「待て,待て,待て,待て,もう少し待て,そこで待て」
「ケイタイ取ってくる,写してやるから,逃げるなよ」
野良猫『しろ』に念力をおくります。
『しろ』は,冬の間,よく我が家の庭に現れていました。
じっと庭石の陰に潜み,小鳥を狙っていました。
ミカンを啄む『メジロ』,ピョンピョンと動き回る『シメ』が目当てでした。
「ニャー,ミャオオー,ニャー,ニャオー」
『しろ』が,畑の隅に置いた石の上に座って鳴いています。
今日の『しろ』はこれまでの様な,お一人様ではありません。
甘えたように鳴き交わす,お相手がいます。
『しろ』のお相手は,身体が大きく,全身茶色,その茶色の毛と尻尾は長めです。
一瞬,
“『しろ』が『キツネ』に恋”
と思ったほどです。
“猫の恋の季節は,まだ寒い2,3月のはずなんだけどなぁ”
これまで猫を飼って,身近に観察したことは有りません。
「猫の世界」についての知識も全く無いのですが,雰囲気はまるで恋人同士です。
「ルンルン♪,ルンルン♪」
「コラコラ,逃げるなぁー」
見つかってしまいます,『しろ』に。
冬中,『しろ』が庭に現れるたび,追っ払っていました。
『しろ』は,学習しているんです。
「あの白髪の爺さんは敵だ」
『しろ』は一目散に逃げていきます,茶色の恋人もつられて逃げます。
『しろ』の“逢瀬”を,写し損ねました。
“おっ,今日も立ってる,「あの人」が”
「あの人」は,警備員です,下水工事中の交通整理をしています。
交通整理とはいえ,本来居なくても良いような場所です。
一日中立っていても,私か,たまに宅配便の軽四,郵便のバイクしか通らない場所です。
「あの人」が立っている場所は,車より頻繁に『しろ』が行き交う場所です。
“「あの人」に『しろ』の撮影を頼んでみようかなぁ”
“どうせ,ヒマなんだから”
「ケイタイ取ってくる,写してやるから,逃げるなよ」
野良猫『しろ』に念力をおくります。
『しろ』は,冬の間,よく我が家の庭に現れていました。
じっと庭石の陰に潜み,小鳥を狙っていました。
ミカンを啄む『メジロ』,ピョンピョンと動き回る『シメ』が目当てでした。
「ニャー,ミャオオー,ニャー,ニャオー」
『しろ』が,畑の隅に置いた石の上に座って鳴いています。
今日の『しろ』はこれまでの様な,お一人様ではありません。
甘えたように鳴き交わす,お相手がいます。
『しろ』のお相手は,身体が大きく,全身茶色,その茶色の毛と尻尾は長めです。
一瞬,
“『しろ』が『キツネ』に恋”
と思ったほどです。
“猫の恋の季節は,まだ寒い2,3月のはずなんだけどなぁ”
これまで猫を飼って,身近に観察したことは有りません。
「猫の世界」についての知識も全く無いのですが,雰囲気はまるで恋人同士です。
「ルンルン♪,ルンルン♪」
「コラコラ,逃げるなぁー」
見つかってしまいます,『しろ』に。
冬中,『しろ』が庭に現れるたび,追っ払っていました。
『しろ』は,学習しているんです。
「あの白髪の爺さんは敵だ」
『しろ』は一目散に逃げていきます,茶色の恋人もつられて逃げます。
『しろ』の“逢瀬”を,写し損ねました。
“おっ,今日も立ってる,「あの人」が”
「あの人」は,警備員です,下水工事中の交通整理をしています。
交通整理とはいえ,本来居なくても良いような場所です。
一日中立っていても,私か,たまに宅配便の軽四,郵便のバイクしか通らない場所です。
「あの人」が立っている場所は,車より頻繁に『しろ』が行き交う場所です。
“「あの人」に『しろ』の撮影を頼んでみようかなぁ”
“どうせ,ヒマなんだから”