ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 ピアニストの音符 123ページ目

2009-12-28 23:52:49 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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 川辺は、一瞬戸惑ったように見えたが、その後何事もなかったように演奏を続け

た。そしてすばらしい演奏が終わった。


社長    すばらしい演奏でした!

      今夜は、和さんと共にシャトー・クリネを楽しみ、先生の失恋の

      話で盛り上がりましたが、和さん、そろそろテイスティング対決を

      お願いしてもよろしいでしょうか?

和音    ええ、いいですよ。

社長    先生に、ノクターン、ポロネーズ、ワルツを演奏していただきまし

      た。

      こちらのシャトー・クリネ2000年の3本が、演奏の時、それぞれ

      ピアノの上に置かれていたワインです。

和音    そうでしたね。

社長    これらのワインは、紙に覆われていますが、ラベルには演奏に合わせ

      て、ノクターン、ポロネーズ、ワルツと書いています。

      和さんと先生、3本の中から1本選んでください!


ピアニスト 和さんからどうぞ。


和音と川辺は1本づつ選んだ。


社長    それでは、先生からテイスティングをお願いします。

      そしてラベルに書かれた曲名を当ててください!


社長の専属ソムリエは、川辺の選んだワインを抜栓し、グラスに注いだ。