ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

2 令嬢の子犬 99ページ目

2009-08-03 05:34:44 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【99ページ】


社長     今回のテイスティング対決は、和さんの厚意によって引き分けと

       させて頂きます。

和音     社長、今夜はとても楽しいワイン会でした。

       次回は、真里菜さんとのテイスティング対決ではなく、3人で

       楽しく飲みたいですね。


社長は、和音を玄関まで見送った。部屋に戻ると、専属ソムリエが青ざめていた。


社長     どうしたの?

専属ソムリエ ロ、ロマネ・コンティ!

社長     ロマネ・コンティ?

専属ソムリエ 5本目のラベルは、ロマネ・コンティでした。

社長     おお、ロマネ・コンティだ!

       しかし、残りの2本は、ラ・ロマネとリシュプールのはずだが?

令嬢     私が、内緒でリシュプールの代わりにロマネ・コンティを入れた

       の。

社長     2重のトリックを仕掛けたわけか?

令嬢     そうなの。

       だから和さんが、ロマネ・コンティと答えた時、ドッキとしたの。

       でも、テイスティングしていないので偶然だと思い直したわ!

社長     しかし5本目のワイン名を当てていた!

令嬢     ええ、2重のトリックを見破られたようね?

       私、和さんと結婚したいわ!

社長     ばかなことを!

       真里菜には、婚約者がいるじゃないか。   

            


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