2日目、ダブルセッション
プレシーズン2日目、公式の映像等を見ていても、まだまだフィジカルメニューがみっちりといった感じです。この日は午前、夕方のダブルセッション。モラタとカゼミロは、一部違うメニューを割り当てられているそうで、2人とも移籍の可能性が高いからだと思いますが、いよいよなのかな……。
デシマの代償?
ワールドカップが終了、新シーズンも始まりました。全体的に波乱万丈というか、マドリーから参加した選手たちの多くにとっては、想像もしなかったような辛酸をなめる(?)羽目に……。トーナメントの大会だけに、すべての選手が幸せな思いをできるわけではないですが、でもちょっといろいろありすぎのよう気が。デシマの成功があった分、その落差が辛い結果が多々ありました。ASがまとめたマドリーの選手たちのW杯寸評に、個人的に感じたことも混ぜて、総集編。
スペイン代表
カシージャス
W杯グループステージのサプライズ、スペイン代表の大失態を象徴する存在になってしまいました。もともと弱点だと言われていたハイボール処理や飛び出しの悪さ等、これまでは「サン・イケル」の神がかり瞬発力等でカバーできていたものが、この大会では動きが緩慢で、読みや判断もことごとく裏目に出てしまった。「この程度のミス」とか開き直れたらよかったんでしょうが、そこが真面目なカシージャスのせいか、引きずったままの印象……。180分間で7失点、最終戦は出番なし。悲しすぎる終わり方。
セルヒオ・ラモス
CLバイエルン戦、ファイナルの大活躍で、バロンドールも狙える、と言われるほどだったのに。オランダ戦5失点、チリ戦2失点。ドタバタの守備ラインは目を覆うばかりでした。負け惜しみを言うなら、相方がペペ(もしくはバラン)だったらあんな大崩れはしなかった……かも。失意の大会ではありましたが、戦う姿勢は失わず3試合に出場、大敗後にマスコミ対応もし、最終戦ではキャプテンマーク。次期リーダーらしい言動を見せていたのはさすがラモス。
シャビ・アロンソ
オランダ戦、PKで先制点! までは良かったんですが、やはり総崩れしていったチームの流れに巻き込まれていった感が。ファウルをしたらそこからのセットプレーで失点したり、悪い流れの中でのパスミスが目立ったり。さらに、敗退決定後の自己批判コメントがチーム内の一部選手の反発を招き、釈明までする羽目に。芯の強い選手ではありますが、最後はやりづらかっただろうと思います。アルベロアがいたらよかったのになあ……。年齢的にもタイミング的にも潮時と言われるでしょうが、代表の試合でもいるといないとでは中盤の管理がだいぶ違うと思うんですが。
ポルトガル代表
クリスチアーノ・ロナウド
シーズン終盤からのだましだましの出場が悪い方向に。コンディションは最後まで完ぺきには程遠い状態、でも結局3試合フル出場せざるをえなかった。いつもなら何事もなく入るシュートがことごとく決まらないのは、違う選手を見ているような気分でした。ポルトガル代表全体として、チーム全体の良コンディション、ラッキーボーイ的な選手の登場等の運があればもう少しいけたかもしれませんが、どちらもかなわず。怪我人続出、選手層が薄い中では、厳しい戦いでした。
コエントラン
シーズン終盤から調子を上げ、強化試合でも調子良さそうで期待していたところに、まさかの初戦での負傷交代。ハムストリングにグレードIIの損傷で、そのまま大会終了に。出場時間は60分程度。あんまりすぎる。
ペペ
問題外。の一言で片づけてしまいたい。初戦、実際に当たっていたかどうかは別として、まったくしなくていい恫喝カラミで、前半のうちに退場に。これがなかったら、初戦の失点はもっと少なかったかも、1人少ない中で走りまくっていたコエントランが負傷することもなかったかも……。良いシーズンを送っていただけに、余計に残念な印象に。
クロアチア代表
モドリッチ
髪が短いと、やっぱり見つけにくい。全試合を見られたわけではないのですが、どうしても守備寄りの仕事が多くて、攻撃にはあまり絡めなかった印象でした。チームの要であることは間違いないと思うんですが。疲労のたまり具合も半端なかったと思います。新シーズンまでに、十分な休養を取って、リフレッシュしてくれたらそれでいいです。あと、髪は伸ばしておいてほしい…。
