けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

むにむに

2009-04-06 23:21:04 | football
では、バレンシアvsヘタフェの試合感想。

ビジャ、マタ、シルバが3人とも揃ったのはいつ以来だろうか…と思い返してしまいました。代表ウィーク前の試合にはシルバもビジャも間に合ってなかったし、さらにその前も、ビジャは膝の怪我を引きずっていたしシルバも手術箇所の足首の回復過程なのか、筋肉に問題があった。そんな状態のまま代表に引っ張られていくのには抵抗があったわけですが、デル・ボスケがゆるゆると使ってくれたため、全員元気で帰ってきたバレンシアの代表組でした。考えたら、ゴール決めたのは全員スペイン代表ですねえ。
バラハがサスペンション、アルベルダはセントラルにまわらざるを得ず…という切ない事情のため、ピボーテにマヌエル・フェルナンデスとミチェル。左にマタ、中にシルバ、右にパブロでトップがビジャ。4-4-2か4-2-3-1か、後者かな。ヘタフェのプレスがゆるいこともあり、前の4人はそれぞれ思うとおりのことができていたと思います。右でサイドらしい動きをしてクロスを入れるパブロに対し、真ん中から左はビジャ、シルバ、マタの誰がどこにいても良い感じ。左に開くのが好きなビジャ、中に入るマタ、とそれぞれの特徴が生きていたと思います。先制も2点目も、この3人が絡んでいたわけですし。スポーツ紙には「ビジャ、マタ、シルバの3人のマジック(トリオ・デ・マヒコ)」みたいな見出しもあったり。
ミチェルもマヌエル・フェルナンデスも、ドブレピボーテを組むのは初めてだし基本的に2人とも攻撃寄りでありながら、守備の意識はきちんとあったと思います。ミチェルの反転振り向き様シュートとか惜しかったなあ。
急造のバックラインも、よくやっていたと思います。アルベルダは職務に忠実だし、マドゥロもだいぶあのポジションで守ることに慣れてきた感じ。アルビオルは、下の記事の「まっすぐど真ん中」はさすがにちょっと言いすぎですけど、しっかりと右サイドで攻撃参加しつつ、守るとなると早めのタックルでヘタフェの攻撃をつぶすというように、一時期の不安そうな様子もなくなって、これも何よりでした。でも、あの意表をつく攻撃参加には懲りてないんだな……結果が出たから良いんだけど。アルビオルの右はちょっと面白いし、この試合ではメスタージャ中から拍手をいただくほどの出来でしたが……これから定着するの?

この試合サスペンションで欠場とはいえ、バレンシアから出ているスペイン代表選手という話題でも、本来のセントラルという話題でも、一切名前が出されなかったカピタンのマルチェナにひっそり敬礼。ていうかWOWOWのアナ、失礼だ。

ビジャとシルバが下がった後は、モリエンテスにビセンテ、と出てきましたが、この後は特に何かが大きく動くということもなく終了。久方ぶりの連勝、メスタージャもこの日はずっと雰囲気がよく、ブラスバンドや歌、応援の声も良く聞こえていたし、ファイナル・ストレート・ラインのスタートを切るという意味では、非常にいい滑り出しとなりました。

その他
○ビジャ、元気そうで良かった。代表から帰ってきてすぐの頃は、ヘタフェ戦微妙なんて報道もありましたが、なーんにも問題なさそうで。ゴールは両方ともペナルティでしたが、試合の勢いづき方とか、元気なビジャがいると何か違う。
○こちらも負傷・手術箇所は問題ではなさそうだったシルバ。マタへのアシストとか見事でした。相手選手に削られて、レフェリーにそれを取ってもらえない瞬間のキレっぷりが良いです。小動物がキーキー言ってる感じで。
○キレるというのとはまたちょっと違いますが、おとなしそうに見えて、わりと強気の態度に出るパブロが頼もしい。
○適切なタイミングで的確なスライディングを繰り出すマドゥロが、見違えたように見えた。
○ヘタフェにPKを与えることになったファウルには、ミチェルとアルベルダが絡んでいました。アルビオル、アルベルダに何か言ってやっても良いよ。


