ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 ピアニストの音符 116ページ目

2009-12-21 22:43:04 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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社長     そうです。

       そこで先生にぜひ協力をお願いしたいのですが?

ピアニスト  まさかテイスティング対決ではないでしょうね?

社長     和さんとのテイスティング対決で!

ピアニスト  私は、ワインが大好きなので、多くのプレミアムワインを飲んで

       います。

       だからワインのおいしさは判りますが、ソムリエのようにテイステ

       ィングはできません。

社長     先生のピアノの練習でワインを置いているといううわさを聞いて

       あるアイデアが浮かんでいたのです。

       それが、うわさではなく、本当だとおっしゃったので頼む決心を

       したのです。

ピアニスト  そのアイデアとは?

社長     先生、例えばですよ!

       同じワインで、同じヴィンテージを3本用意するとします。

       和さんは、それらを見分けることができるでしょうか?

ピアニスト  見分けられるかと言っても、同じものですからね・・・・。

社長     先生は、ワインに音符を入れていると言いましたよね?

ピアニスト  ええ。

       それが何か?