フランス代表
ベンゼマ
準々決勝での敗退でしたが、かなり良い印象を残せた、充実の大会だったと思います。若い選手の多いフランス代表で、自身がフランスの攻撃の中心という落ち着き、中堅なりの余裕が感じられました。自分で打たずともまわりを使う上手さはマドリーでの普段の仕事通り、アシストもゴールも、良い仕事をしました。ま、欲を言うなら、決勝トーナメントに入ってからの2試合でも結果を出してほしかった。ドイツ戦でも、チャンスはあったわけですし。
バラン
大会途中で胃腸炎をやったり脱水症状になったりボールで頭を強打したりと何かとコンディションが心配でしたが、膝の方は何も問題がなかったようで、一安心。ベンゼマが攻撃の中心なら、バランは守備の中心。いつもどおりの冷静で落ち着いたディフェンスを見せていました。唯一といっていい失点場面のミスが、チーム敗退の決勝点になってしまったのが非常に残念ではありましたが。出場した中でファウルをまったく犯さなかったそうで、それ自体はすごく誇れることなんですが、敢えてキツく行くこともこれからは覚えてほしい。イエロがいますし。
ブラジル代表
マルセロ
まさかの大会初ゴール(オウンゴール)には絶句しましたが、スコラーリには信頼されていたようで、最後の試合を除き、すべて先発フル出場。サイドからの攻撃の起点、シュートにまで絡んでいくこともあり、アシストも。存在感があったと思います。準決勝では、上がったサイドを突かれ、あっという間の大量失点で……でもマルセロが上がらなければブラジルの攻撃は……。あの痛手が記憶から消えることはないと思いますが、まだ若くてこれからもセレソンの中心選手の1人であるはずで、ここからまた強く、大人の選手になってくれればと思います。マドリーのためにも。
アルゼンチン代表
ディ・マリア
キレの良いドリブル、他人の分まで走る疲れを知らない献身性はいつものまま。エースが別にいたとしても、攻撃の中心はディ・マリアでした。シュートがなかなか決まらないのは、これもまあいつものままでご愛嬌ですが、延長でゴールを決め、ハートも作ってヒーローに。なのに、走り続けた弊害か、準々決勝で遂に壊れてしまった。最後まで再出場を目指したようでしたが、ファイナルの出場もかなわず。あの涙、悔しかっただろうに、出たかっただろうに。あまりにもむごい巡り合わせでした。
大会中は(後も)さんざんに移籍のネタが出回ってますが……Di Maria Quedate, por favor.
ドイツ代表
ケディラ
ディ・マリアのファイナル出場が難しい中、マドリーファンに残されたのはケディラの雄姿……と思ったら、まさかの直前負傷なんて。でもこれで、同じ年にCLとW杯を制した10人目の選手となったそうです。思えば、シーズン中の代表の試合で膝の靭帯を損傷、W杯は無理ではと言われたところから、あきらめずに間に合わせてきての戴冠、本人としては感慨もひとしおだろうと思います。中盤での存在感、攻撃にも積極的で、特に「あの試合」では好パフォーマンスでした。が、こちらもディ・マリア同様、移籍のネタが……。
ケディラ(FB)
「知っておいてほしいこと。昨日(ファイナル)僕はプレイできなかった。ウォームアップの最中に、左のふくらはぎに大きな問題を抱えてしまったから。10分間ならいける確信があった。たぶん15分くらいなら。でも、それ以上は無理。監督に、僕の最大の夢の1つ、W杯ファイナルでプレイできないと伝えるのは、僕の人生の中でも最も厳しい決断だった。でももし僕が違う決断をしていたら、誰かが僕と交代しないといけない。僕にとっては本当に辛いことだった。でも結局は、ドイツの勝利のために最高の決断をできた。チームすべてに感謝している。勝利したこと、この素晴らしい日を過ごせたことに。」
プレシーズン2日目、公式の映像等を見ていても、まだまだフィジカルメニューがみっちりといった感じです。この日は午前、夕方のダブルセッション。モラタとカゼミロは、一部違うメニューを割り当てられているそうで、2人とも移籍の可能性が高いからだと思いますが、いよいよなのかな……。
デシマの代償?
