けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

反省

2009-04-14 23:29:46 | football
日曜のバジャドリー戦では、ハーフタイムでベルナベウから脱走したセルヒオ・ラモス。そもそも、クラブは試合途中で抜ける許可を出していたか出していなかったかについても、情報が錯綜しています。13日の夜時点では、「クラブは許可を出していた」という記事がありましたが、その中にはこんな一節が。

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セルヒオ・ラモスは、姿を隠すこともせず、この闘牛を放映していたカナル・プルスのマイクの前に現れ、論争になることを望まず、自分のチームについて語りすらした。
「僕たちは、バルセロナが失敗するときに追い抜けるよう準備できている。リーガが僕たちマドリーのものになったら素晴らしい。」
友人のタラバンテについては、「この日の闘牛については彼は運がなかったよ。」
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お忍びのフリすらせずに、むしろマイクの前に出ていって、チームの状況とか闘牛の解説とか暢気に語るセルヒオ・ラモスさんでした。これを見ると、脱走した時点では、セルヒオ・ラモスは自分の行為を、たいして悪いと思ってなさそうです(この時点では)。普通、少しは「マズイかな」とか「目立たない方が良いかな」くらい思うよなー。まさにアホの子と言われる所以。



では、本日のセルヒオ・ラモスの記者会見@公式。だいぶざっくり訳ですが。

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Q:あなたがベルナベウを離れたことで論争が起きています。あなたの見解は?
S:まず僕がここにいるのは、何よりもすべてを明らかにするためだ。なぜなら、本質から離れ、小さなことが大きく語られているからだ。僕は誰にも迷惑をかけたいと思っていないが、もし何かするのであれば、ファンとチームメイト、クラブの組織に対し許しを求めたい。僕は試合が終わる何分か前にスタジアムを離れた。それは、友人が彼のキャリアにおける重要な瞬間に、彼を支えてほしいと頼んできたからだ。僕は論争を起こすつもりもなかったし、どのチームメイトに対してもダメージを与えるつもりもなかった。もしクラブが僕に何か罰則を考えているのなら、それを受け入れるだろう。

Q:ミヤトビッチと話し合ったそうですが。
S:僕たちが話し合ったのは個人的な事柄だ。すべてが巻き込まれる前に、このことについて彼と話し合った。もし彼らが罰則に当たると見るなら、僕は完全にそれを負う。もしこのことで煩わされている人がいるなら、僕は許しを求める。なぜなら、一瞬たりとも、それは僕の意図するものではないからだ。

Q:いろいろ言われた中で、一番嫌だと思ったことは?
S:だいたい全部。過剰に騒がれた問題で、大きな論争が生じてしまった。僕たちは、スポーツ面のこと以外は、脇に置いておく必要がある。僕たち誰もがミスを犯すし、すべてが学ぶためには良いことだ。僕のプロフェッショナリズム、忠誠心、クラブへの貢献に疑問を持つ人はいない。僕は常に、すべてをピッチの上に残す。

Q:めまいを起こすようなばかげた事態に巻き込まれるのは奇妙なことだと思いませんか?
S:僕も同じことを強調する。だから、今日ここに来て事態を明らかにしたかったし、話すべきは今まさに問題となるスポーツ面のことだと言いたかった。

Q:罰金は喜んで受け入れる?
S:そうだ。もしクラブ側が罰則に値すると見るなら、僕は何の問題もなくそれを受け入れるだろう。

Q:これまでに、あなたのチームメイトがベルナベウにすら行かない試合が何試合かありました。それは問題ですか?
S:その点について、すべては今日の話だ。誰もが自身の行動や言葉に従う。僕は、自分がしたことの責任を負う。ミスを負うことと学ぶことが必要だ。

Q:あなたがベルナベウを離れたのは、試合が退屈だったからと言われていますが。
S:僕がベルナベウを出たのはハーフタイムだとも言われているけれど、実際のところ、僕がスタジアムを出たのは試合が終わる数分前のことだ。知らないことや信じていること以上のものが話題にされている。僕がはっきりさせるのは、マスコミが出してくるトピックから離れて、プレイを続けリーガを手にするために、僕たちがしなければならないことに身を捧げるということだ。僕はチームがプレイするのを見るのを楽しんでいる。それは僕自身がピッチの中にいようと外にいようと同じことだ。
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反省してます。


1日
下の記事で、マドリー2日間休みと書きましたが、休養は1日だけでした。

食らいつき

2009-04-14 01:05:58 | football

08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 30
Real Madrid C.F. 2-0 Real Valladorid

マドリーの得点:ラウル・ゴンサレス・ブランコ(44)、アリェン・ロッベン(83)

GK:イケル
DF:ミゲル・トーレス、ペペ、カンナバーロ(63、ガゴ)、エインセ
MF:ラス、ロッベン、スナイデル(74、ファンデルファールト)
FW:イグアイン、フンテラール(63、グティ)、ラウル

個人的にはけっこう面白く見てました。確かに攻め込まれてる時間帯があったり、イケルがギリギリでパラドン!など、危ないシーンもありましたが、何か楽しかった。

相変わらずラウルが、ピボーテ、攻守の繋ぎ役、サイドに流れてチャンスメイク、と何でも屋ですが、やっぱりこの人は最前線に置いてこそ。そもそも、ラウルはなんでもやってしまうからいけないんではないでしょうか。「守備? そんなもん知らん」てな感じで、前線でライン裏を狙いつつ待っていればいいのに。点が取れる人をゴールから離すなんてもったいない。でもなー、ラウルがあちこち動いてくれるのが良いんだよなー…。

