星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

南河内万歳一座の「滅裂博士」

2007-05-28 | 劇空間
大阪城公園のウルトラマーケットで、南河内万歳一座の「滅裂博士」を観てきた。

   

私の中の、「帰ってきた時効警察」が、前のクールに比べて、今ひとつだなぁというストレスが潜んでいた部分を、見事ぶっ飛ばしてくれた、久しぶりの面白い舞台だった。

今回は、幕開きすぐから、私のおなかヒクヒクヒクヒクが始まった。そう、万歳一座の醍醐味は、これです。クスっじゃあだめ、涙がにじんでくるくらいおなかヒクヒクさせながら、汗まみれの役者を観るのが、万歳一座ならではの観劇法。

怪しげな魔術師のようにカールしたヒゲをつけてる安宅慶太さん、彼は時々役柄以上にハンサム過ぎるから、これくらいのヒゲが必要かな。いい動きしてる。
三浦隆志さん、今回は頭と胴の別れたマッド博士。どうやら土砂崩れで、孤立した病院で、怪しげな手術を息子にさせている様子。

前田晃男さん演じる気の弱い息子博士と、額がセクシーな木村基秀さん演じる地上げヤクザの、砂山崩しゲームの緊張感。もう、おなかヒクヒク最高潮。最前列真ん中という、BESTの席でみてたので、砂山のてっぺんのホームランバーの芯が、私の鼻息で崩れそうでドキドキしたわー。

土壇場に来ている病院経営に、前田君が何度か口にする「もう、だめかもしれないなぁ。もうあきらめなきゃならないかなぁ」というセリフに、一緒に見た夫は、「臓器移植だけでなく、日本国憲法のことを思い出した。内藤裕敏さんは、そんな今の時代の雰囲気をこの芝居で表現してしているのかもしれないなぁ」と言っていたが、私もそんな気がした。たしか「それでいいのかなぁ」というセリフもあったような。…砂山のようにもろいのか、崖っぷち日本。

ウルトラマーケットは倉庫だから、中にトイレはない。「日本一きれいな公衆トイレを目指しています」という張り紙のある公衆トイレでは、「わかってるわね。きれいに使うのよ」って、目力ビームを出してる黒猫さんが迎えてくれた。
            みんなもっと目力出そうよー。(←万歳一座のことではありません)

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2 コメント

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モノトーンの写真のようですね。 ()
2007-06-02 17:31:05
黒猫さん、神秘的です。
香箱すわりと言うのはいかにもネコさんと言った感じですね。
番ネコと言う事で目力らでにらみを効かせています。


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黒猫一族 (ラミーチョコ)
2007-06-03 14:17:57
帰り道、夜の草むらの中から、もっと凄い破壊的な目力の、大きな黒猫さんが、こちらをにらんでいました。
大阪城公園には、黒猫一族の縄張りがあるようです。
(ちょっと、わくわく)
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