眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

スザンヌ・ヴェガ

2005-06-03 | 音楽
最近の彼女については知らない。
初めてのアルバム「街角の詩」。このアルバムがとても、とても好きだった。そうして今でも変わらず好きだ。

彼女のウィスパー・ヴォイスがギターのアルペジオにのせて流れてくると、切ないような哀しいような、そんな気持ちになるんだ。こころのどこかをそっと、震わせる。
スザンヌ・ヴェガがこのアルバムを出した頃、いろんな音楽を僕はめまぐるしく聴いていた。
ジャニス・ジョプリンの魂の声、レノンのメッセージについて、フリー、カクタス、ジェフ・ベック、キャメル、フロイド、そして沢山の天才と云われたギタリスト達。

ちょうど、MR・BIGやブルー・マーダー、バッド・ランズがたてつずけにシーンに現れた。
友達はイングヴェイのフレーズを一生懸命練習するのに必死だった。スティヴ・ヴァイがソロアーティストとして頭角を現し、ヴァーノン・リードやグレック・ハウ達がまだ黒人メタルギタリストとして珍しがられた。
両手タップするベーシスト、マイケル・マンリングのアルバムを探す日々が続いた。
ビリー・シーン、スチュワート・ハム、ランディー・コーヴェンなんて方々が人気の的だった。

僕もあの頃、みんな好きだった。
でも、やっぱり時が経って手元にあるアルバムは、この「街角の詩」だった。

「ルカ」という曲が爆発的に売れ、彼女をスターダムに押し上げた。
何かの授賞式で、ノミネートされたヴェガは、フォークギター一本だけぶらさげて歌い出した。
いつもの、語りかけるような声で。

このアルバムは僕にとっては宝物で年中無休なのだが、どちらかというと寒い日や雨の日に聴くととても、こころに響くんだ。


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