ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 催眠術師の師匠 106ページ目

2009-12-11 22:52:43 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【106ページ】


和音   どうして?

師匠   前に出てきてもらって、その人に催眠術をかければいいだけですから。

     やっかいなのは、催眠術にかかったふりをして、後で全然かからなかっ

     たと言いふらす人ですね。

和音   それらの人をどう見抜くのですか?

師匠   色々方法はあります。

     一例をあげて、お話しましょうか?

和音   ぜひ聞かせてください。

師匠   この中に、催眠術にかかったふりをしている人がいますと言って、

     相手をドキッとさせます。

     そしてこのように続けます。

     その人にお仕置きとして、お尻を椅子にくっつけさせます。

     指を鳴らすと、催眠術が解けるので、他の皆さんは、席から立って

     ください!

     すると、どうしても席から立てない人がいます。

     彼が、催眠術にかかったふりをしていた人です。

和音   ドキッとした瞬間に、催眠術にかかったわけですね?

師匠   そうです。

社長   ところで和さん、このシャトー・デュクリュ・ボーカイユのヴィン      
     テージはお判りですか?