ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 空手家ソムリエ 57ページ目

2010-03-14 06:38:12 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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その後も、オーストラリアのプレミアムワインと会話を楽しんだ。


社長    和さん、オーストラリアワインを楽しんで頂けたでしょうか?

和音    はい、とてもおいしいワインでした。

社長    奥山さんが、空手の瓦割りの演技をしますので、見てください!

和音    瓦の準備がされていたので、期待していました。

社長    奥山さん、お願いします。

空手家   はい!


空手家の奥山は、10枚重ねられた瓦の前に立った。そして、手刀を振り下ろした。


和音    お見事!

社長    10枚の瓦が、真っ二つに割れました!

和音    私だったら、1枚でも素手で割ることができないですね。 

空手家   瓦割り自体は、見た目ほど難しくないのですよ。

      割れやすい作りになっているのです。

和音    本当ですか?

空手家   ただし、急所に打ち込まないといけません。

      急所を外すと、数枚しか割れないのです。 

      空手家が、瓦割りの練習をするのは、枚数を多く割るためではなく、瓦の

      急所に、きれいに打ち込めたかどうか確認のためなのです。

和音    そうでしたか?

      鍛えると、素手が石のように硬くなるので、何枚も瓦を割ることができるのだ

      と思っていました。       


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