ワールドカップが終了、新シーズンも始まりました。全体的に波乱万丈というか、マドリーから参加した選手たちの多くにとっては、想像もしなかったような辛酸をなめる(?)羽目に……。トーナメントの大会だけに、すべての選手が幸せな思いをできるわけではないですが、でもちょっといろいろありすぎのよう気が。デシマの成功があった分、その落差が辛い結果が多々ありました。ASがまとめたマドリーの選手たちのW杯寸評に、個人的に感じたことも混ぜて、総集編。
スペイン代表
カシージャス
W杯グループステージのサプライズ、スペイン代表の大失態を象徴する存在になってしまいました。もともと弱点だと言われていたハイボール処理や飛び出しの悪さ等、これまでは「サン・イケル」の神がかり瞬発力等でカバーできていたものが、この大会では動きが緩慢で、読みや判断もことごとく裏目に出てしまった。「この程度のミス」とか開き直れたらよかったんでしょうが、そこが真面目なカシージャスのせいか、引きずったままの印象……。180分間で7失点、最終戦は出番なし。悲しすぎる終わり方。
セルヒオ・ラモス
CLバイエルン戦、ファイナルの大活躍で、バロンドールも狙える、と言われるほどだったのに。オランダ戦5失点、チリ戦2失点。ドタバタの守備ラインは目を覆うばかりでした。負け惜しみを言うなら、相方がペペ(もしくはバラン)だったらあんな大崩れはしなかった……かも。失意の大会ではありましたが、戦う姿勢は失わず3試合に出場、大敗後にマスコミ対応もし、最終戦ではキャプテンマーク。次期リーダーらしい言動を見せていたのはさすがラモス。
シャビ・アロンソ
オランダ戦、PKで先制点! までは良かったんですが、やはり総崩れしていったチームの流れに巻き込まれていった感が。ファウルをしたらそこからのセットプレーで失点したり、悪い流れの中でのパスミスが目立ったり。さらに、敗退決定後の自己批判コメントがチーム内の一部選手の反発を招き、釈明までする羽目に。芯の強い選手ではありますが、最後はやりづらかっただろうと思います。アルベロアがいたらよかったのになあ……。年齢的にもタイミング的にも潮時と言われるでしょうが、代表の試合でもいるといないとでは中盤の管理がだいぶ違うと思うんですが。
ポルトガル代表
クリスチアーノ・ロナウド
シーズン終盤からのだましだましの出場が悪い方向に。コンディションは最後まで完ぺきには程遠い状態、でも結局3試合フル出場せざるをえなかった。いつもなら何事もなく入るシュートがことごとく決まらないのは、違う選手を見ているような気分でした。ポルトガル代表全体として、チーム全体の良コンディション、ラッキーボーイ的な選手の登場等の運があればもう少しいけたかもしれませんが、どちらもかなわず。怪我人続出、選手層が薄い中では、厳しい戦いでした。
コエントラン
シーズン終盤から調子を上げ、強化試合でも調子良さそうで期待していたところに、まさかの初戦での負傷交代。ハムストリングにグレードIIの損傷で、そのまま大会終了に。出場時間は60分程度。あんまりすぎる。
ペペ
問題外。の一言で片づけてしまいたい。初戦、実際に当たっていたかどうかは別として、まったくしなくていい恫喝カラミで、前半のうちに退場に。これがなかったら、初戦の失点はもっと少なかったかも、1人少ない中で走りまくっていたコエントランが負傷することもなかったかも……。良いシーズンを送っていただけに、余計に残念な印象に。
クロアチア代表
モドリッチ
髪が短いと、やっぱり見つけにくい。全試合を見られたわけではないのですが、どうしても守備寄りの仕事が多くて、攻撃にはあまり絡めなかった印象でした。チームの要であることは間違いないと思うんですが。疲労のたまり具合も半端なかったと思います。新シーズンまでに、十分な休養を取って、リフレッシュしてくれたらそれでいいです。あと、髪は伸ばしておいてほしい…。
