けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

16年を経て

2013-10-09 23:10:52 | football
ウィルス情報:16人がいない
マドリーから見たら、もはや恐怖でしかないインターナショナルウィークです。トップチーム23人中、16人がそれぞれに召集されていっています。誰1人、怪我なく戻ってきますように。

スペイン代表:イケル、アルベロア、セルヒオ・ラモス、イスコ
 10月11日(金)W杯予選 ベラルーシ(マジョルカ)
 10月15日(火)W杯予選 グルジア(アルバセテ)

ドイツ代表:ケディラ
 10月11日(金)W杯予選 アイルランド(ケルン)
 10月15日(火)W杯予選 スウェーデン(ストックホルム)

フランス代表:バラン、ベンゼマ
 10月11日(金)親善試合 オーストラリア(パリ)
 10月15日(火)W杯予選 フィンランド(パリ)

ポルトガル代表:ペペ、コエントラン、クリスチアーノ・ロナウド
 10月11日(金)W杯予選 イスラエル(リスボン)
 10月15日(火)W杯予選 ルクセンブルク(コインブラ)

クロアチア代表:モドリッチ
 10月11日(金)W杯予選 ベルギー(ザグレブ)
 10月15日(火)W杯予選 スコットランド(グラスゴー)

アルゼンチン代表:ディ・マリア
 10月11日(金)W杯予選 ペルー(ブエノスアイレス)
 10月15日(火)W杯予選 ウルグアイ(モンテビデオ)

ブラジル代表:マルセロ
 10月12日(土)親善試合 韓国(ソウル)
 10月15日(火)親善試合 ザンビア(ペキン)

スペインU-21:カルバハル、モラタ、ヘセ
 10月10日(木)U-21EURO予選 ボスニア(ムルシア)
 10月14日(火)U-21EURO予選 ハンガリー(カルタヘナ)

W杯予選も佳境で、勝ち抜けが決まった国、2位抜けプレーオフ濃厚な国、予断を許さない国……厳しい試合になるところもけっこうありそうです。ブラジル代表はまた欧州で親善試合かな、とか勝手に思い込んでたら、東アジア遠征ですか…マルセロ、代表行くたびに怪我してくる気がして、本当に心配。


モラタについて
el Economista.esというサイトの、ニュースというよりはコラム記事。この2人、似ていると言えるのかどうか……。
意味が取りきれなかったところが何か所かあり、いつも以上にかなり大雑把に訳してます、ご了承を。
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この数週間、レアル・マドリーは、白のFWに関する議論で凝り固まっている。カリム・ベンゼマが憂鬱にはまりこんでいる一方で(CLガラタサライ戦で2ゴールして以来、得点がない)、アルバロ・モラタは、彼を白のファンたちのお気に入りにするようなゴールを決めている(先週の土曜のように)ことに加え、その不屈の精神をもって力強い歩みを進めている。
そして観衆は、この種の議論に慣れたレアル・マドリーのセンターFWのポジションに、完全に出来上がったスターではなくこの若者を望んでおり、また同時に、よく似通った2人の選手の競い合いも望んでいる。16年前のこと。アルバロ・モラタとフェルナンド・モリエンテスの間のパラドックス、あるいはカンテラーノが、先にあげた例のように、レアル・マドリーでのポジションにふさわしいとどのように示すことができるか。