しかも
バレンシアが狙うCL枠、4位を争っている他のチーム、ビジャレアル、アトレチコ、デポル、マラガ。全部負けたのです。これでバレンシアは、4位ビジャレアルまで2ポイント差の5位です。


誰もがやってみたいと思いつつ出来ないでいることを実行した、アベル・レシノ(アトレチコ監督)


ありがとう、カマーチョとオサスナの皆さん。

Adios a la temporada
そんな浮かれ気分を吹き飛ばすようなニュースを、MARCAから。
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事実は小説より奇なり、というフレーズは腐るほど言いまわされているが、この話の真実性には疑う余地がない。バレンシアのポルトガル人MF、マヌエル・フェルナンデスは、日曜日のヘタフェ戦で、腓骨を骨折したまま1時間以上に渡ってプレイしていたのだ。
信じられない。フェルナンデスは、前半15分か20分頃に、左足首に打撲を受け、試合の残り時間の間何か痛みのようなものを感じていた。しかし彼は、通常通り、試合をコンプリートした。実際、試合終了後はいつもと同じように、シャワーを浴び、重大な怪我をしていることに気づかないまま帰宅した。
今日の朝になって、マヌエル・フェルナンデスがパテルナに到着し、警告アラームがなった。メディカルチームの責任者、アントニオ・ヒネルは、マヌエル・フェルナンデスの左足首のX線写真を見て、戦慄した。驚くべきことに、彼は腓骨を骨折しており、手術が必要な状況だった。
ヒネルは、マヌエル・フェルナンデスは骨が移動してしまうのを避けられるような重要な筋肉を持っていたと明らかにした。また、ヒネル医師が説明したところでは、マヌエル・フェルナンデスのバイオメカニック検査の結果、いずれにしても骨自信に負荷がかかっているのではないということが示されている。
マヌエル・フェルナンデスは、火曜日エンリケ・ガスタルディ外科医の手術を受ける。ガスタルディは、月曜日にビジャレアルのサンティ・カソルラの手術を行っている。カソルラは、土曜日のアルメリア戦で、マヌエル・フェルナンデスと同様の負傷を負っている。ただしヒネル医師によれば、「カソルラの負傷はより深刻なもので、フェルナンデスのものより下の部分だと理解している」としている。
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変だとか痛いかなとか、思ったら言おうよ…まだその頃ならいくらでも代えようがあったのに。
これで、マヌエル・フェルナンデスは「今シーズンに別れ=Adios a la temporada」となってしまいました。せっかくチーム全体が良い方向に動き出したところでのこのニュース。カソルラの負傷と合わせて、残念です。


追加:マヌエル・フェルナンデスのコメント
「本当のことを言うと、ちょっと痛みはあった。でも快適にプレイできていたんだよ。なにが起こったかわかった今は、どうしたら我慢できるかわからない。でも、今シーズンはもう無理だと言うことははっきりしている。」

全治4ヶ月と見られているようで、来シーズン頭に間に合うかどうか、というところでしょうか。落ち着いているようだったけど、ショックだろうなあ。昨日、パテルナから帰るときは、ミゲルが家まで送っていったそうです。

正解

2009-04-06 06:53:38 | football
08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 29
Valencia C.F. 4-1 Getafe

バレンシアの得点:マタ(19)、ビジャ(25=PK)、アルビオル(56)、ビジャ(60=PK)
ヘタフェの得点:カスケーロ(48=PK)

GK:セサル
DF:アルビオル、マドゥロ、アルベルダ、モレッティ
MF:マヌエル・フェルナンデス、ミチェル(61、エドゥ)、シルバ(77、ビセンテ)、マタ
FW:ビジャ(74、モリエンテス)

アルビオルが、正しい方向にゴールを決めてくれただけで、もう満足です。捨て身の攻撃参加、右ラテラルのくせにど真ん中をまっすぐドリブルで持ち上がり誰にもボールを渡さずにシュート。素晴らしい。



モリエンテスの誕生日ゴルはなし。ま、そんな都合よくは行かないか。
試合の詳しい感想とかマドリーの試合とか、また後で。