「『もう一日待て』と,あれほど教えてやったのに」
今日の雨の日を選んで咲いた,庭のボタンに言ってます。
「もう一日待て」と教えてやったボタンは,“長寿ボタン”ではありません。
二十年ほど前に植えた「海峰」という品種のボタンです。
「海峰」は薄桃色の花弁を,何重にもつけ,花の周りも大きくなります。
ボタンの花言葉は「王者の風格」だそうです。
「海峰」は,まさにそれに相応しい花の雰囲気を漂わせて咲きます。
握りこぶし大の蕾から一晩で,あでやかに変身しています。
暫く眺めて・・・と期待しますが,裏切られます。
雨です。
雨水があたり,花弁の外側は今にも落ちそうになります。
花の重さが増します。
その重さに,茎が耐えられなくなります。
花全体がうなだれます。
うなだれたボタンは「王者の風格」には,似つかわしくなくなるんです。
「海峰」は,去年も一昨年もその前も,わざわざ雨の日を選んで咲きました。
「海峰」が「王者の風格」を漂わせられるのは僅かです。
明日から二,三日は,晴れの予報です。
今にも蕾が開きそうだった昨日,「海峰」に教えてやったんです。
「明日は雨,明日咲いたら『王者の風格』がだいなしだ,
明後日からは,暫く晴れだ,
学習しろ,もう一日待て,毎年同じ失敗を繰り返すな!!」
念を押して教えてやりましたが,「海峰」は学習しません。
今年も,雨の日を選んで咲いてしまいました。
傘を差しかけて,「王者の風格」を雨から守る方法があるのは知っています。
実際に傘を差しかけられたボタンを,ニュースで見た事もあります。
もしかすると,「海峰」が言っているかもしれません。
『学習しないのは,君だ!!』
今日の雨の日を選んで咲いた,庭のボタンに言ってます。
「もう一日待て」と教えてやったボタンは,“長寿ボタン”ではありません。
二十年ほど前に植えた「海峰」という品種のボタンです。
「海峰」は薄桃色の花弁を,何重にもつけ,花の周りも大きくなります。
ボタンの花言葉は「王者の風格」だそうです。
「海峰」は,まさにそれに相応しい花の雰囲気を漂わせて咲きます。
握りこぶし大の蕾から一晩で,あでやかに変身しています。
暫く眺めて・・・と期待しますが,裏切られます。
雨です。
雨水があたり,花弁の外側は今にも落ちそうになります。
花の重さが増します。
その重さに,茎が耐えられなくなります。
花全体がうなだれます。
うなだれたボタンは「王者の風格」には,似つかわしくなくなるんです。
「海峰」は,去年も一昨年もその前も,わざわざ雨の日を選んで咲きました。
「海峰」が「王者の風格」を漂わせられるのは僅かです。
明日から二,三日は,晴れの予報です。
今にも蕾が開きそうだった昨日,「海峰」に教えてやったんです。
「明日は雨,明日咲いたら『王者の風格』がだいなしだ,
明後日からは,暫く晴れだ,
学習しろ,もう一日待て,毎年同じ失敗を繰り返すな!!」
念を押して教えてやりましたが,「海峰」は学習しません。
今年も,雨の日を選んで咲いてしまいました。
傘を差しかけて,「王者の風格」を雨から守る方法があるのは知っています。
実際に傘を差しかけられたボタンを,ニュースで見た事もあります。
もしかすると,「海峰」が言っているかもしれません。
『学習しないのは,君だ!!』