水鳥　　

撮り　　

撮り　　

『テクテクテクテク』　遠出の散歩は　久し振り



『フゥー　ハァー　フゥー』　息を弾ませ

海の見える　河口まで



『散歩の帰りに　あれとこれ　
　　　　　　　買ってきて貰えます？』

頼まれた買い物で　スーパーへ寄り道　

“あれとこれ　有った　有った　この棚だ”

目当ての買い物　籠に入れ

並んだレジで
ポケット　まさぐり

“ん！”　“あん？”

列を外れて

何故か周りを　見回しながら

籠の買い物　元あった棚に・・・・・・

そうなんです

頼まれ物は　忘れずに覚えていたんですが・・・・

財布を持ってこなかったんです

時間は なんぼでも ・・・・

雲一つない秋の空

『ケタ　ケタ　ヒン　ヒン』

はるばると　海を渡って　何千里
今年もジョウビタキが
やって来た　朝に　

“さぁー　今日も始めるか”　

腰に付けた　命綱　
松の木の枝に　結んで
『チョキチョキチョッキン』　剪定開始



落ちたら　一大事

思わず知らず

足を踏ん張り　肩には力

その内　体も強張って

“もう　限界”　今日の（も？）仕事は　　２時間で終了

地上に降りて　お茶飲んでいると

『タッ　タッ　タッ　タッ』　バイクで通りかかった

近所の先輩　忠さんが

『ありゃ　さっき始めた　思うたら　もう止めたんか？』

「えろうて（しんどうて）なぁ　落ちんうちに止めた」

『そりゃ　正解じゃ　爺さん　なんじゃけぇ』

「そうよなぁ
　　時間はなんぼでも有るんじゃけぇ
　　　　　　　無理して　せんていいよなぁ」

「春に芽吹けば みな同じ」

風は穏やか　空青く
今日は絶好の　剪定日和

「さぁー　始めるか」　と　腰にハサミを　ぶら下げて
脚立に上って　松剪定



『技』の未熟は　十分自覚

いつもの　「言い訳」

「春に芽吹けば　みな同じ」

伸びた枝
『チョキチョキチョッキン』　
適当に・・・・・


脚立に上がって　１時間

「そろそろ　休憩」　と　思った時に

『キィー　キィー　キィー』

頭の上の電線に

爺さん　見つめる　モズが居て

（ネットより）

「おーい　いつから見てたんだぁー」

思わず
モズに　尋ねてみれば

モズは　一言

『モー　ズっと』

左足 突っ張り 「オットット」

『ガシャ　ガシャ　ガシャ』
三脚脚立を　山茶花に立て

五段上って

『ジョキ　ジョキ　ジョッキン』
刈り込みバサミで　枝剪定

していたんですが・・・・・・

『ブオーン　ブオーン』
あっちの花に　こっちの花に
羽音を立てて　スズメバチ



「万が一」では　「おおごと」と

ここはひと先ず　
脚立を降りて　ハサミを置いて
暫し　様子見していたけれど

「撮ってやるか」と　コンデジで
少し　遠目に　『カシャ　カシャ』

「刺激した」　つもりは無いけれど

スズメバチ



いきなり
こっちに　向かって　　『ブオオーン』

「わっ！　おっ！」　

思わず　声が出て　とっさの　後ずさり

さげた右足

脚立に　引っかかり　『ガシャ　ゴシャ』



それでも　
左足　突っ張り　「オットット」

辛うじて　「スッテン　コロリ」は　免れて

３年前
「スッテン　コロリ」して骨折した
連れ合いに　自慢

「昔　走り込んで鍛えとるんじゃけぇ　まだまだ若いどぉ」

つるべ落としの秋の日に

風は　北風
厚手のＴシャツ　重ね着し

つるべ落としの秋の日に



『テクテクテクテク』　山裾散歩

撮るものは　無く
話す者にも　会わず

頭を過るのは

自然の猛威　と　ラグビーの興奮

そして

ラガーマンだった亡き兄のこと

―　　もの寂し　ススキの原に　夕間暮れ　　－　

うぅーん ・・・ 庭木も断捨離

風は無く　一面青空が広がって
今日は絶好の・・・・・剪定日和

『カチャカチャ　カチャカチャ』

三脚脚立に上り



『チョキチョキ　チョッキン』

まゆみの生け垣　剪定が済んで



“うぅーん
　庭木も断捨離　　思い切って切るか”

庭の隅　４ｍほどに伸びた　ヒマラヤスギの伐採

曾祖父も使った　年代物の長のこ？　取り出し



先ずは　枝落とし

脚立に　上って　　　『ゴリゴリ　ゴリ』



地面に座り込み　根元を



１０秒　『ゴリゴリ　ゴリ』　２分の休み

『フゥー　ハァー　フゥー　ハァー』

息も　絶え絶え　３０分

「切ったどぉー！！」



明日の　肩　腕が・・・・・・・・

五穀豊穣に 感謝して

五穀豊穣に　感謝して

明日は　
神輿も繰り出す　町内の　一大イベント
八幡神社の例大祭

なんですが・・・・

山裾の
わが地区の住民は　高齢化
神輿は　繰り出せず

祭りの　役目は

　「１，２，３，・・・１０人
　　　これだけ居（お）りゃあ　立てられる」



参道に
我が地区名入りの　御神燈を　たてるだけ



今日の参加者
平均年齢　６８歳

これでも　若手の集まりで

“なんだ！こりゃ なんだ！こりゃ”

風は爽やか　秋の空



少し　やる気の出た　爺さんは

三鍬取り出し　
そろそろ良いか　と　芋ほりを・・・・・

『チョッキン　チョッキン』　ツルを切り
「よいしょ！」『グサ！！』　「よいしょ！」『グサ』

したんですが・・・・・

“なんだ！こりゃ　なんだ！こりゃ”

出てきた芋は・・・・・　
数は少なく　まったく　小ぶり



三株ほど　掘って　「止ぁーめた　止めた」

用意した　藁籠（呼び名　忘れ）　寂しい限り



で・・・・・



少ないうえに　鍬切れ　 多し