３ ルミナリエでデート １１３ページ目

【１１３ページ目】


良子　　　　マスター、こんばんは！

マスター　　いらっしゃい！

良子　　　　和さん、今日は寒いね！

和音　　　　マスター、良子さんにホットワインを！

　　　　　　マスターの作るホットワインは絶品だよ。


マスターがホットワインを作り始めると、店内にワインの香りとレモンとシナモン　　　　　
やクローブのスパイスの香りが広がった。


良子　　　　とてもおいしいわ。

　　　　　　そしてスパイスで体が暖まったわ！　

和音　　　　ホットワインには、シナモンやクローブを使うのが一般的だが、

　　　　　　バニラビーンズを使って、アイスで馴染みのバニラ風味をつけたら

　　　　　　どんなホットワインになるのかと前に考えたことがあるのです。

良子　　　　いいアイデアかも？

マスター　　バニラビーンズを仕入れて、次回作ってみますよ。

和音　　　　それは、楽しみだね？

良子　　　　私も。

　　　　　　明日、仕事がお休みなの。

和音　　　　この後、ルミナリエを見に行こうか？

良子　　　　ええ。

和音　　　　マスター、良子さんに今日のお奨めワインを！

３ 催眠術の師匠 １１２ページ目

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和音　　　畦道さんのすばらしい催眠術でした。

　　　　　そのままテイスティング対決を続けていたら私の負けでしたね？

師匠　　　その時は、和さんも本気を出していたでしょう。

和音　　　社長、今夜は、楽しいワイン会でした。


社長は、和音を玄関まで見送った。


師匠　　　社長、ワイン名とヴィンテージを教えてください。

社長　　　ワイン名は、シャトー・デュクリュ・ボーカイユです。

師匠　　　やはりそうでしたか？

　　　　　ヴィンテージは？

社長　　　２００３年です。

師匠　　　２００３年？

社長　　　どうかされましたか？

師匠　　　和さんは、天邪鬼の術にかけられながら、反撃したようですよ。

社長　　　反撃？

師匠　　　ヴィンテージを別の表現で答えているのですよ。

社長　　　あっ、そうか！

　　　　　確かに答えている。