厳しいスタート
1997年の夏のこと。この年のレアル・マドリーは、リーガ王者の栄誉をもって、翌シーズンの準備を始めていた。前シーズン、ファビオ・カペッロの指揮下で、ロレンソ・サンス会長のチームはリーガのタイトルを再び奪取していた。そう、しかし欧州を犠牲にした後で。96/97は、白のチームが、欧州の大会をどれも戦わなかった最後のシーズンだった。
チームには、ミヤトビット、シュケル、ロベルト・カルロス、セードルフ、パヌッチ、いるくなーといった選手たちが所属し、この夏のマーケットでさらに補強を行うことが求められていた。
夏のマーケットがオープンするときには当然そうだが、この1997年も、白のファンたちは、前年と同じような浪費が繰り返されることを予想していた。そうはならなかった。わずか2人の若い選手、若いFWが加入した。「セプティマ」(7個目)の欧州チャンピオンズの奪取を願うレアル・マドリーと契約したのは、カナバルとモリエンテスだった。
批判の声はすぐに聞こえてきた。第1には、700万ペセタで、セグンダのメリダからベルナベウに到着したカナバルに対してだった。
一方のモリエンテスは、スペイン代表に近づいてもいなかった(代表入りは数年後)。サラゴサで素晴らしい2シーズンを過ごした後の加入で、その前のアルバセテ所属時にプリメーラデビューを果たしていた。この時21歳、それまでのプリメーラ3シーズンで挙げた得点はわずか33ゴールだった。
「モリエンテスとカナバルみたいなのがいるレアル・マドリーで、欧州チャンピオンズリーグを獲れると本当に思うのか?」 ラジオやテレビでは、しばしばそういった声が聞かれた。そのとおりだ。
彼らは、レアル・マドリーが望む輝かしい選手であると思われておらず、さらには、ファンに強く望まれる選手ともみなされていなかった。チャマルティンの観衆が望んでいたフランス人選手クリスチアン・カランブーがこのシーズンに加入したが、それはこの夏のことではなく、冬だった。

スターの犠牲
だから、シーズンが始まると、新たにチームを率いることになったユップ・ハイン家巣ははっきりした態度を示した。彼の選ぶセンターフォワードは、ダボル・シュケルだった。新加入選手を使うリスクなど犯さない。
しかし、少しずつこのドイツ人監督の好みが変わり始めていった。また何よりも、白の観衆がそうだった。シュケルは、彼のベストパフォーマンスからコースを外れはじめ、一方でモリエンテスが、最初は控えから、その姿勢とゴールとで、与えられた時間を活かしていった。しかしカギになったのは、ベルナベウの見解がすぐにはっきりしたこと。彼らは、1年前にはリーグ戦王者に導いた9番ではなく、このスペイン人を先発にと望んだのだ。
「モロ」を望むチャントがどの試合でもコンスタントに聞こえ、それはモリエンテスが最終的に、リーガでもUEFAチャンピオンズ・リーグでも先発になるまで続いた。チャンピオンズでは、少しずつ、一歩一歩、チームはアムステルダムでのファイナルに向けて進んでいった。ファイナル、モリエンテスは、ミヤトビッチとラウルとともに先発し、ロス・メレンゲスの攻撃トリデンテは、ジネディーヌ・ジダンのユベントスの前で、ビッグイヤーを掲げた。

類似するキャリア
この状況は、我々が見ている通り、モラタの例と多くの点が似通っている。カンテラーノで、モリエンテス同様に21歳で、レアル・マドリーのトップチームに所属する。もちろん、プリメーラでの経験はモリエンテスの方が多く、一方モラタは既にこの3シーズン、トップチームと共に過ごしている。バルデベバスのロッカールームで、何が起こっているかよくわかっている。
モラタは、既に引退した白の選手(モリエンテス)同様、その前を行くスター選手(カリム・ベンゼマ)がいる場合には当然そうなるように、控えとしてスタートしている。しかしながら、モラタもまた、スタメンのポジションを横目に見ながら、レアル・マドリーで先発できるのだということ示し始めている。そういった責任を負うには彼はまだ若すぎると考える、クラブ内の権威筋の声を越えて。

そういう声があるのか? 1997年に、モリエンテスがダボル・シュケルを抜いて、先発イレブンに名を連ねた時もそうだった。しかし、今回のケースも当時の場合も、観衆のプレッシャーは流れを戻すことを阻止できるであろうし、既に土曜日にバレンシアで救ったチームの先発として、モラタの登場を強硬に推していくだろう。
この若い白のカンテラーノは、彼の挑戦が不可能ではないこと、16年前のモリエンテス同様に、この10年、20年で過去のカンテラーノ(ラウル、ブトラゲーニョ…)が成し遂げたのと同様の成功(ドアを開け、ポジションを得る)をおさめるポテンシャルがあることを、理解している。

白の先発イレブンに到達しうる彼のポテンシャルが、最終的に、何年も前にモリエンテスが成し遂げたものと同じだけのものであるかどうか、誰がわかるだろうか。彼が、彼混迷の時にあるレアル・マドリーがデシマを達成するのを助ける、欧州カップ戦の新たなストライカーにもなるものかどうか、誰がわかるだろうか。
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