試合開始時からしばらくは、ラウル今日もゴールから遠いな…と思っていましたが、30分ごろから前線に顔を出す機会が増えてたように思います。そして前半終了間際に立て続けのゴールチャンス。3度目で無事ゴールとなりました。ここぞという一番の場所にぴたりと合わせるのは、さすがラウル。それにアシストのイグアインも、これはうまかった。相手DF2枚に立ちはだかられているのを、ボールを浮かせて抜き、クロス。前節は貴重なゴールを個人技で決めて、また一段と生意気になった感じがします。全部が全部ではないけれど、「俺がやる、俺が打つ」という気持ちが出ている。独善的にならないように、周りがうまく手綱を引いてやれば、良い方向に強さが出て行くのでは…と期待。
後半、ファンデ・ラモスの交代策は、カンナバーロとフンテラールを下げて、ガゴとグティを投入。この交代により、最終ラインが右からラス、ペペ、エインセ、ミゲル・トーレスに。ミゲル・トーレスは、右より左の方が、圧倒的にやり易そうに見えました。右ラテラルでは、クロスも動きもぎこちないように感じるのです。
後半途中、スナイデルが脚を負傷し、ファンデルファールトと交代。そんなに長い時間プレイしたわけでもないし、何かが決定的に良かったとも言えませんが、何か目立つVDV。ラインを十分に確認せず、オフサイドポジションに取り残されつつシュート! というのを2回繰り返す。でも、スペースがあって多少余裕を持ってボールを保持できるような状態だと、VDVにはちょっとわくわくします。もっと見たい気もするけど、この「スペースがあって~」という条件は、普通の試合で最初からというわけにはいかないから…ラフィ、もっとがんばれ。
2点目は、ペペのファウルか?というシーンから大逆襲で、グティの長めのふわっとしたパスがゴール前へ抜けるロッベンに届き、ゴール。ロッベンの落ち着き払った強いシュートも良かった。えらい熱くガッツポーズしてましたね。グティも良かった。


その他いろいろなことをだらだらと
○地震の犠牲者のため、カンナバーロは喪章を巻いて出場。
○ベッカム、ベルナベウに登場。なぜかきっちりスーツなど着込み、8割がた微笑みは絶やさず。でも、右からのクロスについては何か意見が言いたかったに違いない。
○ボルーダ会長に、「Vamos Ganar Liga」と言ったらしいベッカム。まだスペイン語覚えてたのか。いや、そもそも覚えたのか?
○髪をきっちり撫で付けてヒモで止めていたイグアイン。気がついたらバラバラボワボワの山賊になっていた。
○グティカメラ(後にフンテラカメラに代わる)。
○例によってファウルをした途端に「俺!?俺がやったって言うの!?」と審判に食い下がるガゴ。他に誰がやったっていうんですか。ラスにでも、罪をなすりつけるつもりだったんだろうか。
○グティが出てきた際のベルナベウの反応は、概ね拍手。むしろ、拍手大きいじゃないですか。
○そのせいか、この試合のグティさんはご機嫌が良さそうだった。
○2試合出なかった後で、チャンスをつかんだグティ。ここで切り替えて、さあこれから残りのリーガをがんばって! というところでアマリージャを頂戴し、満期を迎えるグティ(WOWOWアナ情報)。嗚呼グティ。
○後半、ペナルティエリアぎりぎりでマドリーのFKのシーン。ラウルとグティにお膳立てしてもらってFKを蹴るイグアイン。贅沢だ。
○90分+αの間、ペペに張り付かれっぱなしだったゴイトムに、しかもファウルまがいで何度か倒されているのに笛を吹いてもらえなかったゴイトムに、さすがに同情した。
○この試合、実はもともと主審はカンタレーホだったはずだった。皆が大好きカンタレーホさんは、CLのチェルシーvsリバプール戦で主審を務めるので急遽替わったとのこと。
○イングランドの皆さん、たっぷりご堪能ください。
○試合終了後、バジャドリの皆さんと旧交を温めあうエインセ。


正直言って、微笑みすぎ。


問題児その2
試合直後に問題になっていたのが、セルヒオ・ラモスのベルナベウからの脱走。サスペンションで試合に出られないのなら、おとなしくスタンドから見てなさい(スタンドからと言ったって、普通に観客席に座っているバレンシアなどとは違い、マドリーの選手&家族の皆さんはガラス張りの温室の中から試合観戦ができるのです)、となるはずが、セルヒオ・ラモスは試合を前半だけ見て、その後スタジアムを後にしたとのこと。ラウルのゴールが見れたら満足だったのか。
セルヒオ・ラモスの行き先は、ラス・ベンタスで行われていた闘牛。しっかり闘牛場で写真も取られてしまってます。MARCAにも、記事が書かれているし、また問題になるのか・・・。
と思ったのですが、試合後にこのことについて聞かれたファンデ・ラモスは、「セルヒオはここにいたけれど、彼の友人である闘牛士のタラバンテを応援しに行ったそうだ」と、クラブは知っていたとも取れる様子。闘牛はさっぱり詳しくないですし、その楽しみ方もわかりませんが、スペイン人の血(もしくはアンダルシア人の血)的には、特例になるような事態だったのかもしれません。
ま、そういう問題じゃない気もしますが。もしかしたら、対外的に大事にしないというだけで、それ相応のお咎めはある、かも。



マドリー、バレンシアともに2日間休養。水曜日にトレーニング再開。