フランス代表
ベンゼマ
準々決勝での敗退でしたが、かなり良い印象を残せた、充実の大会だったと思います。若い選手の多いフランス代表で、自身がフランスの攻撃の中心という落ち着き、中堅なりの余裕が感じられました。自分で打たずともまわりを使う上手さはマドリーでの普段の仕事通り、アシストもゴールも、良い仕事をしました。ま、欲を言うなら、決勝トーナメントに入ってからの2試合でも結果を出してほしかった。ドイツ戦でも、チャンスはあったわけですし。
バラン
大会途中で胃腸炎をやったり脱水症状になったりボールで頭を強打したりと何かとコンディションが心配でしたが、膝の方は何も問題がなかったようで、一安心。ベンゼマが攻撃の中心なら、バランは守備の中心。いつもどおりの冷静で落ち着いたディフェンスを見せていました。唯一といっていい失点場面のミスが、チーム敗退の決勝点になってしまったのが非常に残念ではありましたが。出場した中でファウルをまったく犯さなかったそうで、それ自体はすごく誇れることなんですが、敢えてキツく行くこともこれからは覚えてほしい。イエロがいますし。
ブラジル代表
マルセロ
まさかの大会初ゴール(オウンゴール)には絶句しましたが、スコラーリには信頼されていたようで、最後の試合を除き、すべて先発フル出場。サイドからの攻撃の起点、シュートにまで絡んでいくこともあり、アシストも。存在感があったと思います。準決勝では、上がったサイドを突かれ、あっという間の大量失点で……でもマルセロが上がらなければブラジルの攻撃は……。あの痛手が記憶から消えることはないと思いますが、まだ若くてこれからもセレソンの中心選手の1人であるはずで、ここからまた強く、大人の選手になってくれればと思います。マドリーのためにも。
アルゼンチン代表
ディ・マリア
キレの良いドリブル、他人の分まで走る疲れを知らない献身性はいつものまま。エースが別にいたとしても、攻撃の中心はディ・マリアでした。シュートがなかなか決まらないのは、これもまあいつものままでご愛嬌ですが、延長でゴールを決め、ハートも作ってヒーローに。なのに、走り続けた弊害か、準々決勝で遂に壊れてしまった。最後まで再出場を目指したようでしたが、ファイナルの出場もかなわず。あの涙、悔しかっただろうに、出たかっただろうに。あまりにもむごい巡り合わせでした。
大会中は(後も)さんざんに移籍のネタが出回ってますが……Di Maria Quedate, por favor.
ドイツ代表
ケディラ
ディ・マリアのファイナル出場が難しい中、マドリーファンに残されたのはケディラの雄姿……と思ったら、まさかの直前負傷なんて。でもこれで、同じ年にCLとW杯を制した10人目の選手となったそうです。思えば、シーズン中の代表の試合で膝の靭帯を損傷、W杯は無理ではと言われたところから、あきらめずに間に合わせてきての戴冠、本人としては感慨もひとしおだろうと思います。中盤での存在感、攻撃にも積極的で、特に「あの試合」では好パフォーマンスでした。が、こちらもディ・マリア同様、移籍のネタが……。
ケディラ(FB)
「知っておいてほしいこと。昨日(ファイナル)僕はプレイできなかった。ウォームアップの最中に、左のふくらはぎに大きな問題を抱えてしまったから。10分間ならいける確信があった。たぶん15分くらいなら。でも、それ以上は無理。監督に、僕の最大の夢の1つ、W杯ファイナルでプレイできないと伝えるのは、僕の人生の中でも最も厳しい決断だった。でももし僕が違う決断をしていたら、誰かが僕と交代しないといけない。僕にとっては本当に辛いことだった。でも結局は、ドイツの勝利のために最高の決断をできた。チームすべてに感謝している。勝利したこと、この素晴らしい日を過ごせたことに。」