愛の話 幸福の話集英社このアイテムの詳細を見る |
書名 :愛の話 幸福の話
著者名 :美輪明宏
出版社 :集英社
刊行年 :2002/06/30
日付 :2006/04/25
定価 :1,500円
入手法 :図書館
読書ペース/分 2.77P
評価:◎
今月 19冊目 今年 75冊目
【書抜き】
*恋は消えていくもの、愛は残るもの。
*恋は愛に変質する可能性があるのです。
*正負の法則
すべての事柄にはプラスとマイナス、つまりよい面と悪い面が同じだけあるという、美輪さんの持論。恋愛、家族、仕事などあらゆる人生の悩みを解決し、幸福に生きるための人生の法則。
*永遠に幸せでいる方法はたったひとつ。
感謝の心を忘れないことです。
そうすれば、幸せはいつまでも、いくらでも
自前で調達できます。
*自分に誇りを
「いいかげんなヤツだ」とだれに言わせてなるものか。
そんな自分に対する恥と誇りがあれば、
一生悔いのない快い人生を送ることができるのです。
*苦労が絶えない、試練の連続だ、そういう人は魂の上級試験を受けさせられていると思えばいいのです。何かのせいにしたり、誰かを恨んだりするからよけいにつらくなる。自分が自分を育てる親であり、師であり、子でも弟子でもあるのだと思ってください。すると自分を信じ愛する力も湧いてきます。
*自分の時間の単位を主軸にして生きている人は焦らないですむのです。年齢なんてただの数字。個人差です。肉体も精神も年齢とは関係ないという事実に意識をもつことです。
*この世にある美しいもの、生活を豊かにする知恵、礼儀作法、言葉遣い、思いやり、心の交流。
*教養を積み重ねれば、目線は高く、視野は広大になり、見えるものがふえていきます。比べるものも増えていくのです。
*けじめのない会話が、人間関係の秩序を乱しています。
この状況を救うには、美しい言葉に触れるしかありません。日本古来からの本を読み、たくさんの美しい言葉や素敵な表現を自分の中にストックするのです。小説や詩にはさまざまな描写が出てきます。風の匂い、せせらぎの音、空の色。そのディテールを自分なりにイメージし、言葉で記憶していくのです。
【コメント】
*美しく、愛にあふれた幸福な人生をおくるためのメッセージ。
*美輪さんの持論である、「正負の法則」、「文化は心のビタミン」を軸として書かれている。
*この本では、美しいものに触れることの重要性を痛感させられた。
*美輪さんの自伝「紫の履歴書」で感じた表現の美しさも、美輪さんの教養から生まれているのだ。
*ますます、美輪ワールドに引き込まれていきそうになる。